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#15 沖縄100Kウルトラマラソン2022まであと98日!今日はオフ&少々哲学的なお話

#14 沖縄100Kウルトラマラソン2022まであと99日!90分ジョグ&美瑛観光

2022-09-10

こんにちは。馬術競技からマラソンと研究に転向した、マラソン自己ベスト2時間47分の現役理系大学院生かめ (M2)です。

2022年12月18日スタートの沖縄100Kウルトラマラソンへ向けて練習しており、記事を書きながら日々の練習内容を振り返ることにしています。

今週の予定

  • 9/5 (月):オフ
  • 9/6 (火):オフ or 90分ジョグ
  • 9/7 (水):70分不整地ジョグ
  • 9/8 (木):激坂走*準ポイント練
  • 9/9 (金):オフ
  • 9/10 (土):90分ジョグ
  • 9/11 (日):3時間~4時間走*ポイント練オフ

 

今日の練習

今朝起きたら右膝がかなり痛くなっており、立ち上がる際に力を込めてもピリッとした痛みがありました。

加えて、先週末のロング走で痛めた左足裏の状態も悪くなっており、(コレは走れる状況じゃないな…)と思ったため、オフにすることに決めました。

痛みを我慢すれば90分や120分ぐらい、多分走れると思うんですよ。

でも、その練習によってケガはますます悪化してしまうと考えられますし、最悪、後遺症により走れなくなってしまうかもしれません。

まだレースまでの時間は十分に残されているのだから、しっかりと休んで蓄積疲労を取り除こうと思います。

おそらく5~7日程度のオフになると予想していますが、万全を期すため10日程度休むケースも決してなくはないと思っています。

 

ケガした要因は2つあると考えています。

一つ目は、昨日の美瑛観光で歩きすぎた事ですね。

ホンマは翌日のロング走に備えて体をリカバリーしなくちゃならなかったのに、どうしても青春18きっぷ旅をしたくなっちゃって、一日中活動しまくった結果、翌日に大ダメージが残る結果になってしまったのではないかと思っています。

二つ目は、化学調味料たっぷりの加工食品を大量に摂取した事ですね。

観光中はコンビニで普段全く食べないパンやシリアルを調達して食べたのですが、添加物のせいで神経や筋肉の動作に何らかの支障をきたし、今回のケガに繋がってしまったのだろうと考えています。

ホントはね、普段食べている玄米やサバ缶をモリモリ食べたかった所なんです。

でも、電車の中でサバ缶を食べたら生臭い匂いで周囲に迷惑をかけちゃうだろうし、せっかく旅行で非日常を味わえるのだから”食事も非日常を味わいたい”と思っちゃったんです。

私がただの観光客ならソレで全く問題なかった。

しかし、私が100km完走を目指すアスリートである以上、体に問題を生じさせる因子はなるべく避けなくてはなりませんでした。

 

コラム:人と比べずに生きるには?吐血、東洋思想との邂逅、そして未来へ向けてのつぶやきです

練習日記恒例のコラムのお時間です。

今回の記事では、『人と比べずに生きるには?』について、少々書いていきたいと思っています。

 

私は昔から超負けず嫌いで、馬術競技でも学校のテストでも誰かに負けると (くっそ~!)と悔しくてたまりませんでした。

この気質が原動力となり、馬術競技でもお勉強でもそれなりの結果が出せました。

ところが、大学院生になった頃 (もう少し早い時期だったかも)から、”誰かと比べ続ける生き方”に懐疑心が芽生えたのです。

かめ
自分は結局何がしたいの?○○に勝つ!と決めたはいいけれど、勝って自分はどうなりたいんだ…?

と自分に軸 (”芯”と言い換えても良いです)がない点に気付き始め、ただ周囲を見渡して競争相手を探し、そいつに食い下がって打ち勝とうとしてきた人生にわずかながら疑問を感じたわけです。

とはいえ、大学院で研究の世界に身を置く以上、競争に勝って学会賞受賞/フェローシップ獲得といった実績を積まねば全くお話になりません。

そこで私は

  • ”誰かに勝とう”とガツガツする人生は何となく嫌だなぁ…
  • でも博士号を得るためには何としてでも競争に打ち勝たねばならないし…

と大いに葛藤することとなりました。

状況が大きく変わったのは、今年の8月下旬だったかと思います。

あまりに研究に打ち込みすぎて体調を崩し、とうとう私は吐いちゃったのです。

ただ吐いただけじゃありません、私はを吐いたのです。

ランニング後にシャワーを浴び、 (さぁ, 今日も研究室へ行くぞ!)と気合を入れた瞬間、立ち眩みがしてトイレへ駆け込み、口から赤い液体をピュッと勢いよく吹き出してしまったのです。

