【アシックス】グライドライドの長所と短所|サイズ感も交えてレビューします

私は自己ベスト2時間59分の現役北大生サブスリーランナーである。

この記事では、1か月前に購入し、計70kmほど一緒に走行したグライドライドについて語っていく。

私はアシックスから販売されているライドシリーズのうち、メタライド以外の全種類、すなわちエボライドメタレーサーを購入した経験があるのだが、その2つは私にとって相性の悪い(使いにくい)シューズだったためにメルカリで手放した経験がある。

ライドシリーズ購入3足目ということで、(これで合わなかったらもうライドシリーズには手を付けないでおこう)と覚悟を決めて購入したのだが、幸いなことにグライドライドは私とピッタリフィットしてくれたので、これから長く使って行こうと思っている。

 

前置きはここまでにして、これからグライドライドについて話していく。

話す順番は

  1. メタレーサーとエボライドがなぜ私に合わなかったか
  2. グライドライドのサイズ感
  3. グライドライドの良い所
  4. グライドライドの悪い所
  5. まとめ

このような構成でお送りする。

メタレーサーとエボライドがなぜ私に合わなかったか

グライドライドと同じライドシリーズであるメタレーサーとエボライドが私の足に合わなかった理由は、共に土踏まずのフィット感が原因である。

 

まず、メタレーサーの場合、足を包み込む感触は好印象だった。

しかし、シューズ中央の幅がかなり狭かったため、偏平足気味な私の足は走行中ずっと圧迫されているような感覚があったのである。

メタレーサーのサポート力が強いがゆえの感覚なのか、それともただ単にシューズが私の足幅に合わなかったのが原因なのか、このどちらなのかは今でも正直分からないのだが、とにかくメタレーサーを履いて走ると土踏まずの辺りが気持ち悪くて仕方がなかった

定価22,000円の高機能シューズだったが、計50km程度履いても使いこなせる未来が全く描けなかったため、メルカリにて半額程度で手放す決心をした。

 

次にエボライドだが、これはメタレーサーとは逆に、フィット感がルーズ過ぎたのが問題だった。

普段履いているアシックスのシューズと同じ26.5cmのエボライドを購入したものの、エボライドは他のアシックスシューズより0.5~1cmほど足長の長いシューズであった

そのため、10km以下の短い距離を走る分にはそこそこ快適に走れていたが、試しに30km走をやってみると、20km過ぎからシューズ内で土踏まずに不快感を覚えてしまい、ついには足底筋膜炎になってしまったのである。

発売開始と同時に購入し、初めてレビューを書いた思い出深いシューズではあったが、これもメルカリで定価の半額ぐらいで手放すことになってしまった。

 

このように、メタレーサーとエボライドは私の足に合わなかったが、幸いなことにグライドライドは私の足にピッタリだった。

次章では、グライドライドのフィット感を

  • アシックス製品(GT-2000 8)
  • アディダス製品(アディゼロジャパン4)

これらの製品と比較しながらお伝えしていく。

 

グライドライドのサイズ感

アシックス製品との比較

まずはGT-2000との比較だが、グライドライドは

  • 足幅はGT-2000とほぼ同じ
  • 足長はグライドライドが0.5~1.0cm長い

このようなサイズ感である。

グライドライドはエボライドと同じく、ライドシリーズではないアシックス製品よりも足長が長い事が特徴である。

そのため、ネットでグライドライドの購入を考えている方は(人にもよるが)普段より0.5cm小さめのサイズを選ぶと良いだろう。

私が過去に計1000km使ったGT-2000は26.5㎝を選んで履いていたが、グライドライドは26.0cmを購入してジャストサイズであった。

 

ランナー
でもさー、足長に合わせてシューズを選んだら足幅が合わなくなっちゃうんじゃないの?

私もグライドライドで走る前はそう思っていた。

しかしそんな心配は杞憂に終わった。

グライドライドのアッパーはかなり柔軟に出来ているため足当たりが良く、最初は少々足幅がきつく感じていてもすぐになじんでくるのである。

最初は(ちょっと狭いけど大丈夫かな…)(またシューズ選び失敗しちゃったかな…)と不安になった私だったが、グライドライドで計70km走った後には(26cmを選んでホント良かった!)という安堵感でいっぱいになった。

ちなみに、私が購入したメタレーサーのサイズは26.5cmだったが、足長はちょうど良かったものの、土踏まずやつま先など、全部分において足幅が窮屈に感じられた。

レーシングシューズってあんなに窮屈なものなの?以前履いて1500km走ったターサージールTSはもうちょっとゆとりのある靴だった気がするけれど、それは私の記憶違いなのであろうか…?

