私は現役北大院生(修士)である。
鯖缶を愛し、世界中のサバから憎まれている男である。
この記事では、伊藤食品が販売している5種類の鯖缶の食べ比べレポートを記していく。
味や満足度など、様々な観点から比較していくので、鯖缶に興味のある方はぜひ最後までご覧頂きたいと思っている。
それでは早速始めよう。
- 水煮(食塩不使用):不使用
- 水煮(食塩使用):水煮
- 水煮(黒胡椒にんにく入り):にんにく
- 味噌煮:味噌煮
- 醤油煮:醬油煮
と表現する。
5種類の鯖缶を徹底比較
美味しさ
まず、一口パクっと食べた直後に感じたおいしさを比較する。
私が美味しいと感じたのは、美味しい順に
- 水煮
- 不使用
- 味噌煮≧にんにく
- 醤油煮
このような順番になった。
私はこってりした食べ物が苦手なので、シンプルに水で煮ただけの上位二種類はあっさりしていて食べやすく感じた。
そして、食塩不使用の製品よりも塩で味付けしてある鯖缶の方が多少美味しく感じられた。
ただ、不使用を何度も食べていくうちに、サバ本来のおいしさを感じられる不使用の方がおいしいんじゃないかと思うようになった。
水煮はどうしても塩の主張が強いのでサバの存在感が薄くなるのに対し、不使用には塩分が0.2gほどしか入っていないので旨さを堪能できるのである。
味噌煮とにんにくはすごく良い勝負だった。
味噌煮はすごく優しい味だったのに対し、にんにくはコショウが程良いアクセントになっていた。
強いて言うなら、味噌煮の方が順位は上。
そのワケは、私がニンニクをさほど好きじゃないからという理由である。
とはいえ、ニンニクの主張はそこまでじゃない。
食後に口が臭くなるレベルじゃないので、ニンニク好きの方なら美味しく食べられるのではないだろうか。
Amazonのレビューの中には醤油煮を絶賛するコメントが散見された。
それを見た私は大いに期待して醤油煮を一口食べてみたが、とりわけ美味しいとは感じられなかった。
むしろ、醤油の味しかしなかったので、(なんじゃこりゃ…)と苦笑したものである。
スーパーで売られている味付け鯖缶と似たような味がしたため、正直あまり好きじゃないな…と思われた。
自然な風味
このあいこちゃんシリーズの特徴は、化学調味料不使用な点である。
スーパーやネット通販で売られている大抵の鯖缶(や他の缶詰)には大量の添加物が含まれているのに対し、あいこちゃんシリーズは「子供にも安心して食べさせられるように」というコンセプトの元にデザインされているため水や食塩などと言った僅かの安全な調味料で製造されているのである。
だから、あいこちゃんの製品はどれをとっても自然な味のはずなのだが、私の舌にはそうは感じられなかった。
食品の自然な風味を楽しめた順に
- 不使用
- 味噌煮
- 水煮
- にんにく
- 醤油煮
このような順位がついてしまった。
不使用については当然の結果。
だって味付けが一切なされていないのだから。
不使用を食べた後で醤油煮を食べると、もはや薬かと思うほど人工的な味がした。
コレでもスーパーの鯖缶と比べたらまだマシであるため、もうあいこちゃん以外の鯖缶を食べられそうにない。
水煮より味噌煮の順位が上であることに驚かれた方が中にはいらっしゃるかもしれない。
私自身も(水煮の方がサバの味がするだろうな)と想定していたけれども、商品を口にすると水煮の塩気の存在感が割と強めでサバの味が薄れてしまっていた。
言うまでもなく、味噌煮だってかなり味噌の味がするのである。
しかし、味噌がサバの旨みを活かしているような感じがして、まだ味噌煮の方がサバ味を味わう事ができたのであった。
満足度
鯖缶1個を食べきって、
と満足感(満腹感)のあった順に並べてみた。
すると
- 味噌煮
- 水煮
- にんにく
- 醤油煮
- 不使用
このような順番になった。
この5種類の中では味噌煮が一番腹持ちが良かった。
