【36分33秒】メタスピードスカイで10000mタイムトライアルをやりました

私は現役北大院生サブスリーランナーである。

本当は昨日、豊平川河川敷で開催される10kmレースに出場予定だったが、コロナに対する過剰反応の影響で中止になってしまったため、北大内にある土トラックで単独10000mタイムトライアルを実施した。

この記事では、

  1. タイムトライアルの模様
  2. メタスピードスカイを履いて10000m走った感想
  3. 今後このスーパーシューズとどのように向き合っていくかについて

以上3点について話していく。

私と同じくフルマラソン2時間50分切りを目指していらっしゃる方、そして、メタスピードスカイに興味のある方にうってつけの記事となっているので、ぜひ最後までご覧になって頂きたいと思っている。

 

それでは早速始めよう。

タイムトライアルの模様

ウォーミングアップ

ウォーミングアップはグライドライドで行った。

なぜならば、どこかのYouTuberが「メタスピードスカイをレースで履くなら、感覚が似ているグライドライドでアップすると良いよ♪」と言っていたので、その真偽のほどを確かめてやろうと思ったのである。

3kmほどを平均キロ5分10秒ぐらいで走り、心肺や筋肉が十分温まったなと思った段階でアップは終了。

あまり長く走っても疲れるだけだし、私にとっては15分ぐらいがちょうど良い時間である。

ちなみに、マラソンを走る時にはアップをしない。これから42km走ろうとしているのだから余計なエネルギーを消耗したくないし、そもそもMペースは自分にとってあまり速くないペースなので動的ストレッチで心肺や筋肉を温めれば十分だと考えている。

 

背中のリュックに入れてきたメタスピードスカイに履き替えて、100mほどの流しを一本入れたのちスタート位置に着いた。

(これからトラックを25周もするのか…)と思うと気が遠くなりそうだったがとりあえず目の前の一周一周に集中し、何としてでも完走してやろう!と意気込み気持ちを高めた。

設定ペースは3’40″/km(一周88″)、目標タイムは36’40″。

マラソンサブ50を狙うならこれぐらいのタイムで走れて当然だし、今まで積んできた練習の充実ぶりからも”行けるだろう”と思っていたので、新たな相棒・メタスピードスカイがどれほどの助力を生むのか楽しみにしつつ、Garminのスタートボタンをポチっと押した。

以後、メタスピードスカイをスカイと略す。

 

スタート~4000m:苦しい→イージー♪

最初の一周は91”で入った。

いきなり飛ばし過ぎると後半が苦しくなるから少し自重して入ったのだが、今年に入ってまだ一度もマラソンペースより速く走る練習をしていない影響で91”ペースでも少々苦しかった。

最初の1kmは3’45″だった。

かめ
さすがに遅すぎるよなぁ…もうちょいペース上げるか!

このように判断し、少しだけ腕振りを強くして、次の1kmを3’40″でカバーした。

 

最初の苦しさの山を越えると、少し力が抜けて楽になった。

何というか、走っている自分の頭上の斜め上から自分を傍観しているような感覚があった。

大学での研究でも趣味のランニングのロング走でも、機械的な作業をしていると幽体離脱をしている感覚に時々包まれる。

そういう時はたいてい良い結果が得られるので(良い予兆だな👍)とぼんやりと考えてはいたものの、”このまま魂が体に戻らずこの世をさまよい続けたらどうなるのだろうか”と恐ろしさで身震いした前半戦であった。

 

4000~6000m:苦しさ復活。楽に走れるフォームを模索。

4000mを過ぎた辺りから、まるで魂を呼び戻すかのように苦しさを感じ始めた。

スタート時の良いフォームが少しずつ崩れてきてしまい、スカイの反発を上手に活かせなくなってきたのである。

そこで、一度深呼吸し、楽に推進力を生む姿勢を模索し始めた。

  • スタート時はどんな感覚で走っていたっけ…?
  • 今までの練習で速く走れていたのはどんな時だったかな…?

こうした事を考えながら、上半身や足の角度を微調整し続け、”いま”というひと時が少しでも楽しい時間になるよう、手探り足探りでラップを刻み続けた。

 

すると、どこかでカチッと動きがハマり、前半戦より楽に走れるようになってきた。

かめ
あぁ、コレか!!

