こんにちは。馬術競技からマラソンに転向した北大工学系大学院生ブロガーのかめ (M2)です。
昨日、札幌のWEB制作会社さんからインタビューを受けまして、その中で
といった質問をいただきました。
私自身、今でこそ(自分の個性って何なのだろう??)と悩むことはありませんが、大学1~3年生の時はよく自分について悩んでいた時期がありました。
だから”若年層に向けて何か役に立つ話を”と思ってペラペラ喋ってみたものの、自分の思いをイマイチ言語化できず終わってしまって悔いの残るインタビューとなりました。
この記事では、昨日のインタビューで上手く言葉にできなかった『個性(自分らしさ)』について言葉にしていきます。
- 『個性』とは?
- 『個性』はどうやったら見つかるの?どうやって育んでいけばいいの?
- 『個性』探しでお悩み中の方へメッセージ
これらの内容について記していくので、自分探しで迷走中の10代・20代の方はぜひ最後までご覧頂きたいと思っています。
『個性』とは何か?
『個性』とは、周囲と同じことをしようとしても、どうしても誤魔化し切れずポロっと顕れてきちゃう(漏れ出ちゃう)ものじゃないかと思います。
無理して個性的にならずとも、『個性』というのは自然と発揮されるものなのです。
例えば書道の授業で【吾輩は猫である】とクラスメート全員が書いた場合、全員が全く同じように寸分の狂いなく筆を振るうなどありえないわけじゃないですか?
とめ・跳ね・払いや字の大きさなど、みな少しずつ何か違う所(コレが”個性”です)が顕れてきて、筆者が意図しなくとも自然とオリジナリティーを発揮できています。
対称的に、無理して個性的であろうとすればするほど真の個性からは遠のきます。
それは『個性』ではなく『理性』です。『演技』といっても良いでしょう。
演技をすればするほど人はぎこちなくなっていき、いつの間にか個性に大きな亀裂が入ってしまいます。
演技が新しい人格をうまく形成してくれれば良いのですが、大抵はそれほど上手くはいかず、個性はズタズタ・演技も中途半端、つまりものすごく不調和な性格が形成されるというわけです。
変に個性的であろうとしなくても良いのです。人は生まれながらにしてみな個性を持ってこの世に送り出されてきたのですから。
誰一人として同じ顔つきの人はいませんし、同じように字を書いたり同じ捉え方をしたりする人間など一組たりとも存在しません。
(自分には個性がないんだけどなぁ…)とお考えになった方は、個性がないのではなく個性が”見つかっていない”だけです。
ではその個性の探し方について、次章で解説いたします。
『個性』の見つけ方・育み方について
”個性”でお悩み中の方へ、私が実際にやってみて成功した以下の3ステップを提唱したいと思います⇩
- 初期状態を作る 自分を取り繕う演技を止め、フラットな状態に立ち戻る
- 個性の芽を見つける 周囲から褒められたエピソードを書き出してみて、自分の気付かなかった”好き”や”得意”を掘り起こしてみる
- 個性の芽の保護者になる 自分の”好き”や”得意”について、周囲の人間には公言せず、心の内に秘め隠してすくすくと育てていく
個性を発掘すべく、まず”演技”を全てストップします。
変に自分を取り繕うのではなく、虚飾を脱いでゼロベースを作ってありのままの自分を直視します。
演技をしたまま個性を探すのはやめておくのが無難です。
もし演技中に個性が見つかっても演技で歪められた個性しか見つかりませんし、歪んだ個性を育てようとも歪んだ状態で育つからです。
次に、自分が過去に周囲から褒められたり感謝されたりしたエピソードをどんどん書き出していきます。
紙に書き出してもOKですし、WordやPowerPointなどPCで書いても構いません。
脳内で思い出すだけでは不十分。必ず脳の外へ吐き出して下さい。
というのも、書き出すことでそのエピソードの正体やそれに付随する感情等をより克明に思い出せるからです。
そうして書き出されたエピソードからは、自分が今まで気づかなかった好きなモノや得意なことを抽出できると思います。
皆さんがお探しの個性の芽は、”自分らしさ”なんて意識した事のなかった昔の出来事に秘められています。
私の場合、中学時代は手先が不器用で、当時習っていた乗馬の練習時に色々へマをやらかしていました。
先生からたくさん叱られ何回もしょげ返ってしまったものの、練習を遠目で見ていた他の先生から「かめちゃんは誰よりも頑張っててすごいねぇ」と手を抜かなかったことだけに関してはいつも褒められてきておりました。
自分探し中にふとこのエピソードを思い出し、
とはたと気付いたわけであります。
思い返してみると、自分で”やるぞ”と決めたことは意地でも最後までやり通してきたし、(これこそが自分の最大の武器じゃないか!!)と直感したわけであります。
最後に、発掘した個性の芽を誰にも見つからぬようコッソリ育てていきます。
個性が見つかったとはいえまだ相当ひ弱な状態ですから、個性の芽を誰かに摘まれぬよう大事に隠しておくのです。
芽を安全地帯へと避難させたら、栄養や水を与えて温室栽培してやります。
個性というのは不思議なもので、(自分自身が傷つけられない)と分かると急激に育まれていくのです。
ココで大切になってくるのが自分ひとりで育てることです。
たとえどれだけ気心の知れた仲間に打ち明けたとしても、(意識高い系だなんて思われないかな…)などと相手の目が気になって個性を伸ばせなくなる場合があるからです。
自分を偽らなくちゃ付き合えないような人と一緒に居ないことも大切です。
偽りの自分を演じていては、一生自分の価値に気付くことなく人生が終了わってしまいかねませんからね。
私の場合、”我武者羅に頑張れること”が特技だったので、家でコッソリ勉強したり外で一人ランニングしたりして我武者羅さをどんどん伸ばしました。
また、人の感情の機微を察知するのも得意だったため、感情表現が曖昧な文学作品を読んだり自身の過去に抱いた感情について言語化してみたりして感情察知能力を人間関係へ活かせるまでに高めました。
『個性』探しでお悩み中の方へメッセージ
個性なんて意識しなくて済むのがホントは一番幸せなんです。
しかし、WWII後、欧米発祥の自己啓発の波が日本にもドワーッと押し寄せてきて、情報感度の高い若者が(自分らしさって何だろう…??)と考えこむようになっちゃいました。
否が応でも個性について一度は考えなくてはならぬ現代、「自分の個性は○○だ」と言語化できれば個性に関して悩まずに済みます。
個性を育む過程で自分の生き方に芯が通り、個性なんて意識しなくても個性的な言動で世の中に何かしら価値を与えられます。
加えて、確固たる自分を持っていると、個性的な人と出会った際には (カッコいいなぁ/素敵だなぁ)と素直な心で思えるようになります。
自分に自信を持てるおかげで相手を受け入れられる余裕が生じ、人間関係をより円滑に構築・発展させていくことができます。
この記事を参考に、皆さん一人一人の個性をぜひ発掘してみて下さい。
自分らしさは皆さんの原体験のどこかに必ず秘め隠されています。
以上です。