先日、英検準一級を受検しようと思ったキッカケに関する記事を書いた。
この記事では、中編として、英検準一級合格のため実施した勉強内容について執筆していく。
Contents
勉強内容



私は英検対策のため、以下の5要素を強化することにした。
- 語彙力 (一次試験):単語帳の単語を全部覚える
- 読解力 (一次試験):素早く&正確に読む練習
- リスニング力 (一次試験):英語に耳を慣れさせる
- 英作文力 (一次試験):エッセイの型を習得する
- スピーキング力 (二次試験):何でもいいから喋る練習
以下で一つずつ詳述していく。
語彙力の強化(試験4か月前から2か月程度)



英検準一級合格のため、まずは英単語の暗記に着手した。
というのも、準一級レベルの英単語を覚えていなければ語彙問題で得点できないし、長文読解などできるわけがないし、ましてリスニングで英文を聴き取るなど不可能だろうと思ったからである。
そこで、私は以下の2冊の単語帳を購入して暗記した⇩
パス単で知らない英単語を抽出して覚え、文単で文脈から意味を類推する訓練を実施した。
2冊の単語帳制覇に取り掛かってみると、意外と知っている単語が多くて拍子抜けした。
大学受験生の時、私はシステム英単語やらDUOやら様々な英単語帳を覚えてきたのだが、準一級合格用の単語帳にはそこで覚えた単語が多く掲載されており、体感的には1~2割程度しか新出単語と出くわさなかった。
“知らない単語だらけだ”と覚悟していただけに、学習が円滑に進行して非常に愉快な気分だった。
試験4か月前から勉強に着手し、2か月でおおよその単語を暗記し終えた。
読解力の強化(試験3か月前から一次試験本番まで)



次に取り掛かったのは読解力強化である。
英検準一級レベルの長文を読み解けるようになるだけでなく、読解速度や精度の向上に徹底的にコミットした。
まず使用したのは、上で述べた文単である。
繰り返し黙読することによって頭を準一級レベルの英文に慣らしたのち、音読により英文を順番通り読む感覚を体の芯へと植え付けた。
次に使用したのは英字新聞(The Japan Times ST)である。
この新聞は週刊号のため、次の号が出版されるまでに読み切ることを目標に掲げ、逃げられないよう定期購読の申し込みをし、速読力や語彙力を集中的に強化した。
英字新聞を読んでいると、時事ネタにも自然と詳しくなれた。
二次試験の面接ではココで仕入れたネタが大いに活きてくれたから、英字新聞を読んでおいて本当に良かったと思っている。
リスニング力の強化(試験2か月前から二次試験本番まで)



私の場合、英文のリスニングは大学受験生の頃から苦手だった。
話されている英文自体も粘っこくてよく分からないし、それを瞬時に和訳し意味を咀嚼するのにもかなりの難を抱えていた。
一次試験突破だけを考えるなら、テキトーに問題を解く対策をしておけば良いのである。
しかし、準一級の場合はリスニング力が命の二次試験があるため、どうにかして英語を聴き取れるようにする必要があったのである。
英語耳を養成すべく、毎朝英語音源のシャドーイングを実施した。
まず使用したのは文単の音源で、テキストを見ずとも英文を諳んじられるレベルにまで何度も何度もシャドーイングした。
また、以下の準一級対策本を使用し、問題を解いた後、覚えてしまうまで繰り返し音源の後をついて行った。
最初はシャドーイングどころかリスニングすらままならない惨状だったが、諦めずコツコツやっていくことで英語がクリアに聞こえるようになった。
英作文力の強化(試験2週間前から一次試験本番まで)



試験の2週間前になり、一次試験に英作文が出題されることを思い出した。
それまで何もやってこなかったことを絶望し、もう



と笑うしかなかった。
ただ、これまで勉強してきた手応え上、英作文以外は仕上がっている自信があった。
そこで、”英作文さえ仕上げれば合格できるぞ!”と自分に言い聞かせ、英作文の応急処置をする決心をした。
大学一年次の私はブロガーではなく、論理的に文章を構成する訓練を全く積んでいない状況だった。
そのため、英文のテンプレートのようなものを丸暗記し、そこに中学生レベルの文法で作成した文章を詰め込み得点をかき集める作戦を決行した。
というのも、直前まで何もやってこなかったので、いまさらできることと言えば作文の型の習得ぐらいだったのである。
私は焦って大学図書館で英検準一級対策本を借りてきて、英文エッセイの書き方について集中的に学習していった。
- 最初にYes/Noをハッキリと表明して
- その後に主張をサポートする理由を2~3個述べて
- 最後に再度意見を主張する
こうした型を具体例と共に大量に読み込み、迅速に己の血肉としていった。
次に、過去問を参考に、実際に英文を作成してみた。
英文を添削してくれる人が周囲にいなかったため、文法的に正しい英文を作れているか分からなかった。
だが、(せめて時間内に定められた字数内で英文を作り切られるようにだけはしておこう)と思い、実際に時間を測って問題を解くという模擬試験のようなものを数回やった。
スピーキング力の強化(二次試験3週間前から二次試験本番まで)



一次試験合格を確認し、すぐさま二次試験の面接対策へと取り掛かった。
面接では試験官と英語だけで意思疎通する必要があるため、問われた質問に口ごもらないよう、過去問で出題傾向についておおよそ把握しておいた。
過去問をパラパラとめくってみると、出題レベルが自分の時事知識で回答できそうな範疇だったので(あぁ、よかった…)と再三胸をなでおろした。
しかし、英語で返答できなきゃ意味がなく、何かしら対策しておく必要性を感じた。
そこで、過去問の解答例を音読して暗記し、それを即興で組み替えて応用する作戦を決行した。
もし当時の私が瞬間英作文なるものを知っていたらソレに飛びついたに違いないが、いかんせん英語勉強法に関する知識が皆無だったため、ゴリゴリ英文を暗記していく方法しか思いつかなかったわけである。
一次試験から毎日2時間、休まず音読を続けてきたため、私の喉は常にガラガラで声を出すのも辛く感じた。
ただ、準一級合格が目前に迫り、絶対に合格したくなってきたので、(ここでやらなきゃいつ頑張るんだ!)と発奮興起し、最後の力をかき集めてスピーキング力を強化した。
次回予告
英検準一級合格のため実施した勉強内容に関しては以上である。
最終回では、準一級に合格した感想について書き記していく予定である。