こんにちは。馬術競技からマラソンに転向した、マラソン自己ベスト2時間47分の北大理系大学院生のかめ (M2)です。
2022年12月18日スタートの沖縄100Kウルトラマラソンへ向けて練習しており、記事を書きながら日々の練習内容を振り返ることにしています。
今週の練習計画
- 12/12 (月) : オフ
- 12/13 (火) : 起伏走
- 12/14 (水) : 50分雪上ジョグ
- 12/15 (木) : オフ
- 12/16 (金) : 移動日
- 12/17 (土) : 前日受付
- 12/18 (日) : 沖縄100Kウルトラマラソン
前日受付と念願の『A&W』のハンバーガー
前日受付&本屋でぶらぶら
いよいよあと1日まで迫ったウルトラマラソン。
今朝は緊張のせいか、4時台と普段より少しだけ早めに目が覚めました。
明日は沖縄県庁前を3時に出発するバスに乗車すべく、1時45分に起床して身支度を整えなくちゃなりません。
ウルトラを走り切れる/切れない以前に、”そんな早い時間に起きれるかな…”と早起きに関する心配があります (むしろそっちの方が大きいです笑)。
IELTSやインドネシア語のテキストを音読し、しっかりと目を覚ましてから本を読みました。
今回の旅に持参したのは執行草舟 (しぎょう そうしゅう)さんの『日本の美学』という書籍で、
日本とは何か?
人間は何のために生きるのか?
など、本質的なことを深く考えさせてくれます。
草舟さんの生き様は凄まじい。小学生の頃に『葉隠』を読み、その時に”武士道を貫く”と決意し、これまで70年近く生きてこられたそうです。
「魂はボロボロになってこそ本来の姿だ」
「死に物狂いで本を読め!」
などと、力強い言葉でもって気力をフルチャージしてくれました。
10時ごろホテルを出発し、前日受付を済ませるべく”パレット久茂地 (くもじ)”へと向かいました。
ゆいレールの県庁前駅直結とアクセス抜群な立地であり、ホテルからも歩いて行けたので体力を使わずに済みました。
2Fの特設ブースにて受付を済ませ、ゼッケンやドロップバッグなど参加セットを受け取りました。
受付のお兄さんに「明日って風がすごく強いみたいですが、レース開催されますか?」と聞いてみた所、「はい、現時点では開催予定です」と頼もしいお言葉を頂きました。
沖縄100Kのコースは一部、かなり海に近い所を走りますから、風が強くて波が高くなると物理的に危ないんですよ。
しかし、開催されるならば覚悟を決めて参戦するしかありませんし、波にさらわれぬよう神様にお祈りするしかありません。
そして受付のお兄さんは「寒いので防寒対策もしっかりしておいて下さい」ともアドバイスしてくれました。
あわや「いったいどこから来たと思っているんだ笑 (北海道から来たんやぞ)」と口から漏れる所でしたが、強風による体感気温の低下はなめてかかると大変ですから、「マジすか?!そしたら少し厚着して臨みます」とアドバイスに感謝いたしました。
念のため冬用のランニングウェアを持ってきておいて本当に良かったと思います。
明日は長袖にウィンドブレーカー、半ズボンにロングタイツ、場合によっては手袋をつけ、バチバチ冬用の装備で出走することに決めました。
パレット久茂地では7Fの本屋で30分ほどぶらぶらしました。
私、旅先では必ず本屋に寄ります。その地域だけでしか売られていない本を手に取ってパラパラめくるのがすごく好きなんですよ。
北海道にアイヌなど地域文化の書籍が陳列されているのと同様に、沖縄にも沖縄舞踊や独特の景色、沖縄戦など地域色の濃い本が並んでいました。
こういう本は多分札幌の大きな本屋さんにも並んでいると思うのですが、背表紙しか姿を見せてくれていないからどうしても視認しにくいのです。
本屋に流れるクラシックBGMが、緊張した気分を解きほぐしてくれました。
しっかりとリラックスし、お腹が空いてきた所でショッピングモールを後にしました。
A&Wのハンバーガーと念願の初対面
向かった先はA&W。ついに、ついに食べられます!
