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#78 沖縄100Kウルトラマラソン2022から1日後。那覇から札幌まで2,300kmのロングフライト

#77 第5回沖縄100Kウルトラマラソン100kmの部 運命の結果発表

2022-12-18

こんにちは。馬術競技からマラソンに転向した、マラソン自己ベスト2時間47分の北大理系大学院生のかめ (M2)です。

2022年12月18日スタートの沖縄100Kウルトラマラソンを9時間1分17秒でゴールし、今日は決戦の地・沖縄から下宿の札幌に半日かけて帰りました。

帰宅の模様

沖縄で激痛の朝を迎える

激闘の夜は目覚まし時計をかけず寝床につき、体の欲するがままじっくりと休んで体力を回復させました。

23時に寝て8時ごろ起き、「あ~、昨日は楽しかったなぁ」という第一声とともに一日をスタートいたしました。

よいしょと起き上がろうとしてみると、コレが全然起き上がれません笑

お腹やら背中やら全身の筋肉が筋肉痛で、腕でなんとか上体を起こしてベッドから這って脱出しました。

寝床からトイレまでは約5mほど。普段なら3秒で行ける距離をヨタヨタと30秒かけて歩きました。

一歩ごとに足へ尋常ではない痛みがビリビリと走り、正直、レース最終盤よりよっぽど辛くて泣きそうになってしまいました。

トイレで用を足すのも一苦労です。

しゃがむと太ももが悲鳴を上げるし、立ち上がる際は膝に力が入らず動けないし、(介護老人の気持ちを味わえたぞ)と前向きにとらえる他にどうしようもありませんでした。

筋肉痛を少しでも和らげるため、浴槽にお湯をためてザブンと肩までつかりました。

凝りに凝った全身の筋肉を両手でゴリゴリと揉みほぐし、おかげでほんの少しだけ楽に動けるようになりました。

筋肉を修復するにはタンパク質の補給が不可欠です。

そこで、昨夜セブンイレブンで購入したミルクプロテインを手に取りまして、”頼むから早く筋肉痛を治してくれ!”との願いを込めてグビグビと一気に飲み干しました。

 

一人で七転八倒していると、あっという間に出立予定時刻の9時がきました。

部屋中に散らかった自身の衣類を急いでキャリーバッグに突っ込んで、忘れ物がないか確認したのち部屋を出てホテルを後にしました。

昨日や一昨日とはうって変わり、今朝はこの時期の沖縄らしい、暖かくて気持ちの良い気候でした。

(開催があと一日遅かったらなぁ…) と少しだけ残念に思ったものの、”あの厳しいコンディションだからこそゴール時の清々しい気持ちを味わえた”と考えているのでどっちもどっちだった気がします。

ホテルからペンギンのようによたよたと歩き、何とかゆいレールの県庁前駅に到着しました。

道中で足を引きずるランナーっぽい方をチラホラと見かけ、(あの人も昨日ウルトラを走ったのかな?)と同志を発見した喜びに頬が緩みました。

県庁前駅から那覇空港駅までは約15分。

車窓から見える景色は南国情緒が全開であり、それを引き立てる車内BGMもまた大変趣がありました。

 

那覇空港にて

空港ではすぐに手荷物を預け、身軽になってから空港内をちょっと散策することにしました。

もちろん足は相も変わらずめちゃくちゃ痛かったのですが、空港探検は旅先での楽しみの一つですからやらないわけにはいきません。

最上階の4Fまで上がってみると、滑走路や駐機場がよく見えました。

その奥にある海や慶良間諸島をも見ることができ、沖縄っぽいのんびりとした風景を味わい尽くしておきました。

同じ4Fを徘徊すると、4年前のウルトラ完走後に訪れた沖縄そば屋の『琉球村』さんがまだ元気にやっているのを見つけました。

久々の邂逅に嬉しくなってお店に入ろうかと思ったものの、昨夜国際通りでソーキそばを食べたばかりなので、(同じものを食べるのもなんだかなぁ…)と思って入店を遠慮した次第です。

フードコート近辺から食欲をそそる匂いが漂ってきて、今まで何ともなかったのに急にお腹が空いてきました。

そこで食べ物を調達すべく空港中を探索し、1Fの到着ロビー横にあった弁当屋さんで一個弁当を購入しました。

弁当のお名前は『キロ弁』といって、文字通り1kgはあろうかというほど破壊的ボリュームの一品です⇩

コレでお値段なんと550円。もし北大生協にこの弁当が置いてあったら毎日売り切れてしまうと思います。

弁当を片手に4Fへと上がり、駐機場を眺めながらお昼ご飯をほお張りました。

ウルトラで6,000kcal以上消費していたおかげでキロ弁もあっという間になくなりました。

 

弁当がらを処分しまして、10:30ごろ保安検査場を通過しました。

そして搭乗ロビーに向かったのですが、機材の到着遅れにより出発が遅れるとのことでした。

まぁ、飛んでくれるなら無問題。欠航以外なら”結構”です(言っちゃった〜!!!)

近くの椅子によいしょと座り、キロ弁で膨れたお腹を撫でて落ち着かせました。

11:20ごろから機内への乗り込みがスタートし、その10分後に予約した窓側席に座りました。

この沖縄遠征で座る唯一の窓側席とあって窓からの景色を楽しみにしていたものの、絶妙に翼が視界を遮る席で、フライト中はほとんど下界を見られませんでした…泣

 

羽田空港~帰宅・就寝まで

那覇発羽田行きの飛行機は14時ちょうどに着陸しました。

機内からボーディングブリッジを通り、札幌行きの飛行機に乗る搭乗口へと向かいました。

先週の金曜にも同じことを書きましたが、羽田空港ってなんであんなに巨大で複雑なんでしょうかね?

