【アシックス】メタレーサーの長所と短所

先日、私はメタレーサーで20km走った感想を記事にした。

この記事では、上の記事を書いてから行ったスピードトレーニングをやって見えてきた、タレーサーの長所と短所について書いていく。

アシックス初のカーボンシューズということで、メタレーサーを気になっていらっしゃる方がかなりの数いると思う。

私がこの記事を作成したのは、メタレーサーに興味のある方がメタレーサーを購入するか否かを決める判断材料を皆さんに提供したいと思ったためである。

 

それでは始めよう。

まずはメタレーサーの良い所から。

メタレーサーの良い所

クッション性が高いのに全くブレない

メタレーサーのミッドソールは踵部分で30 mm以上あり、レーシングシューズの中では比較的分厚い部類に入るだろう。

これだけ分厚いシューズでスピードを出すとブレが気になるものなのだが、メタレーサーでスピードを上げてみても一切ブレることがないのである。

膝への衝撃は小さいし、シューズがフワフワしないおかげで膝関節の炎症が皆無であった。

接地感とクッション性を両方求めたい人にとって、メタレーサーは最高のチョイスだと言える。

育毛厚底でもない、植毛薄底でもない、中底レーシングシューズという境地をメタレーサーは切り開いてくれたのではなかろうか。

 

グリップ力がとても高く、濡れた道でも安心して走れる

メタレーサーのアウトソールはこのようにラバーが張られている。

あまりにも真っ平だったので、メタレーサーのアウトソールを初めて見た時、私は

かめ
ホンマに大丈夫なん?

めっちゃスリップするんやない?

と焦ったほどである。

しかし、そんな心配は杞憂に終わった。

雨の日にタイルの上を走ってもギュッとグリップしてくれたし、マンホールを誤って踏みつけたとき以外は滑りそうな気配すら感じられなかった。

 

中足部のアウトソールの耐久性はそこそこ高そうである。

確かに踵部分の素材(AHAR)と比較すると少々柔らかめなので、踵よりは先にすり減ってしまうと思われる。

しかし、最前面がすり減ったとしても、その下も同じ素材なので(リップクリームみたいな感じ)、メタレーサーは最初から最後まで同じグリップ性でもって、我々ランナーを年末年始のJRのように力強く支えてくれるだろう。

最近の高機能シューズはすぐにダメになってしまうものが多い中、アシックスは我々のお財布事情をおもんぱかってそこそこ耐久性のあるシューズを販売してくれているようだ。

 

足首周りの関節や筋肉への負担が本当に小さい

メタレーサーの前足部はこのように大きく湾曲している。

このカーブのおかげで、地面から足が離れる際に使われるアキレス腱の疲労具合が本当に小さく感じられるのだ。

上り坂を走っている時はふくらはぎへの負荷が小さいし、下り坂でも転がるように走れるから足首で無駄にブレーキをかけて走ってしまうことができないようになっている。

メタレーサーはカーボンプレートによる反発を生むことはない。

だがしかし、こうして走行効率を大幅に向上させる機能がふんだんに詰め込まれているから、マシーンみたいなNikeのシューズより遥かにランナーに寄り添ってくれるといえるだろう。

メタレーサーのイマイチな所

次に、メタレーサーのイマイチな所について書いていく。

 

足底にかなり疲労がたまる

自分の足裏の形のせいかもしれないが、メタレーサーを履いていると、普段履いているレーシングシューズ(アディゼロジャパン5)の2倍ぐらい足底に疲れが溜まっているように感じられるのだ。

足底筋膜炎になるほどではないものの、メタレーサーを脱いだ後は足つぼマッサージできちんとほぐしてあげないと翌日のジョグが非常に出来の悪いモノになってしまう。

他のシューズを履いて足底に疲労がたまるような事態は今まで発生したことがなかったため、足裏の疲労はメタレーサーの湾曲、もしくは屈曲性の無さが原因だと考えている。

メタレーサーのプレートはほとんど形状変化せず、前足部の湾曲を支持するために入っているので、の湾曲と私の足があまりフィットしないがゆえに、足裏にイヤ~な疲れが残ってしまうのだろう。

