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vol.4 中学1年生、勝ちまくる|青春駆ける ~馬術に情熱の全てを捧げた10年間の成長の足跡~

11月:中障害の壁に直面

クラブ内競技会から1か月後、四国の競技会 (主基杯, すきはい)に出場しました。主基杯では初の中障害となる110cmコースにエントリー。(100cmのように上手く行くだろう)と思って臨むもそう上手くはいかない。辛うじてどうにかコースを回り切り「良かった…」と安堵した程度。一つ一つの障害のボリュームが小障害とは比較になりません。飛越後、地面に着地する際の反動も強く・大きくなります。障害物を飛び越えるたびに前へ投げ出されそうになりました。姿勢を崩し、カーブで上手く馬を曲げられなかったり、障害物に対して馬をまっすぐ向けられなくて拒止されてしまったりしたのです。中障害の大きな壁の前に「マジかよ…」と思わず唖然としました。(こんなに大きな障害の経路をスイスイ回れるようになるのだろうか)、と。競技を終えうつむきながらスプラッシュと一緒に厩舎へ帰ると、I先生から「しっかりせい」と背中をドツかれカツを入れられました。Mさんからは「最初はみんなそんなもんだから、落ち込まないで次も頑張ろ?」との温かいお言葉。自分の無力さを痛感させられショックを覚えた主基杯でした。それと同時、(この人たちの為に上手くなりたい)と強く願った大会でもありました

結局の所、自分は馬術の天才でも何でもありませんでした。凡才なら人の何倍もの努力を重ねてスキルを磨かねばなりません。目の前に壁があるんだったら這ってでもよじ登る必要がある。泥臭く、血なまぐさい努力を決して怠ってはいけない。中二からは今まで以上に真剣に乗馬へ取り組むように。なかなか成果に結びつかない日々が続きますがそれはまた次回の話。

 

~中学2年生編に続く (*8/26投稿予定です*)~

vol.5 中学2年生、壁にぶつかる|青春駆ける ~馬術に情熱の全てを捧げた10年間の成長の足跡~

2023-08-26

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