私は家の床に仰向けとなり、目を瞑って状態が良くなるのを待ちました。

しかし、その日はあまりに気分が悪かったため、研究室には行かず家で静養する決断を下しました。

 

天井をボーっと見つめながら、(幸せって何なんだろう…)と哲学的な思索に耽りました。

今までは『誰かに勝つこと』を己の幸せと定義して自分なりに精一杯生きてきたつもりだったけれども、(頑張った結果、健康を害してしまうならば、”誰かに勝つこと”を目標としていてはダメなのだろうな)と生き方の限界にぶち当たりました。

それに、絶えず競争し続けるなど、キリがないし心が擦り減ってしまうんですよ。

研究で”世の中には私がいくら頑張っても到底敵わない相手が仰山いる”と嫌というほど分からされたし、そんな大天才を相手に食い下がり続けるなど、私には到底不可能だと思えたのです。

私は負けず嫌いなだけでなく、『何者かになりたい病』という思春期特有の病に高校時代から憑りつかれておりました。

この世に生まれてきた以上、何とかして成功をおさめたくて、自分が生きた証を残したくて、それもあってなりふり構わず競争に打ち勝とうとしてきたのです。

けれども、大学院で追い込めるだけ追い込んでみた結果、”自分は何者にもなれない凡人の一人だ”と直観するに至りました。

人一倍ドジだから人の何倍も時間をかけて準備に当たらなくちゃならないし、辛うじて出せた成果も超一流とは程遠い二流/三流のものだったのですから…

 

吐血から2週間ほどたった頃でしょうか、私は札幌の大通にあるジュンク堂で東洋思想というものに出会いました。

頭を酷使して「幸せって何だ?」と考え続ける西洋思想に対し、東洋思想 (特に仏教)とは「幸せ?そんなものはない」と全てを否定し、悟りを開き、”世界と自己”などあらゆる区別や壁を溶かしてしまおうというものなのです。

究極的には、(区別や壁を取っ払ってしまおう)と考えている”自分”という存在すら、東洋思想は「そんなもんはない!」と否定するのです。

もう何が何だか良く分からず頭が混乱してしまいますが、おそらく無分別知 (むふんべっち)で世を達観することを目指しているのだろうと思います。

私はお寺が運営する幼稚園で育ちましたから、この概念を朧気ながら理解できます。

東洋思想を現状に適用して考えてみると、人に打ち勝とうとあくせくしている自分も、何者かになりたくて吐いてまで鍛錬を積んできた自分も、そんなものは存在しないし考えるだけ無駄というわけです。

じゃあ何のためにオレは生きるのか… もうお分かりですね。東洋思想の観点から言わせてもらえば、そんなもん知るか!というわけなのです笑

博士課程在学中に”考えて考えて考え抜き己の人生哲学を確立すること”を目標としていた私にとって、まさか頭を使わずに悟りを開ける可能性があるなど寝耳に水の邂逅でした。

 

まだ東洋思想の一割も咀嚼できていないものの、私はこの思想が人と比べずに生きていくのに大いに役立つと直観した次第です。

「幸せとは?人生とは?」と考える時間も必要かもしれませんが、考えたって分からないものを考え続けても苦しいし面白くもなんともないのです。

東洋思想流にありとあらゆるものを自分の脳から切り捨てていくと、人間の生まれ持った第六感で本質を瞬時に見定められるようになるはずです。

その境地に辿り着ければ気持ち良いでしょうね… もし私がそうなれば、人生のあらゆる悩みから解放され、毎日ニコニコと心穏やかに過ごせるだろうと思います。

よく世間では、「余計な事を考えるヒマがあるのは余計な時間があるからだ」と言われますね。

まぁ、私の経験的にもその通りだと思いますし、確かに目の回るほど忙しい時は”今その瞬間”にスポットライトを当てて生きられるわけです。

しかし、私は激務に耐えられる心身でなく、何か別の方法で苦しみから解放されるべきなのは火を見るよりも明らかでした。

私にとってソレは東洋思想でありまして、これからは東洋思想の理解に注力し、少しでも楽に生きられる方法を探していこうというお話でした。

 

来週の予定

来週はおそらく全休します。

お休み中も普段の練習日にコラムを書こうと考えていますので、もし今日や他の日のコラムが面白いと思った方は、また来週火曜に当ブログ・マラソンソラマへ遊びに来て下さると嬉しいです。

#16 沖縄100Kウルトラマラソン2022まであと96日!オフ3日目。筋トレに関するお話

2022-09-13

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