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最終話 大学生、青春駆ける|青春駆ける ~馬術に情熱の全てを捧げた10年間の成長の足跡~

前回までのあらすじ

勉強か、それとも”もう一年”か。下した決断は”もう一年”。このままで終わりたくない。納得できるまで挑戦した末、完全燃焼したかった。乗馬クラブを転属したり、彼女と別れたりと激動の1月。外国産馬特有の走り方にアジャストできないなど苦労の日々。国体予選後、”受験勉強をしなきゃ💦”と焦りが募っていく一方。練習をしなくちゃいけないけれども練習量が減っていく一方。国体本戦では初の失権。団体競技では元カノと7位入賞。最後の走行、ダービー競技。序盤で一落下し入賞圏外に終わってしまう。残念ながら結果は伴わなかったが「4年間、楽しかった^^」と笑みがこぼれた。凡才の自分が国体で一度、優勝できただけでも大収穫だ……

国体

vol.9 高校3年生、夢に破れる|青春駆ける ~馬術に情熱の全てを捧げた10年間の成長の足跡~

2023-08-30

 

私が情熱の全てを捧げた10年間の乗馬生活について、『青春駆ける』と称して記事を執筆しております。

先日の第9巻では最後の国体へ挑戦した高校3年生の一年間について記しました。本記事ではシリーズ最終巻・大学1-2年次における乗馬生活の一年間について書きます。

かめ
大学時代の話をする前にまず大学受験浪人中の話をします

 

京大に不合格。一年間の受験浪人

高3の8月には京大模試で農学部B判定。11月に受けた同じ模試では農学部A判定をもぎ取りました。国体に向けた乗馬練習で時間がないながらもコツコツ勉強をやってきた。その成果が如実に表れ「よしっ!✊」と渾身のガッツポーズ。最後の国体、残念ながら良い成績では終われなかった。 (あのときああしていれば良かったなぁ…) と沢山の後悔も抱えている。乗馬で思い通りの結果を得られなかった分は受験で挽回するしかない。10月の国体終了後から【国体の悔しさを京大で晴らす】と血眼になって勉強しました。

センター試験 (現:共通テスト) は総得点率82.5%。一日目、英語と国語で緊張しちゃって文章が頭に入らず点数を落としました。京大はセンターよりも二次試験の配点の方が大きい。京大農学部の場合、センター350/二次試験700と二次試験に2倍もの比重がかかる。センター後、”二次で挽回するしかない”と勉強へさらに追い込みをかけました。京大以外へは出願せずに退路を断っての一本勝負。しかし、二次試験一日目の理系数学にて壊滅的な失敗をやらかします。計算ミス、論理の破綻、そもそも解く道筋さえ立てられないなど、数学へ全く歯が立たずに一日目の試験を終了。翌・二日目の英語と理科は好感触。数学での失敗を取り戻せたか/-せなかったかという所までどうにか挽回しました。

3/9、正午に合格発表。私の受験番号『0439』は掲示板にはありませんでした。翌月半ばに得点開示。京大農学部にあと6点足らず不合格を喫してしまいました。京大以外は受けておらず、一年間の受験浪人が決まりました。国体で散り、受験でも散る。二兎を追う者は一兎をも得ず

浪人生活は河合塾で。朝から晩まで塾に通って自習をしたり授業を受けたり。単調で無機質な予備校生活は苦痛極まりありませんでした。ほんの半年前までは馬と一緒に外で汗を流してワイワイ騒いで楽しんでいたのに、今や牢獄のような狭い空間で勉強マシーンと化して手足を動かすだけ。「はぁ。こんな辛いことをあと1年もやるのか……」と虚ろな目で黒板を見つめる絶望しきりな毎日でした。男子校から解放され女子と混じって講義を受けられたのだけはよかったものの。授業の合間で外にて浴びる日差しが心地良いこと春の如し。太陽光に元気をもらって何とか一日を乗り切る日々。こんなことなら大学馬術部からのスカウトに応じておけばよかった。中3 (同志社)、高2 (日大)と馬術部の方に「ウチ来ない?」とお声がけをいただいたのに、 (自分は京大へ行くから)と舐めてかかってお断りしたのを後悔しました。

浪人生活の気晴らしとして、母にお願いし、2か月に一度ほどSさんの乗馬クラブへ連れて行ってもらいました。ウマの臭い、走る音、騒がしい鳴き声などを浴びに行ったのです。馬を見ると落ち着きます。”自分の居場所はココ (乗馬業界) だよなぁ…”とクラブへ行くたび実感しました。確かに勉強は出来る方だけれども、勉強よりも乗馬の方がよっぽど出来る自信があった。親の前で「受験、辞めたい…」と幾度も喉から出かかったほど。乗馬クラブでは今年の国体に向け修道の後輩 (中学3年生) が練習していました。「初めての国体、めちゃめちゃ緊張するんですよ~!」「分かるよ、その気持ち!!」浪人生のクセして少しだけ偉そうに先輩面。クラブにはAちゃんも国体に向け毎週練習へ来ていた。Aちゃんにとっての最後の国体、練習を遠巻きに見守りながら”上手く行って欲しいなぁ”と心中で願う。Aちゃん、化粧をし始めたのか、前よりすごく綺麗になっていました。”高嶺の花になっちゃったなぁ……”と、浪人生には手の届かない別次元の世界へ行ったAちゃんを見て寂しくこぼす。

浪人時代の大学受験は勝率100%で終了。滑り止めで受けた同志社 (法・法)にはセンター試験の点数で受かり、第一志望に掲げた北海道大学には合格最低点+100点 (←1位と6点差の次席合格)で余裕の合格。自分に天下の京大さんなど身の程知らずな志願校でした。現役時代に身の丈に合った北大を受けておきゃ浪人なんてせずに済んだだろうに。北大に受かった週の土曜、Sさんの乗馬クラブに合格の報告へ。Sさんら、我がごとのように大喜びして下さりました。「お祝いに何かウマに乗せてあげるわ^ ^」とクラブの馬に乗せて貰った。久々に味わう馬上での揺れに「やっぱ乗馬、楽しいっすね(*≧∀≦*)」と満面の笑み。クラブではAちゃんにも「合格おめでとうございます^ ^!」と祝ってもらえた。いや~、照れたのなんの。ボソボソ「ありがとねっ^ ^」とやっとの思いで言葉を返すので精一杯。

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