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【スポーツ推薦】全国大会で優勝したら中三なのに大学から勧誘を受けた話

私は札幌に住む現役理系大学院生である。

中3から高3まで広島県代表として国体(馬術競技)に4年連続出場し、優勝1回を含む計8回の入賞実績を持っている。

この記事では、私が実際に勧誘を受けたスポーツ推薦に関して色々と書いていこうと思う。

  • スポーツで大学進学を目指そうと思っていらっしゃる方
  • スポーツ推薦ってホントにあるの?と疑問視していらっしゃる方

こうした方々にピッタリな内容だと思うので、ぜひ最後までご覧頂きたいと思っている。

 

それではさっそく始めよう。

中三:岐阜国体で優勝→関西のD大から声をかけてもらう

私が初めて声をかけて頂いたのは中学三年生の時である。

国体で一日に二回入賞(1位&3位)し、馬術部関係者の目を引いたというのも勧誘を受けた理由の一つであろう。

中三当時、私はスポーツで大学へ進学するなんて一度も考えた経験がなかったのである。

“大学へ入学するには受験勉強をして試験に合格する必要がある”と考えており、当時憧れていた京都大学の学生になるため少しずつ受験態勢を整え始めた所だった。

国体優勝した当日の午後、首に金メダルをぶら下げて厩舎内で小躍りしていると、いきなり紫色のD大ジャージを着た関係者に

かわいいお姉さん
すみません、かめさんですか?ちょっといいかな…?

と声をかけられた。

相手があまりにも真剣な顔をしていたので、

かめ
えっ?何か悪いことしましたかね…?

と、何とも間抜けな返答をしてしまった事をよく覚えている。

“大学関係者が来た”と知り、広島県チームの先輩ライダーは「かめちゃん、(スポーツ推薦)おめでとう!」「あの子かわいいっ!」と祝福の声をあげてくれた。

しかし、当の本人は何が起きているかさっぱり分からず、

かめ
ちょっと何が起こているか分からないんですけど…

と途方に暮れる有様だった。

 

D大の可愛いお姉さんの話では、どうやら私を馬術部にスカウトしに来てくれたようであった。

スポーツ推薦などテレビやアニメの中だけの話だと考えていたため、まさかそんな話が私に持ち掛けられるとは全く想像していなかった。

何を隠そう、私は小4から中2までクラス内で「デブっ笑!」といじめられていたのである。

中三になり、乗馬の練習をやるようになってようやく肥満体型から脱却したほどだったから、そもそも自分がスポーツで活躍できるなどと考えたことすらなかったし、(スポーツエリートの集まる大学に行けるなんて生まれ変わっても無理だろう)と信じて疑わなかったほどである。

私が深呼吸し、正気を取り戻そうと頑張っていた間、可愛いお姉さんは私に向かってD大の魅力を一生懸命説明してくれていた。

もちろん馬の耳に念仏状態だったのでなにも頭に入っておらず、手渡されたD大パンフレットの重みだけが私とお姉さんをつなぎとめていた。

 

相手が「何か質問ありますか?」と聞いてきたので、「僕、中3なんですけど、飛び級して大学に行けるんですか?」と素朴な疑問をぶつけてみた。

そのお姉さんはまさか私が中3だとは考えてもみなかったらしく、

かわいいお姉さん
えっ?高2だと思ってた!

両手をあげて拍子抜けしていた。

どうして高2だと思ったのか聞いてみたら、

かわいいお姉さん
え~、だって~、馬に乗っている雰囲気とか顔立ちとかが高2っぽかったんだも~ん

と返答してくれた。

(コレは暗に”おじさん”だと言われているのかな…?)などと邪推しつつ、「いや~、実はまだ中3なんですよ~」とデレデレしながら答えておいた。

お姉さん曰く、高1と高2がお声がけ対象であり、中3はスカウト対象外との事だった。

という事でこの話はお流れとなり、それ以降、京大進学と国体連覇を目指して文武両道に励んだのであった。

<こぼれ話>

中高一貫男子校に通っていたため、可愛いお姉さんと面と向かって話をしている時、心臓が飛び出そうなほど心拍数が上がっていた。また、スカウトのお姉さんが去った後、傍にいた広島県のチームメイトから「あの子かわいかったな~!あの子と話ができてよかったなぁ~」と肩をパンパン叩かれながら羨ましがられた(すごく痛かった)。