 

アディゼロシリーズとの比較

次に、私が愛してやまないアディゼロジャパン4との比較である。

ジャパン4(26.5㎝)とグライドライド(26.0㎝)を比較すると

  • 足幅はジャパン4の方が大きい
  • 足長はグライドライドの方が大きい

このような感覚がある。

こうして比較してみると、メーカーが違うだけで足型も全く違ってくるから、シューズは試し履きをしてから買うべきだという事が本当によく分かる。

(自分は26.5だ!)という先入観でシューズを買うと私のように後悔する可能性が高いため、履いた事のないシューズを選ぶ際は、

  • 実際にショップで試し履きをするか
  • AmazonのPrime Wordrobeで何サイズか取り寄せて履き比べてみるか

どちらかの手段で試し履きをする事がシューズ選びの成功の秘訣である。

ちなみに、スポーツショップで一瞬だけ履いた事のあるソーラーブースト(26.5)とグライドライド(26.0)のサイズ感を比較すると、ジャパン4と同様に足幅は同じぐらいで、足長はグライドライドの方が長く感じられた。最近の厚底シューズはみんな個性的だから、以前よりもサイズ選びが難しくなっているような気がする…

 

以上がグライドライドのサイズ感の紹介である。

ここからは、この記事の本題である、グライドライドの良い所と悪い所をご紹介する。

まずはグライドライドの良い所から。

グライドライドの良い所

クッション性がえげつないから着地衝撃がほぼ皆無

グライドライドのクッション性は本当に良い。

厚さ4cmのミッドソールがあらゆる衝撃を吸収してくれるおかげで足が地面に着く際のダメージはほぼ皆無である。

ミッドソールがぶにょぶにょなのかというとそうではなく、フライトフォーム(下)とフライトフォームプロペル(上)の二層構造がモチッとした着地感を演出してくれる。

私はジョグシューズとしてウエーブライダー23も使用しているのだが、グライドライドはウエーブライダーと比較にならないほどの圧倒的なクッション性を持っており、履いて走った後に膝より下に何の疲れも残らないのがグライドライドのすごい所である。

 

グライドライドのミッドソールは、Nikeのリアクトフォームadidasのブーストフォームを足して2で割ったような感覚である。

もう少し言うと、

  • リアクトフォームのクッション性
  • ブーストフォームの反発力

これらをほど良く併せ持ったミッドソールである。

リアクトフォームのモサッとした感覚はないし、ブーストフォームみたいな沈み込みも感じられない。

リアクトとブーストの良い所だけを抽出したのがグライドライドのミッドソールの特徴である。

 

土踏まず近辺のフィット感がエボライドよりはるかに良い

次に、メタレーサーやエボライドで問題だと感じていた土踏まずのフィット感が素晴らしく良い。

メタレーサーのように足底を突き上げてくる事はないし、エボライドのようにフィットがルーズ過ぎるという事もない。

適度な強さで足を包んでくれ、GT-2000と同程度のアーチサポートも感じられる。

(こんなにフィット感が良いのなら、メタレーサーやエボライドではなく最初からグライドライドを買っておけばよかった)と後悔するほどグライドライドは私に良く合ってくれた。

 

フィット感の話をしたからついでに話しておくと、グライドライドは他のアシックス製品と同様に踵の抜け感も皆無である。

ヒールカウンターがガシっと足を掴んでくれるし走っていて(脱げそう…)と不安になる事も全くない。

私はグライドライドで20km以上連続で走った経験がまだないが、おそらく20kmでも30kmでも快適に走って行けるのではないだろうか。

踵のフィット感はランニングシューズの肝であり、ちょっとでもフィット感が甘いと疲れや膝のケガに繋がってしまうのだが、グライドライドの踵の作りは本当に素晴らしいため、長距離ランニングでも安心して足元を任せられるだろう。

 