 

スピードを出して走っている時はそれほど気になることはない。

ただ、スピードを出す前後でゆっくりジョグしている時、上に書いた奇妙な疲れが足裏に感じられるのである。

足底の筋力が弱い方は、このシューズを選ぶのをやめておくか、あるいは疾走する時だけメタレーサーを履くようにすると良いだろう。

マラソンのぶっつけ本番でメタレーサーを履くと、仮にシューズと人間の相性が合わなかった場合、レース途中に足底筋膜炎となり、地獄を見る可能性がある。

 

地面を蹴って走る人ならメタレーサーじゃない方がむしろ良い

繰り返しになるが、メタレーサーは前足部の湾曲でもってランニングエコノミーの向上を狙ったシューズである。

ただ、この湾曲にも問題がある。

地面に足を置くようにして走る人にとっては助力となるのだが、地面を蹴るようにして走る人にとっては地面を蹴りにくくなるためランニングエコノミーがむしろ下がってしまうのである。

メタレーサーを履いて気が付いたが、私は地面を蹴るようにして走るタイプだったらしく、メタレーサーを履いてスピードを出すと、楽に走れるどころかむしろ普段より疲れが増しているように感じられたのだった。

 

「ヴェイパーフライとは違い、メタレーサーを履きこなすにはフォームを変える必要がない!」という意見をネット上でちらほら見かけた。

しかし、私の場合、メタレーサーを履きこなすには、今までの地面を蹴るような走りから地面に先へ先へと足を置くようにして走るフォームに変える必要がある。

ヒールストライクからフォアフットに変えるというような劇的な変化ではないものの、フォームを変えるというのはランナーにとってかなり大きなチャレンジとなる。

プロ野球選手ですらボールの投げ方を変えたら感覚が全て狂ってしまったという人間もいることだし、結局の所、今の自分のフォームのままで気持ち良くスピードを出せるシューズを選ぶのがシューズ選びの正解なのではないか、という気がしている。

 

決して秘密兵器ではない

履いた瞬間から1kmあたりのペースが20秒上がってしまうシューズとは違い、メタレーサーは自分相応の力を”少々楽に”発揮できるシューズである。

そのため、メタレーサーで速く走ろうと思ったらちゃんと練習する必要があるし(当たり前のことなんだけどね…)、その点は従来の薄底シューズとなんら変わりにないと私は考えている。

メタレーサーは、秘密兵器ではない。

確かにカーボンプレートは搭載されているが、このカーボンだけでは魔法の力は発揮されないため、きちんと地力を上げることがメタレーサーの機能を100%引き出す最寄り道だと私は思えて仕方がない。

 

価格相応の価値があるかは…

メタレーサーは税込み22,000円。

メタレーサー1足買うお金でリディアードのランニングバイブルを11冊購入できるし、アマニ油(145g, 日清オイリオ)なら23本購入可能だ。

走行効率を上げるために22,000円を払うのなら、その22,000円でリディアードの本をしっかり読みこみ、ボルダーへ行ってちゃんと走り込んだ末に走行効率を上げた方が良いし、オメガ3脂肪酸を豊富に含んだ良質な油を摂る事で生活習慣病を予防したりアレルギー体質を改善した方がむしろ良い影響があるのではないだろうか。

メタレーサーの価値を否定するわけではないが、私には価格相応の価値があるとは思えなかった。

 

最後に

以上がメタレーサーに関する私の感想である。

メタレーサーは足首周りの負担が大幅に軽減される素晴らしいシューズだ。

しかし、足裏に疲れが出たり、地面を蹴って走る人には合わないシューズなので、購入の際は十分注意して頂くようお願い申し上げます。

 

以上です。

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馬術競技からマラソンに転向した北大工学院のM1|国体馬術競技優勝&8回入賞|10000m36’33”|マラソン2°47’50”|100kmレース10°19’17”|英検準一級|TOEIC785点|ラン歴5年|乗馬歴10年|英語の学術論文2報(電気化学)|月間2万PVのブログ運営中|コメントやご相談はTwitterのDMまでお願いします。