 

浪人時代、D大にセンター利用入試で合格する事が出来た。

D大に行っておけばもう少し華やかな大学生活が送れたかもしれない…

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高二:出場全3競技で入賞→関東のN大の副将から声をかけてもらう

次に声をかけて頂いたのは、高校二年生の国体でである。

高1の国体で連覇を逃し、もう一度優勝するため、雪辱を果たすため、自分の限界まで練習を重ねて臨んだ国体であった。

出場した全3競技全てで入賞(6位, 6位, 7位)する事ができ、今までで最もパートナーと人馬一体になれた、手ごたえ十分のレースであった。

とはいえ、優勝できなかった悔しさは押し殺せぬほど大きかった。

悔しさで胸が張り裂けそうだったので、厩舎で人が誰もいなくなったタイミングを見計らい、「あ~、悔しい!クッソー…!」とポロポロ悔し泣きをしていた。

  • アレだけ練習したのになぜ優勝できなかったのか…!
  • 自分には頂点からの景色を味わう資格がないのか…?!

などと、自分が負けたことをどうしても受け入れられなかった。

当時、国体への挑戦は高2で最後にしようと考えていた。

だから、優勝できず終わってしまい、どこかやるせなさを感じていた。

 

そんな時、奥から一人の人間がスタスタと私の方に歩いてきた。

誰かに泣いている姿を見られたくなかったので急いで涙を拭い去り、何事もなかったかのように鎮座した。

奥から歩いてきたお兄さんは、私の前に正立した。

坊主頭&強面という風貌に何か危険な雰囲気を感じ取り、(そこから一歩でも近づいてきたら全速力で逃げ出そう)と逃げ出す用意を整えた。

すると、急にお兄さんは笑顔を見せ、

強面のお兄さん
広島県のかめ選手ですか?

とお尋ねになった。

私が「はい」と返答すると、「N大馬術部副将の○○です…」と話し始めた。

あわや殺されるのではないかと思っていただけに、体中の力が一気に抜けた。

手渡された大学パンフレットを地面に散らかしてしまい、「ごめんなさい!」と謝りながら相手と一緒に拾い上げた事をよく覚えている。

 

お兄さんの話を聞いてみると、どうやら私をN大のセレクション(選抜試験)へ勧誘しに来たようであった。

いただいた資料にはセレクションの詳細なスケジュールが書いてあり、馬術部のパンフレットには坊主頭の部員による集合写真がデカデカと印刷されていた。

私は別に、坊主にすることには何のためらいもなかったのである。

しかし、写真からひしひしと感じとられた軍隊っぽい雰囲気にはどうしても嫌悪感があった。

また、パンフレットを注意深く読んでみると、朝の部活開始時間はなんと午前4時である事を発見してしまった!

目の前に正立するお兄さんに「4時集合ってさすがに冗談ですよね…?」と尋ねてみると、「いえ、本当ですけど?」と怪訝な顔をされてしまった。

私は高1の夏休みに乗馬クラブへ寝泊まりした経験があるのだが、ほとんどの馬は朝4時にはまだ目を覚ましていなかった事をよく覚えていた。

なので、(4時にたたき起こされて馬も迷惑だろうに…)と苦笑しながら、(この大学の馬術部ではやっていけないだろうな…)と思い、勧誘をやんわりとお断りしたのであった。

<本音の話>

そもそも、N大には高2時点の学力で十分進学可能だった。わざわざ推薦で行く必要はないと思ったし、もし万が一ケガして乗馬できなくなった時に大学をクビになるリスクを考えると(一般進学した方が無難だよな)と感じていた。

 

最後に

私が大学馬術部からスポーツ推薦の話を持ち掛けられた話はこれで以上となる。

実際に勧誘を受けてみて、スポーツ推薦はテレビの中だけの話ではなかったことをまざまざと感じた次第である。

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