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vol.1 小学4年生、乗馬を始める|青春駆ける ~馬術に情熱の全てを捧げた10年間の成長の足跡~

ビギナー→初級→中級とトントン拍子でステップアップ。才能の片鱗が早くも顕れる

MRCでは会員さんを技能別に①ビギナー②初級、そして③中級の3つに分けています。それぞれのレベルは

  1. ビギナー:ドーナツ🍩状の円馬場で速歩と駆歩をこなせる
  2. 初級:15m×30mの狭いレッスン場内で自由に速歩と駆歩をこなせる。チョットした障害物も飛び越えられる
  3. 中級:20m×50m or もっと広い馬場内で自在に馬を操れる。フィギュアスケートのような動きの美しさを競う馬場馬術競技、数十cmの障害物を次々と飛び越える障害飛越競技ができる

このような形になります。最初は全員①からスタート。スタッフさんの裁量で初級、中級とステップアップ。ビギナークラスは4~6か月、初級は1年ぐらいでのランクアップが普通。馬術の経験値を積んだり様々な馬に乗るコツを掴んだりするにはそれだけの期間を要するのです。実は③中級の上には裏メニューとして『④上級』が存在。上級ライダーはスタッフのレベルに匹敵する高いスキルをお持ちで、地方大会や全日本大会へ出て入賞するなどトンデモない化け物の集まりであります。MRCではレッスンを予約するのにレッスン表へ自分の名前を書きます。ビギナーから中級までは同じ紙に書くのですが、上級さんだけ別の用紙で個別に予約する形でした。上級クラスの紙に書かれた名前を見ては (この人たち、すげぇな…)と感心していた。上級さんのレッスンを遠巻きに見て (やっぱすげぇな…)と語彙力を喪失。

私は他の人と同じくビギナークラスからスタートしました。
最初は姿勢のとり方や馬に伝える合図のやり方など基礎的な事項を教わりました。後は【習うより慣れろ】の精神でひたすら馬にまたがって練習。10鞍目にして初めての落馬を経験。駆歩中、つい油断しバランスを取り損ねた結果、遠心力に振られて思い切り外側へ振り落とされてしまったのです。とはいえそこまで怖くはなかった。”くっそー、落としやがってー!”と俄然やる気に火が付いたほど。

30鞍目ごろ、スタッフさんから「今日から初級へ行こっか」と告げられます。ビギナークラスに入ってまだ2か月しか経っていないから (もう初級ですか?!)とビックリ仰天。「大丈夫だから♪」と初級の馬場に入れられレッスンに混ぜてもらいました。初めて走りながら横木 (おうぼく)を跨いでフワッと宙に浮く感覚を経験。不安いっぱいでレッスンをこなし、冷や汗ダラダラでその日を終えた。スタッフさんの目は間違いなかった。確かに何とかなりました。”何とかなった”というよりかは”無理やり何とかした”側面が強かったけれども、ビギナークラスにいつまでも居てはコレ以上の上達が見込めません。尻込みする私を「初級へ行ってみよう!」とゴリ押してくれたスタッフさんには感謝しています。

初級コースで修行し始め4か月ほど経ったある日のこと。コレまた突然、スタッフさんから「今日から中級へ行ってみようか」と宣告されます。初級と中級とでは馬場の面積が2倍異なる。走る馬のスピードも段違いということで「ホンマに大丈夫ですか…?」と心配になって質問。「大丈夫、余裕余裕♪」と不安がる私を励ましてくれた。 (まぁ、先生が言うなら間違いないか…)と信じて中級へ行ってみる事に。結果、全然余裕じゃなかったです笑。馬には暴走され、お尻を跳ね上げられるなど、散々な目に遭いました。「やっぱり初級へ戻してください」と喉まで出かかったその瞬間、スタッフさんから「アレだけ暴れられてよく落ちなかったね👍」と妙な角度から励まして貰った。 (確かに。よく考えてみれば、落ちなかったの凄いかもしれんな…)と中級でやっていける自信を得た。

小学4年生 (10歳前後)の頃って何をさせてもアッという間にメキメキ腕を上げていきます。思考力と体力、それに精神力が急激に上昇してくるからです。『鉄は熱いうちに打て』と云うように、スキルを身に着けるのが幼ければ幼いほど後に大きく飛躍できます。スタッフさんもソレを承知で初級、中級と次々ステップアップさせてくれたのでしょう。実際、小学6年生までにベテラン会員さんとほぼ同等の乗馬スキルを養えました。乗馬の才能があったのに加え、吸収力抜群の年頃に本格的に乗馬へ打ち込んだことが奏功したか。小学5年生では4年生の時以上に熱心に乗馬へ打ち込みます。乗馬狂になるまでのカウントダウンが始まりました…

 

~vol.2 小学5年生編に続く~

vol.2 小学5年生、乗馬にハマる|青春駆ける ~馬術に情熱の全てを捧げた10年間の成長の足跡~

2023-08-21

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