ふくらはぎの負担がとても小さく感じる

走行効率に特化したシューズだけあって、グライドライドを履くと本当に楽に走る事が出来る。

ウエーブライダーとグライドライドでそれぞれ15km走ってみると、私の場合、グライドライドの方が3割ほど燃費良く目的の距離を走破できる。

体力面ではもちろん楽だし、それ以上にふくらはぎへの負担がとても少ない。

  • 圧倒的なクッション性
  • 前足部の5cm以上の反り上がり

おそらくこれらが膝下の筋肉使用を節約させてくれる要因であろう。

 

グライドライドを履いていて、ふくらはぎに違和感を感じる気配が見られない。

ウエーブライダーやアディゼロジャパンであればヒヤッとする瞬間が時々あるのに、グライドライドでケガをする未来が全く見えないのである。

おそらくグライドライドに慣れてしまうとこのシューズ特有のケガをしてしまうのであろうが、他のシューズとうまく履き分け、頼り過ぎないようにしていけば、今まで以上に安全に練習を積み上げていくことが可能だと思う。

リディアード式で有酸素の土台を積み上げていく際、グライドライドは大きな武器となるに違いない。

 

Mペース+15秒までなら十分使える

2日前、私は10kmのビルドアップ走を行った。

ペースの内訳は

  • 0~2km:ウォーミングアップ
  • 2~7km:ジョグペース(4’45″~5’05″/km)
  • 7~9km:Mペース(4’15″→4’00″/km)
  • ラスト1km:Tペース(3’45″/km)

この通りである。

このビルドアップ走を行う前にグライドライドとは60kmほど一緒に走り、シューズ独特の走行感にある程度慣れた状態でビルドアップ走に臨んだ。

グライドライドがあまりにも走りやすいので、(もしかしたらサブエガ狙いでも使えちゃうんじゃないのか笑?)と面白半分で挑んだのがこの練習であった。

 

それで、MペースやTペースで走った感想は、

かめ
さすがにちょっと走りにくいけど、決して使えなくはないぞ

このような思いを抱いた。

Mペースよりキロ15秒(私の場合は4’15″/km)ほど遅いペースまでなら全く問題なく使うことができるがMペースとなると片足270gある重さが若干気になってしまう。

そして、Tペースにもなると無理して出力しなければいけない努力値に達していたため、(グライドライドを閾値走で使うのはさすがに無理そうだな)と思われた。

 

ただ、Tペース近傍で1000mインターバルをするならグライドライドでも問題ない。

無理して薄底シューズを使ってケガするぐらいなら、少々走りにくくともクッション性が高くしっかりと反発するグライドライドを使って鍛えた方がトレーニングの継続性という意味では効果があるのではないだろうか。

また、Mペースの15秒落ちでも使えるため、足への負担を出来るだけ抑えつつも距離走をしたい時にグライドライドを選ぶのはかなり良い選択である

私の住んでいる札幌はいま雪で覆われているが、雪が解けたら15~20kmをMペースの15秒落ちで気持ち良く走ってみたい。

 

耐久性がかなり良さそう

最後に、まだ70kmしか走っていないので推測でしかないが、グライドライドの耐久性は非常に良さそうである

アウトソールはAHARという耐摩耗性抜群の素材を使用しているし、ミッドソールは頑丈さに定評のある新旧フライトフォームが用いられているから、耐久性に関しては最近の脆い高機能シューズと一線を画していると言えるだろう。

Twitterで”グライドライド”と検索してみると「1000km走りました!」という嬉しげな報告がよく目につくし、ネットで個人の使用レビューを見てみてもグライドライドの耐久性にマイナス評価を下している記事を見たことがない。

嫁さんの目が怖く、シューズにあまりお金をかけられない旦那さんにとって最高のシューズ、それがグライドライドなのである。

 

以上がグライドライドの良い所である。

ここからは、グライドライドの悪い所を紹介する。

”悪い所”と言っても、そこまで大きな指摘点はない。

強いて言うなら…と絞り出したデメリットなので、肩の力を抜いて気軽に読み流して頂きたい。

グライドライドの悪い所

(当たり前だが)履くだけでは速く走れない

グライドライドはただ履くだけで速く走れるようにならないシューズだ。

今までより速いペースで巡行できるようになるためにはしっかりと練習する必要があるし、グライドライドはヴェイパーフライのように能力の最大値を引き上げてくれる魔法のシューズではないという点に注意してもらいたい。