ただでさえ空港内を歩くだけで少し疲れてしまうのに、100km走って全身筋肉痛の私にとって羽田内での移動は苦行でした。

動く歩道にこれだけ感謝したのは今日が初めてだと思います。

私、今まで足を鍛えるため羽田では意地を張って動く歩道を使ってこなかったのですが、今日はついに根負けし、文明の利器を大いに頼って楽をさせていただきました。

科学技術のおかげでやっとこさ60番搭乗口に到着し、ロビーの空いている席にドカッと腰を下ろしました。

電光掲示板を見るとこの便は定刻での出発予定らしく、(最後の航空便にてようやく時間通りに飛んでくれるんだな)と少々感慨深くなりました。

駐機場で乗客を待つBOEING777を見ると、不意に今回の沖縄旅での出来事がフラッシュバックしてきました。

  • ラスト10km、ホントに辛かったなぁ…
  • でも完全燃焼できて楽しかったなぁ…
  • 国際通りで食べた沖縄メシは絶品だったなぁ…

などと、沖縄から持って帰った大切な思い出を何度も反芻して味わっていました。

 

一人ノスタルジーに浸っていると、「飛行機の出発が5分遅れる。マジですまん」とのアナウンスがありました。

結局この旅では乗った全便が遅延してしまいましたが、何度も言うように飛ぶならば何の問題もありません。欠航じゃなければケッ…

スタッフさんもたかが5分ぐらいの遅延で謝らなくたって良いでしょうに。

謝ったって時間は巻き戻せないし、いくら謝ろうとも難癖をつけてくる変なお客さんは一定数存在しますからね。

ちなみにもし今日の飛行機が欠航になった場合、明日朝の研究室のゼミに出られずあわや大目玉を食らう所でした笑

さんざん遊んで帰ってきたくせしてゼミにも出席しないんですから、そりゃ怒られて至極当然というわけであります。

 

14:50ごろ機内へと案内され、今回は通路側の席に座りました。

札幌から東京へ向かった往路と違い、復路では前後左右に誰もいなくてのびのびとスペースを使えました。

機内では無料ビデオサービスを活用し、ほぼ日の学校シリーズの30分動画を2本フルで視聴しました。

一本目は日本語学者さんが『エチケットとマナーとルールはどう違う?』をテーマに言葉に関する話をするのを聞き、
二本目はデザイナーさん同士が対談して何やらよく分からないことで盛り上がっているのをボーっと眺めておりました。

ビデオがみるみるうちに時間を溶かし、羽田を飛び立ったと思ったらあっという間に千歳へと着陸しました。

長かった飛行機移動もコレで終わり。あとは電車を乗り継ぎ家に帰るのみです。

 

ターンテーブルで手荷物を受け取り、足とスーツケースを引きずりJR新千歳空港駅へと向かいました。

ホームでは早速北海道の冷たい外気が「おかえり」とお出迎えしてくれ、さっきまで沖縄気分だったのに一瞬で現実へと引き戻されてしまいました。

電車内で35分ほどゆらゆら揺られ、凍てつく大ターミナル・札幌駅へと到着しました。

そこから地下鉄に乗って最寄り駅で降り、スケートリンクと化した歩道を滑りながら家へと3日ぶりに帰還しました。

部屋の温度は摂氏2℃。室内なのにもかかわらず、吐息が白くなりました。

かめ
沖縄に戻りたいよ…

と旅先が恋しくなったものの、思い出をそっと胸にしまい、また素敵な思い出を作るべく現実社会へと復帰しました。

 

今シリーズの今後の執筆予定

コレにて私の『2022 沖縄100Kシリーズ』は完結となり、残すはレース当日の体験記をまとめて公開するのみとなりました。

皆さん一人一人の1PV (閲覧数)が私の記事執筆のモチベーションとなりましたし、記事数が増えるにつれ沢山の方に見てもらえるようになって大変幸せな4ヶ月でした。

特にレース直前期には記事に対してコメントまでいただき、それがレース本番で100kmと強風に立ち向かう勇気の源となりました。

コメントを下さった読者様。もし何かの偶然でお会いできたら是非お礼を言わせて下さいね。

今後は今回のウルトラレースで培った経験を記事にして世の中へ還元します。

仮タイトルは

  • ウルトラマラソンを9時間1分でゴールできるようになった練習法の概略
  • ウルトラマラソンの5つの魅力
  • 沖縄100Kウルトラマラソンに参加する人へ送る5つのアドバイス
  • answer600とモルテン320の味と効果を比較します
  • ガクチカでランニングについて書く際のアピールポイントと文章例

など、種々雑多な記事の投稿を予定しています。

また、今回9時間を切れなくて超悔しいので、来年6月にどこかのウルトラでサブ9のリベンジマッチをするつもりです。

おそらくその大会に向けて『○○への道のり』シリーズを展開するので、今シリーズを気に入っていただけた方は是非またこのサイトに遊びに来てくださると幸いです(*≧∀≦*)。

かめ
本シリーズに最後までお付き合い下さりありがとうございました。今後とも当ブログ『マラソンソラマ』を末永くよろしくお願いします!

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