栄養成分表示を見ても脂質が飛びぬけて多いわけではないので満腹になれた理由は不明だが、私の体は味噌煮を食べると一番満足することが分かった。
満足度第二位は水煮である。
脂味を一番感じられたのがこの製品であり、気持ち悪くならない程度に脂分でお腹がいっぱいになった。
第三位、第四位はそれぞれにんにく、醤油煮である。
どちらとも人工的な味はしたのだが、食後に(何だか口寂しいな…)と感じなかったという意味では不使用より順位は上だった。
最下位は不使用、ダントツで最下位である。
確かに美味しいし、サバ本来の味を楽しめるから良いのだが、あまりにアッサリし過ぎているので(もうちょっと何か食べたいなぁ)と思ってしまい、私は思わず翌日用にとっておいたゆで卵をぬちまーすにつけて一気に丸呑みしてしまった。
塩で味付けして良い、というのなら話は変わる。
不使用をぬちまーすで味付けすると味噌煮より満足度が高まるため、私イチオシの食べ方は不使用にぬちまーすを振りかける事である。
また食べたい
5種類の鯖缶を2回、計10缶食べ終えて、
と思う順に並べてみた。
すると、
- 味噌煮
- にんにく
- 不使用
- 水煮
- 醤油煮
このような結果になった。
やはり、味が付いている商品はクセになる。
味を思い返すだけでも涎が出るし、(麻薬をやるってきっとこういう事なのだろうな)と非常に勉強になる。
また、水煮よりも不使用の方がまた食べたいレベルは上であった。
水煮だとあらかじめ塩で味付けされているため塩加減を調整できないのに対し、不使用だと塩で味付けしないor味付けするにしても自分の好みで調整できるため、不使用の方がまた食べたいなぁと思わされたのであろう。
醤油煮だけはちょっと無理かな。
他に食べるものがなければ缶を開けて食べようと思うけれども、わざわざ自分から進んで探し求めるモチベーションは私には湧いてこない。
鯖を食べているというよりも、まるで醤油を飲んでいるかのようである。
コレは私が購入した醤油煮がたまたま外れ(濃い味)だっただけなのかな…?
毎日食べたい
上の”また食べたい”は食べたくなる衝動に駆られる度合いで順位を付けた。
そしてこの”毎日食べたい”では、仮にこれから毎日一種類だけ食べるとしたらどれを選び取るかという観点で述べていく。
5種類の鯖缶を並べ替えると、
- 不使用
- にんにく
- 水煮
- 味噌煮
- 醤油煮
このように、おいしさや満足度とは必ずしも一致しない結果となった。
やはり、一日だけ食べるのと毎日ずっと食べるのとでは色々と勝手が違うのである。
不使用が第一位の理由は、やはり味を日ごとにチューニングできるからである。
運動して大量の汗をかいた日は塩気を多めにして濃くできるし、ちょっとアッサリしたものを食べたいなっていう時には缶を開けてそのまま食べれば希望を満たせる。
ちなみに、Amazonではあいこちゃんシリーズの24缶入りセットが売られており、その売れ行きは不使用が圧倒的No.1の模様である。
コメント欄を見ても
- 他の料理に簡単に使えて便利!
- 味付けを調整できる♪
と毎日摂取に最適である事を多くの人が示している。
にんにくが2位にランクインしたのは、下位3種類と比較して脂濃さが控えめだからである。
毎日魚を食べ続けていると徐々に脂で気持ち悪くなってくるため、仮に毎日食べ続けるとしたら不使用の次はにんにくかなと思ったのである。
水煮と味噌煮は美味しいのは美味しいが、私の体は食後に若干気持ち悪さを感じてしまうので毎日摂取には適していない。
水煮ならかろうじて耐えられる。しかし、味噌煮だと1週間で「もう食べたくないです…」と音を上げてしまうに違いない。
最後に
伊藤食品が販売しているあいこちゃんシリーズの鯖缶比較は以上である。
鯖缶選びで迷っている人へ少しでも有益な情報を提供できていれば非常に嬉しい。