こんなことは当たり前の話なのだが、私も含め、厚底シューズにスピードアップの夢を託す人が多いのもまた事実。

グライドライドで改善されるのは走行効率であるから、スピードアップを図るには愚直な練習が求められる。

 

とはいえ、”走行効率が改善された事でマラソン後半での失速が抑えられ、その結果としてタイムが上がる”というケースは十分に考えられる。

だから、”今の能力のままでもいいからビルドダウンを避けてイーブンペースのまま走り切ることで自己ベストを更新したい”という方にグライドライドはピッタリなシューズだと言えるだろう。

また、このシューズで失速を防いでベストを更新したとしても、引き続きベストを更新していくには自分の能力を引き上げ続ける必要がある。

従って、グライドライドを選ぶ・選ばないにせよ、地道に走って練習せざるを得ないのは変わらないのである。(楽をして走力を付けようなんて甘い目論見である)

 

独特の走行感は慣れるまで時間がかかるかも

グライドライドの前足部は大きく反り上がっている。

私の26cmのグライドライドの場合、定規で測ってみると5cm以上反り上がっていた。

ウエーブライダーやアディゼロジャパンでもせいぜい2~3cmしか反っていないから、他のシューズを履き慣れている人からすると非常に大きな違和感があるはずだ

私も最初は(気持ち悪いなぁ)と思いながら走っていて、累計5時間半ほど走ることで少し走り方が分かった気がする。

 

グライドライドは、着地して前に体重をかけた瞬間グワンっとすごい勢いで前方へ転がっていく。

この走行感に慣れるまで、かなり長い時間が必要となるかもしれない。

30分程度ちょこちょこ走る分には特に気にならないかもしれないが、一度に2時間や3時間走るシリアスランナーにとってシューズはパフォーマンスを左右する重要な要素である。

だから、

  • 楽に長く走れるシューズを探している
  • もし合わなくても短時間のジョグシューにするから問題ないぜ👍

こういうスタンスの方になら私はグライドライドを100%オススメできる。

 

グライドライドばかり履いていたら長期的には脚力が落ちるはず

最後に、グライドライドのクッション性があまりに良すぎるため、こいつばかり履いて走っていると脚力が落ち、いずれ他のシューズで走れなくなってしまうリスクが考えられる。

健康のためのジョギングしかしない方ならば何の問題もないのだが、自己ベスト更新を真剣に志して鍛錬を重ねている方にとって脚力低下は命取りとなりかねない。

グライドライドは良いシューズなのでランナーの背中を力強くしてくれるが、もっと効果的に味方とするには薄いシューズや硬いシューズなどと履き分けることが大切になる。

私の場合、

  • ウエーブライダー(硬め):ジョグ、ロングジョグ用
  • グライドライド(柔め):ジョグ用
  • アディゼロジャパン4、ジャパン5(薄くて硬め):Mペースより速く走る時用

このように使い分けて、それぞれのシューズの良さを引き出そうとしている。

 

まとめ

以上がグライドライドの良い所と悪い所である。

まとめると、

【良い所】

  • クッション性が抜群
  • 土踏まず周りのフィット感が良い
  • ふくらはぎの負担が非常に小さい
  • Mペース付近でも十分使える
  • 耐久性が良い

 

【悪い所】

  • 履くだけでは速く走れるようにはならない
  • 独特の走行感に慣れるまで時間がかかる可能性あり
  • 頼りすぎると長期的には脚力が低下する

このような形となった。

 

2021年2月下旬にグライドライド2が発売され、旧グライドライドが随分とお安くなっている。

私はグライドライドがとても気に入ったので、今の値段で買えるうちにもう一足ストックしておくことを検討している。

最新作を試したい気持ちもあるが、ジョグシューズに17,600円も使えない…

バージョンアップによって私に合わないシューズとなった可能性も無くはないから、もしジョグシューズをストックするなら旧グライドライドかなぁと考えている所だ。

 

以上です。

【アシックス】エボライド 詳細レビュー

2020-02-09

【アシックス】メタレーサーの長所と短所

2020-08-25

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馬術競技からマラソンに転向した北大工学院のM1|国体馬術競技優勝&8回入賞|10000m36’33”|マラソン2°47’50”|100kmレース10°19’17”|英検準一級|TOEIC785点|ラン歴5年|乗馬歴10年|英語の学術論文2報(電気化学)|月間2万PVのブログ運営中|コメントやご相談はTwitterのDMまでお願いします。