上裸で走りながら思わず叫んでしまった。

  • 前傾を骨盤からほんの少しだけ深めにとり
  • なおかつ背伸びしている感覚で体重を斜め上に発散しているようなイメージで走ると

すごくスムーズに走れることが分かったのである。

今まで苦しかったのがウソみたいで、6000mからはどんどん余裕度が増していった。

フォームに関しては、どうしても自分にしか分からない独特な言い回しになってしまう。皆さんにも理解できるような分かりやすい表現ができれば一番だけれども、そこがなかなか難しい所である。

 

6000~9000m:何だか楽になってきたぞ!!

走れば走るほど呼吸が楽になる…こんな感覚は初めてであった。

どれほど楽だったかというと、(この楽しさが永遠に続けばいいのに)と心から願ったほどである。

少しずつお尻とハムに疲労感を覚えてきたものの、ガクっとペースダウンするほどの疲れはなかった。

単独ペースランの最長距離である8000mを過ぎてもその楽さは持続したのであった。

 

実は、この3’40″/kmというペース、私の高校時代に体育で実施された4kmのベストタイム(14’40”)の平均スピードなのである。

このタイムは、テニス部のクラスメートにゴール直前まで付いていき、最後の直線でスパートをかけて息絶え絶えになりながら出した記録である。

高校時代は(もうこれ以上速く走れません!!)というほど辛いスピードだった3’40″/kmが、いまこんなに楽に走れている。

高校時代の私をはるかに上回ったという事実に心の中でガッツポーズを決めつつ(最後の1000mまで味わい尽くしてやろう)と気分が一層ギラギラしてきた

 

9000~10000m:案外余裕だったな^^

ラスト2周あたりで、左膝の裏(ハムとふくらはぎがつながっている部分?)が痙攣しそうになった。

攣ってしまったら一巻の終わりなので、200mほどペースを緩めて痙攣をやり過ごそうと試みた。

幸運なことに、すぐに何事もなかったかのように走れるようになった。

ペースを戻し、最後の一周まで86″~89″ペースをキープし、「よっしゃー!」と上裸で控えめに雄叫びをあげながらフィニッシュした。

 

クールダウン

クールダウンもグライドライドで走った。

3kmぐらいをキロ5分半でトコトコ走り、濃厚な朝練をゆっくりと振り返っていた。

大学内でラクロス部の同期に出会い、軽く挨拶を交わした。

私は球技は超絶苦手なので、走り回りながら周囲の状況を確認したりボールを投げたりと器用にこなせる方々を本当に尊敬している。

 

「ランニングをしていて飽きないの?たとえばサッカーとか、走るのに加えて何か他の事もやりたくならないの?」とよく聞かれるが、私は全く飽きないしやりたくならない。

なぜならば、「走る」と一言で言っても、フォームや気分、天気や食事などといった複雑な要素が絡み合っているし、ランニングとドリブルを同時にこなすなど不可能だからである。

私はバスケットボールのドリブルですら困難なのである(アゴにボールが当たって舌を嚙みちぎりそうになった経験がある)。

だから、間違っても”運動神経抜群✨”などとみなさないで欲しいし、運動ができないのがバレちゃうから球技大会には呼ばないで頂きたい。

 

以上がタイムトライアルの模様である。

次に、スカイでTTをやった感想について述べていく。

 

タイムトライアルをやった感想

メタスピードスカイのウォーミングアップはグライドライドで大丈夫

スカイをレースやTTで使用する場合、そのウォーミングアップはグライドライドでOKである。

グライドライドとスカイの前足部の構造はそこまで似てはいないものの、現在のアシックス製品の中でスカイに最も似た感覚で走れるアップシューズはグライドライドだと思っている。

グライドライドは26cmで270g以上あるため、スカイ(26.5cm,180g)に履き替えた時に軽さを感じて足回りが良くなる効果もある。

今後、私が何かのレースに参加する時はスカイで挑む事になるが、その時のウォーミングアップは是非グライドライドで実施したい。

 

体感ペースよりキロ5~10秒速く走れた

やはり、スカイの反発はすさまじい。

アディゼロジャパン5よりキロ数秒は楽に走れるし、しかも沈み込みやブレの程度がかなり小さいのでストレスフリーに走行できた。

そこまでクセの強い反発という訳ではなく、しかも走らされている感覚もないので、スカイを履きこなすための特別なトレーニングは不要だと私は感じた。

今までと同じ練習を積んでいけばいいし、履くだけで本番は従来型シューズより遥かに良いタイムで完走できるだろう。

 