4年前はA&Wに行こうとしたのに間違ってバーガーキングに行って食べられず、昨日は入店がラストオーダー終了の5分後だったせいで注文できず、4年越しに恋焦がれたハンバーガーを注文できるというわけです。
さっきリラックスしたばかりにも関わらず、あまりに嬉しくてまた興奮してきちゃいました。
だって4年越しなんですもの。学生時代から忍ぶ恋をしてきた人にこれから会いに行くような心持ちです。
ハンバーガーは持ち帰りを選択し、迷わず看板メニューの『The A&Wバーガー』を注文しました。
バーガーを受け取り、その場でむしゃぶりつきたくなるのをグッとこらえ、マイバッグへと大事にしまい込みました。
国際通りのセブンイレブンで飲み水と夕食を調達し、12時ごろホテルに帰って昼食を食べ始めました。
ウルトラ前日の昼食はコチラになります⇩
- 念願のA&Wのハンバーガー (約600 kcal)
- 札幌から持ってきた、毎日食べているサバの缶詰 (約400 kcal)
- My Starの岩本さんから買った秘密兵器のanswer 600 (600 kcal)
と計3点で1600kcal摂取しました。
ウルトラ前日だからといって暴飲暴食はいたしません。
過去2回のウルトラレースの経験上、レース前日に食べ過ぎると消化でエネルギーを使いすぎ、走り出す前に疲れてしまうと知っているからです。
とはいえ、最低限のカロリーを摂取しておかなくては本番でガス欠を起こします。
そこで今回は新たな試みとして、ウルトラランナーの岩本さんらが開発したanswer600でエネルギー補給することにしました (下でまた解説します)。
……とまぁ難しい話はさておいて、念願のA&Wのハンバーガーとようやく対面できました。
大きいですねぇ、本当に大きい。隣に並べたサバ缶より一回り大きく、バーガーから大変悪魔的な香りがします。
大きく口を開けて噛もうとすると、なんと顎が外れそうになりました……笑
小学生の頃は握りこぶしだって余裕で口に入れられたのに、年齢を重ねるにつれ少しずつ関節が固くなってきたようです。
気を取り直しておちょぼ口でかじってみると、その瞬間、目の前に美瑛の四季彩の丘が広がりました。
と、涙やらよだれやらがこぼれました。
サバ缶はいつも食べているだけあって、口に含むだけで私に落ち着きを与えてくれました。
このあいこちゃんのサバ缶は化学調味料無添加で、個人的には味噌煮が一番好きです。
answer600に関しては、今回のウルトラの完走を左右する超重要アイテムとして位置付けています。
包装を開けると中にはちょっと黄色い怪しげなコナが入っています。
その体積は250~300ccほどで、似たようなエネルギー剤として有名なmaulten320よりかなりカサ自体は大きいです。
ただ、maulten320を溶かすのに水が500cc必要なのに対し、answer600は300ccの水に溶けてくれるので、answer600の方が全量の摂取がずっとずっと簡単です。
コナを水に溶かすのも数回シェイクすれば良いだけだし(maultenは何十回も振る必要があります)、溶け切っても全量が350~400ccまでしか水の体積が膨張しませんから(maultenは550ccのシェイカーから溢れそうになります)、私的にはanswer600はmaulten320の完全上位互換だと捉えています。
一口飲むと、「マックシェイクやないか」と味の完成度に驚いてしまいました。
すんごく美味しいし粉っぽくないし、ぐびぐび飲むことが可能です。
開発者の岩本さん曰く、answer600は胃での消化プロセスをすっ飛ばし、いきなり腸で吸収されるそうです。
だからレース前に内臓を疲れさせることなく大量のカロリーを摂取できるし、レース中でも後半に備えてエネルギーをチャージしておきたい時に一瞬でその希望を叶えられるのです。
一方で、単糖類ではなく二糖類を使っているため、”すぐにエネルギーが欲しい時は他のエナジージェルを飲んでくれ”と岩本さんのブログに書いてありました。
確かにanswer600を飲んでもインスリンショックによるフラフラ感は皆無ですし、answer600が持続性エネルギー剤であることを自分でも確認できました。
夕食&睡眠まで
昼食をとった後はまた本を読み、お腹が落ち着いてからこの記事を書き始めました。
(明日のレースはどうなるかなぁ)とドキドキしながら言葉を綴っています。
17時半ごろから夕食を食べ始めました。
夕食には以下の食べ物と、昼食時にも摂ったanswer600を摂取しました⇩
合計で約1,500kcalと、レース前夜にしては控えめです。
上述の通り、食べ過ぎるとレース前に疲れちゃいますし、最低限のエネルギーを摂取できればそれでOKだと思っています。
食後はシャワーを浴びて副交感神経を優位にし、本を読んで気持ちを静めて19時半ごろベッドに入りました。
ちゃんと起きられるよう、1時台に3つアラームをかけたのちぐっすりと就寝いたしました。
明日のレースプランについて
コース&アクセス | 第5回沖縄100Kウルトラマラソン【公式】 (okinawa100k.jp)
明日は北からの秒速10mの風を如何に使うかがポイントとなります。
風と戦っても勝てませんから、”風をどう有効活用するか”と思考を切り替えなくちゃいけません。
往路は全般的に追い風区間、復路は向かい風に向かって走ることが多くなります。
とはいえ、追い風だからといって調子に乗って飛ばせば復路に地獄を見るのは明らかだし、風が吹いているからといってペースを抑えすぎれば9時間どころか10時間すら切れないのではないかと思います。
そこで往路は追い風の力を借り、キロ5ペースを楽に出させてもらう区間とします。
前半にタイムの貯金を作ることはせず、体力の貯金を作って試練の後半に備えようと思います。
キロ5より多少速くなってもOKです。
ただし、どれだけ早くても4時間 (4’48″/km ave)よりは早くならず、終始(抑えろ、抑えろ)と自分に言い聞かせながら走っていくつもりです。
復路に関しては往路と同じ体感ペースで走ります。
おそらく往路よりキロ30秒~50秒近く平均ラップが落ちると思いますが、キロ5ペースに固執せず、前半の体感ペースのまま1kmでも長く走り続けることを目標とします。
一番楽しみにしている85kmのニライカナイ橋まではどうにか走り続けたいと思っています。
ペースマネジメントを徹底し、風をうまく使いながら完走したいと思います。
ここまできたら頑張るしかない。
夢にまで見たサブ9、絶対に達成してみせます。