私は北大院生サブスリーランナーである。
この記事では、2021年3月31日にアシックスからリリースされた最新作、メタスピードスカイのレビューを書いていく。
このシューズを買った理由は以下の記事に書いたのでそちらを参考にして欲しい。
本記事では、
- 開封の議
- メタスピードスカイと走ってみた
- メタレーサー&グライドライド&アディゼロジャパン5との性能比較
上記の構成でお話ししていく。
それでは早速始めよう。
津軽海峡を越えてシューズが届いた!
私は、再配達の手間を省くため、近所の集配所へ荷物を取りに行く形で通販を利用している。
そして、普段と同様、「集配所に荷物が届きました」という連絡がスマホに入り、私は待ってましたとばかりにダッシュで受け取りに行った。
店員さんからシューズ入りの段ボール箱を渡された時、あまりにも軽すぎて「コレ、ホンマに中身入ってますか笑?」と聞いてしまいそうになった。
エボライドを受け取った時も商品の軽さに驚いたけど、メタスピードスカイ入りの箱は次元の違う軽さであった。
いざ開封!
シューズとの対面が待ちきれなくて、あわや集配所で開封してしまいそうになった。
しかし、そこをグッとこらえて家まで抱えて持ち帰った。
鼻息荒く段ボール箱を開封し、ついにシューズ本体の箱が見えてきた。
一度深々と呼吸して、えいやっ!と箱を開けた。
サンシャイン池崎のように「イェェーーェェイ!!」と歓喜の雄叫びを上げようかと待ち構えていたのに、あまりの端正な外見に喜ぶどころか感動してしまった。
アシックスには”野暮ったいダサいけど頑丈なシューズを作っている企業”っていう印象があるが、メタスピードスカイはアシックスらしからぬ超スタイリッシュなデザインであったのだ。
これならデザインで敬遠する方はいなさそうだし、むしろあまりのカッコ良さに欲しがる方が多くいらっしゃるのではなかろうか。
シューズを持ってみると、信じられないほど軽かった。
公式発表では25.5cmで199gらしいが、26.5cmで180gを切っているとの情報もあり、見た目と実際の重さのギャップがとてつもなくあるのはとりあえず間違いない。
ちなみに、もしメタスピードスカイが180gを切っていれば、名器・ヴェイパーフライNext%よりも軽量性で上回るようである。
180gって、もしかするとターサーエッジより軽いんじゃないか…?やっぱアシックスはすごいわ。
あと、箱を開けた瞬間から絵の具のような匂いがプンプンした。
こんな匂いのするシューズは初めてだけど、着色料にも何か新素材が使われているのだろうか…?
様々な角度からメタスピードスカイの写真を撮ってみることにした。
まずはアッパー⇓
網目がすごくきめ細かくてフィット感が高そうだし、指が透けて見えるほどだから通気性が非常に高いんじゃないか?
初代エボライドのアッパーはかなり分厚かったからシューズの中で足が蒸れてしまっていたのだが、メタスピードスカイのアッパーはすごく薄いため夏に履いても全く問題なさそうである。
つま先の補強は内側からバッチリしてあるし、これなら破れことはないだろう。
これだけ柔らかいなら、多少狭めの構造であっても問題なく足にフィットしてくれるのではないだろうか。
最近の流行に乗ったのか、かなり薄いデザインとなっている。
シュータンは薄い方が靴紐で足にフィットさせやすいので、これはランナーにとって嬉しい設計である。
Nikeやアディダスのシューズのようにシュータンが一体化しているわけではないのだが、これだけ薄ければ足としっかり調和してくれるだろうから一体化していなくて問題ない。
むしろ、一体化していない方がシューズに足を入れやすいため、私はメタスピードスカイの作りの方が好きである。
アシックスの他モデルと同様、踵部分が良い感じに絞り込まれている。
これなら履いて走った時のフィット感がすごく良さそうだ。
踵がカポカポすると気になって気になって仕方がないため、こうしてしっかりと踵部分を作り込んでくれるのは非常にありがたい。
どこのメーカーとは言わないが、Nikeのシューズは踵が緩すぎて走る気力が萎えてしまうため、踵までこだわって作ってくれるアシックスは私の中で最も信頼しているメーカーである。
ヒールカウンターがあるわけではなく、踵上部より下部の方が若干硬くなっているだけのようだ。
ヒールカウンターの代わりにカーボンプレートがグラつきを抑える役割を担っているのだろうか?
それとも、Nikeを意識し極限まで軽量化した結果、ヒールカウンターまで削る事に決めたのだろうか?
