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どう変わる?ChatGPT出現以降の検索形態やWEBサイト、WEBライターの在り方について

こんにちは!馬術競技からマラソンに転向した北大工学系大学院生ブロガーのかめ (M2)です。

ちまたで噂のChatGPTが”あまりにヤバい”と評判なため試しに使ってみた所、凄すぎて思わず鳥肌が立ってしまうほど機能に圧倒されてしまいました。

何がすごいかって、「○○について箇条書きで教えて」と言ったら箇条書きで教えてくれますし、”小論文形式で”とか”1,000字程度で”といった無茶振りに対してもあっけなく応えてしまうのです。

しまいにはExcel VBAのプログラムでさえ一瞬で出力してくれて、ChatGPT使用中はまるで怪物と正対しているような恐怖さえ感じたほどであります。

それと同時に、

かめ
ChatGPTの出現はWEB業界を激変させてしまうだろうな…

とも感じました。

この記事では、ChatGPT出現以降、検索形態やWEBサイト、そしてWEBライターの在り方について私見を述べてみたいと思います。

 

それでは早速始めましょう!

 

検索形態:いつの日か、検索エンジンを通さずChatGPTで完結する時代が到来する

©Open AI

ChatGPT(GPT)出現以降、検索の在り方は劇的に変わると考えられます。

端的に言えば、今まではググッて調べていたものをGPTで入力して解決するようになるでしょう。

GPTは入力キーワードをベースとして、ネット上のあらゆる文献から情報を引っ張り出してくれる優れものです。

したがって、ユーザーは様々なページを遷移して情報収集にあくせくする必要がなくなりますし、箇条書きや表現の抽象度の調整などユーザーの注文通りに情報を教えてくれるから(GPTの方が便利じゃん♪)とお感じになるはずです。

しかし、GPTにも欠点が。時々誤情報を引っ張ってきちゃいます

基本的にそのような事はありませんが、私が専門とする電池系の通な質問をしてみた所、めちゃくちゃな答えを出力されてしまってガッカリすることとなりました…

加えて、修士論文の参考文献探しのためにGPTを使ってみたら、この世に存在しない文献を指して「この論文がオススメです!」と言ってきました

コレでは論文執筆の命運を預けられません。というわけで、引用すべき文献をすべて手作業で捜索し、一個一個参考文献番号を振るという泥臭い作業を行いました。

 

GPTが出てきたからといって直ちに検索形態が変わるとは思えません。

検索エンジンの代わりになるには信頼度がまだ低すぎるし、専門性の高い情報の処理面では課題が山積しています。

しかし、GPTはAIなので深層学習が可能です。24時間・365日、自分で自分の情報出力の精度を高め続けられるのです。

GPTはあと3年もすれば、Googleに取って代わるような素晴らしい検索AIになっているのではないかと考えられます。

3年後、ひょっとすると「ググれ○ス」ではなく「PTれ○ス」と言われているかもしれませんね (ダサッ笑)

いや、そもそもそんな指摘などされるまでもなく、今のYouTubeと同様に、GPTくんがユーザーの知りたがっている情報を「コレ知りたいんでしょ?」と差し出してくれて情報検索をする手間すらなくなるかもしれません…(恐ろしいですね!!!)

 

WEBサイト:まとめサイトの価値が消滅。一次情報かオリジナルな経験を記すサイトだけが生き残る

検索形態が激変すると、WEBサイトの在り方も劇的に変わるでしょう。

知識をまとめただけのサイトはユーザーから見られなくなってしまい、GPTが情報を出力する際の養分にとどまると予想します。

そりゃそうです。わざわざまとめサイトなど見なくとも、GPTに聞けば何でも教えてくるんですからね。

しかも記事中の不必要な情報をそぎ落とし、必要な情報だけ取り出してくれるのですから、GPTに頼った方が何倍も心地良く情報収集できるでしょう

なお、まだGPTの精度では100%信頼できるわけじゃありませんから、まとめ記事を見て情報の真偽を確かめる作業が不可欠です。

けれども、その作業の必要性はGPTの精度が上がるにつれどんどん薄くなっていき、やがてまとめ記事の読者がAIだけ…という恐ろしい事態に陥るわけです。

今後はまとめサイトをAIが作る世の中になってしまうかもしれません。

やがてWEB業界にはAIが書いた文章で溢れかえる…といったホラーが起こりうる予感もいたします。

 