お尻とハムがかなり疲れた

これはスカイを履いたからという訳ではなく、今年に入ってMペース以上のランニングを1、2回しかやってこなかったのが原因である。

昨年ジャパン5でペースランをやってもお尻やハムは疲れていたし、むしろジャパン5ではそれ以上にふくらはぎに疲労がたまっていた。

TペースやCVペースの練習を増やしていけば、お尻やハムの疲労感問題も解決するはずである。

7月からMペースより速い練習を本格的に始めるつもりなので、それまではじっくり基礎作りに専念したい。

 

おそらくマラソンで使えるだろう

昨日走ってみた感じ、たぶんマラソンで履いたとしても私を助けてくれるだろうと思った。

今後ロードでクッショニングを確認してみない事には何とも言えないのだが、舗装路は土トラックより硬いので地面からの反発も大きくなるし、路面が硬い方がスカイの持ち味を活かしやすくなると私は考えている。

スカイを履いた川内選手もびわ湖のレース後に「後半に足を残せた」と笑顔で仰っていたし、マラソンでサブ50したい私にとってスカイは無くてはならない相棒である。

おそらく10月後半に単独フルマラソンTTをやるので、その時はスカイを履いて念願の2時間50分切りを果たしたいなぁと強く願っている。

 

クールダウンでグライドライドの前足部が薄く感じた

あまりにもスカイが分厚過ぎて、クールダウン後に履いたグライドライド(特に前足部)が薄く感じてしまった。

(スカイばかり履いていたらきっとグライドライドすら履けなくなるのだろうな…)とこの時思った。

Nikeのヴェイパー中毒になった方は過去に多くいらっしゃるが、あまりにも製品の出来が良いので今後はスカイ中毒になる方も増殖するだろう。

スカイを履かないと走れない人にならないためには今まで以上にシューズの履き分けに注意する必要がある。

 

今後どのような練習方針でいくか

最後に、昨日の10000mTTを踏まえ、今後どういう風に練習していくかを述べていく。

 

メタスピードスカイは本番レース直前まで封印します

まず、この怪物はレース直前まで封印する。

場合によってはレース当日しか履かないかもしれない

あまりにも楽に速く走れちゃうので練習で履いたら(走力が上がったぞっ!)と錯覚してしまうし、27,500円のシューズを練習で消耗したくないため本番まで温存しておきたいのである。

スカイにはしばらく下駄箱の中で眠ってもらっておこうと思う。

 

シューズの履き分けは今まで通りでOKだ。

  • 不整地ラン:ジャパン5
  • ロングラン、起伏走:グライドライド
  • ただのジョグ:ウエーブライダー

この組み合わせが私に最も適しているので、ここは何も変えずに練習していく。

履いてみたいシューズは山ほどあるが、物欲にはキリがないのでどこかでフタをしなくてはならない。

大学受験生時代、いろいろな参考書に目移りして失敗した経験があるので、多くのシューズに浮気することなく、一度決めたシューズがボロボロになるまで大切に履いていこうと決めている。

 

今まで通り、距離&起伏重視でOK!

スピード練をしなくてもこの速さで走れたのには

  • しっかり距離や起伏を走ったおかげで有酸素能力が向上した事
  • 起伏の上り坂でかなり追い込んだおかげで無酸素能力も多少伸びた事

この2つの要素が原因として考えられる。

今月は402km走ったが、全く無理をしていないのでケガする予兆すら見られない。

にもかかわらず、しっかりと伸ばしたい能力を成長させられているので、今後も距離&起伏重視でいいかなぁと思っている。

2週間に一度ぐらいは刺激がてらに軽めのファルトレックも入れて良い気がするが、今までの練習が上手く行っているのだから何も変える必要はないとも考えている。(そこは適宜判断する)

 

最後に

メタスピードスカイを履いて10000mTTをして得られた収穫は以上である。

マラソン2時間48分相当のタイムを出せてひと安心できたし、今までの練習方針の正しさを確認できて本当によかったと思う。

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2021-04-04

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馬術競技からマラソンに転向した北大工学院のM1|国体馬術競技優勝&8回入賞|10000m36’33”|マラソン2°47’50”|100kmレース10°19’17”|英検準一級|TOEIC785点|ラン歴5年|乗馬歴10年|英語の学術論文2報(電気化学)|月間2万PVのブログ運営中|コメントやご相談はTwitterのDMまでお願いします。