個人的にはヒールカウンターがあった方がグラつきが減ると予想しているため、安定感に特に注目して走行してみたいと思った。
新素材であるフライトフォームブラストターボがカーボンプレートを挟み込んでいるらしい。
カーボンプレートは外側からは確認できないけど、プレートの効果は走ってみたら分かるんだろうな。
ミッドソールはまるで発泡スチロールのようにモチモチしていて柔らかい。
こんなにプニプニしていて安定するのだろうか…アシックスの事だから大丈夫だとは思うけど、そこはちょっとだけ心配になった。
本作はASICS GRIP(アシックスグリップ)という素材が使用されている。
この素材はメタレーサーにも使用されており、グリップ力と耐摩耗性が高次元で両立されている優れたマテリアルである。
私は走り心地が合わなくてメタレーサーを手放した経験があるが、メタレーサーで唯一アウトソールは好きだった。
- 最初から抜群のグリップで力を逃がさないでいてくれたし
- 沢山走ってもあまり削れないし
- 削れたとしても金太郎あめのようになっているおかげで同じグリップ力を発揮してくれたので
メタスピードスカイもアウトソールの耐久性はかなり期待できそうである。
ん?踵に何か書いてあるぞ。
履いてサイズ感を確認してみた
メタスピードスカイはオンラインショップのみでの販売だったため、とりあえず普段アシックスのシューズで選んでいるサイズと同様の26.5cmをチョイスした。
そして、足を通してみて、サイズ感は全く問題ないことを確認できた。
アッパーが薄いおかげでフィット感が非常に良いし、メタレーサーで窮屈さを感じた前足部も足の指を動かせるぐらいスペースがある。
オンラインショップで靴を買うとサイズ感が分からないため、シューズと合うか合わないかがギャンブルのようになってしまって困るのだが、幸いなことにメタスピードスカイは私の足にピッタリとフィットしてくれて安心したし、おまけに凄くカッコいいから気分を一気に高ぶらせてくれた。
読者さんのシューズ選びの参考になるかと思い、私が過去に履いた経験のあるシューズとそのサイズを以下に記載しておく。
私の足長の実測値は両足とも25.8cmで、
- アディゼロジャパン4,5:26.5
- ウエーブライダー23:26.5
- GT-2000 7:26.5
- ペガサス37:26.5
- メタレーサー:26.5
- ライトレーサーTS7:26.5
- 初代エボライド:26.0
- 初代グライドライド:26.0
このようなシューズ&サイズを過去に履いた経験がある。
ライドシリーズは捨て寸が多めに設定されているため26cmが丁度良く、それ以外のシューズは26.5cmでおおよそ問題なく使用できていた。
本作はライドシリーズ以外のアシックス製品(たとえばGT-2000)をイメージして頂けると適切なサイズ選びができるであろう。
かめさん
解りやすいレビューありがとうございました。
私は主にエボライド(初代、2)を愛用しています。亀さんのエボライドのレビュー、とても参考になりました。
確かにエボライド、キロ4 までとても快適です。
私、以前はキロ4 が限界でした。しかし最近、インターバルではキロ3分台で走ることもあります。
この用途に「ハイパースピード」はフィットするのか?とても気になっています。
つきましてはハイパースピードについても、かめさんお得意の「シューズとの対話形式」でレビューして頂けませんでしょうか。
ご検討のほど何卒よろしくお願い致します。
ぴかさん
コメントありがとうございます。
エボライドの記事が参考になったとの事で、かなり嬉しく思っております^ ^
実は、私がいま一番気になっているシューズがハイパースピードなのです。
ですから、次に何かシューズを買うならハイパースピードだと思います。
ただ、ハイパースピードを買う前に、手持ちのスピード練習用シューズ(アディゼロジャパン5)をすり切れるまで使おうと思っています。
私の家にはシューズをたくさん置ける場所がありませんし、大学院生という身分上、靴をホイホイ買い換えられるお金の余裕もないからです。
ハイパースピードを買うのは6月中ごろになります。
ニューシューズを買ったら必ずレビューしようと思っておりますので、それまではどうかご辛抱下さい。
かめさん
お返事ありがとうございます。
かめさんのご都合、よく理解できます。
小遣いパパの私もランニングシューズは4足で回すことにしています。現在、ゲルカヤノ26 、グライドライド、エボライド、エボライド2の4足で回しています。
グライドライドを履き潰して1足
(6月頃?)
ゲルカヤノ26 を履き潰して1足
(9月頃?)
購入する権利が発生します。
1枠はメタスピードスカイで確定。
もう1枠の有力候補がハイパースピード。
そんな感じです^ ^