今後生き残られるのは

  1. 質の高い一次情報を発するサイト
  2. オリジナルな体験を記すサイト

この2種類のサイトだけ。

それ以外の全WEBサイトは淘汰されゆく運命にあります。

確かにまとめサイトの価値は消え衰える一方で、まとめサイトが引用元としてきた一次情報サイト (情報源)の価値は決して消滅いたしません

むしろ価値はうなぎのぼりに上昇します。AIの食い物にされることはなく、逆にAIを喰って価値を高めて人間に信頼されるメディアになるでしょう。

生身の人間のオリジナルな体験を記したサイトも生き残るのが必定です。

人は感情を持つ生き物なので、感情を持たないAIよりも感情のある同じ人間が書いた文章の方に共感を覚えるはずなのです。

私の場合、ブログ運営開始当初から②『オリジナルな体験を記すサイト』を志向してこれまで文章を書いてきました。

当ブログではマラソン大会に向けた練習の記録や日々考えていることを書き記し、もう一つの研究室ブログでは大学・大学院生活の七転八倒や成果をあげるまでの一部始終について生々しく記録してきました。

もしAIが”感情”を学習すれば、これまで人間にしか書けなかったような情緒あふれる文章だってそのうち作れちゃうかもしれませんね。

そうなったらもうおしまいです笑。私も潔くGPTの餌食となり、養分をチューチュー吸い尽くされるしか術はないように思います。

 

WEBライター:”何を書いたか”と同じくらい『誰が書いたか』も大切になる

WEBサイトの在り方が変われば、それを書く人、つまりWEBライターの在り方が変わるのも当然です。

もっと言えばWEBデザイナーやプログラマー、その他ITエンジニアすべての在り方も変わってくるものの、この記事ではWEBライターに話を絞って書いていくことにします。

 

これまでは”何を書いたか”や”記事をどれだけ検索上位にランクインさせられたか”が重要とされてきておりました。

これからはそれ等に加え、『誰が書いたか』が一層大切になってきます。

小手先の技術の組み合わせだけではもうお話になりません。

AI自身が世界中に散らばるSEOテクニックをかき集めて文章を製造するようになってしまえば、たとえ人間のWEBライターがどれだけ技巧を凝らしたってAIには勝てず、検索上位にAIの文章が載るようになるでしょう。

今後はライター各自が持つ優れた属性、いわゆる【権威性】の発揮がさらに重要となってきます。

  • そのライター”だけ”が持つ知識経験
  • そのライター”だけ”が持つ独特な感性
  • そのライター”だけ”が持つ特殊な技術

こうした特性をうまく駆使し、自身と他のライターとの差別化を図り、迅速に優位性を確保することが必要になるのではないでしょうか?

GPTがさらに進化すれば検索サイトを使わずとも情報を仕入れられるので、人がWEBページを閲覧するのはTwitterやInstagramなどSNS経由で流れてきて (面白そうだな)と思った時ぐらいに限られます。

そこではSEOテクニックなど役に立たず、(この人が書いた文章じゃけぇ読みたいんじゃ!)と読者さんに求められるライターのみ生き残るでしょう。

何か専門知識を有しており、その分野で権威性を発揮できるライターにとっては、これからの時代はまたとない極楽天国になるでしょう

権威性のあるライターに信頼が集まり、その人の運営するサイトの価値が一層高まっていくと考えられます。

一方で、特筆すべき属性がないWEBライターさんは、いち早く何かのプロになって権威性を獲得しなくてはなりません

もしくは”権威性がない”ことを権威性とし、平凡さを前面に押し出して共感を獲得する作戦も有効になるでしょう。

権威性の有無にかかわらず、読者さんが来るのを座して待っているだけでは時代の波に飲み込まれます。

常に新しく何かを取り入れる貪欲さ、そして自分に不足しているものを的確に分析する力がWEBライター全員に求められ始めた今日この頃です。

 

最後に

ChatGPT出現以降の検索形態やWEBサイト、そしてWEBライターの在り方に関してはコレで以上となります。

この記事ではGPTが今後も進化し続ける前提で書いてみましたけれども、もしかすると検索エンジンを有するGoogle側が「ふざけんなよ」とブチ切れGPTを潰してしまうかもしれません。

いずれにせよ、激変するWEB業界に身を置く方は、時代に置いて行かれぬようその場その場で学び続ける必要があります。

めちゃめちゃ厳しい世の中ですが、皆さんにはどうか希望を見失わず強く生きていただきたいです。

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