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#20 『旅行』の魔力。どうしてハマる?なぜ私はハマらなかった?

#19 この3ヶ月間に起こったこと

2024-03-01

旅行とは、お金と時間でその場での楽しみを買う行為

今日は旅行についての話題です。

 

早速ですが、皆さんにとって旅行とはどのようなモノでしょうか?私にとって旅行とは、お金と時間を引き換えに「その場での楽しみ」を買う行為。この世の中、タダで楽しみが手に入るほど簡単じゃない。何かを犠牲に捧げることでようやく楽しみを手に入れられるのです。旅先で楽しい思い出を作るにあたって多少のお金を必要とします。旅先まで行くのに要する交通費、旅先での食費や宿代、その他諸々。もしもこれらの出費をケチるとあまり楽しい思い出を残せません。むしろ「なんであの時お金を出し惜しんだのだろう…」と後悔に苛まれ、旅の余韻に浸る所ではなくなるでしょう。旅の伴侶との破局を迎える可能性も。お金に対する価値観の違いから”この人と相性が合わないなぁ…”と別れを切り出される場合が有るのです。(行かなかった方が良かったじゃん)と後悔した所で遅い。時間は決して巻き戻せません。嘆きの声が虚空にこだまするのみ…

私自身、旅行関係の国家資格を取るほどの旅行好き。大学に入ってから現在に至るまで長期休暇に必ず旅行をしています。鉄道旅や飛行機旅、フェリー旅など多種多様。旅の大ファンなんですよね。旅へ中毒的にハマる人の気持ちが幾らか分かるような気がします。何でこんなに旅行が好きなのか?旅先で非日常感を味わえるから。代り映えのしない普段とは違った風景や人との出会いがあるため大変刺激的なのです。非日常感を存分に摂取することで日常へ戻ってからも「さぁ、頑張ろう!」と力を奮いだせる。栄養ドリンクと同じようなもの。栄養ドリンクよりも3桁ぐらいお金がかかるけれども、その分、効果や持続時間がドリンクとは桁違いなのです。

 

ハマるのは親切にされて気持ち良くなるから

旅行が好きな理由は分かりました、と。それじゃあどうして私は旅行にハマっているのでしょうか?かつての私は旅行中に次回の旅程を組み立てるほどの熱狂的な大の旅行ファン。それがある日、とある事実に気が付いた瞬間、永久に続くかに思われた旅行熱がたちまち急冷してしまったのです。

私が旅行にハマっていたのは、旅先で親切にされることに対して気持ち良くなっていたからでした。観光客が滅多に訪れない場所へ行ったとき「よく来てくれたねぇ~」と色々ともてなされ、お客さんとして、否、王さまとして厚遇されるのが心地良かったのです。旅行している最中はそのような事実に気付くわけがない。なんせ、裸の王様状態だから、相手の細やかな気配りを満面の笑みで消費し、自らの心の養分にしているだけ。旅行から帰って来てからふと気付く。「アレっ。何で自分、こんなに傲慢なんだろうか」と。”やってもらって当たり前、相手が察してくれて当然”な、いわば『亭主関白』の状態になりかけていました。亭主関白になるのだけは嫌。自分の周りにいる人に対して耐えがたい不快感をまき散らしてしまうためです。しかし、そうなりかけていたのは事実。本当に恐ろしい。全くの無自覚で亭主関白ゾーンへ足を踏み入れていた自分が怖い。

旅行自体は好きなんです。しかし、旅行で性格が傲慢になってしまうのが嫌。いくら相手に感謝の心を持って接しようと、”お客さん”と”もてなす側”という関係でいる限り、己の性格が傲慢な側へ傾いてしまうのは自然の摂理。旅行で傲慢にならない人もいる。自らの心を厳格に律し、『旅行中も謙虚でい続けよう』と肝に銘じられる凄い人も。私の場合、旅先以外では謙虚でいられます。旅先ではどうしても心のストッパーが外れ、少しだけ性格が傲慢になってしまいがちに。自分が旅行地で横柄になってしまうのをどうしても止めることができません。そんな変化を止められぬ自分が嫌い。いつの間にか旅行まで嫌いになって旅行熱が冷めちゃった、というカラクリ。

 

海外旅行は私にハマらなかった。18きっぷ鉄道旅しか勝たん

今年の1月。イギリス留学の終わりしなに3週間ほどヨーロッパを周遊する機会がありました。ロンドンからトルコ・イスタンブールに飛び、ブルガリア→セルビア→ハンガリー→…と東欧諸国を巡ったのです。旅行地では案の定、少し傲慢になってしまいました。宿へ無理難題を投げつけたり、屋台のおっちゃんに「高いよ。ちょっと安くして」と値切りを試みたりした。ところがどの試みも成功しません。『お前、何言ってんだよ。気に入らないならどっか他所へ行けよ』と軽くあしらわれてしまうことが度々。おもてなしなんてちっともありませんでした。相手の親切心にのぼせ上がるどころか、(どうしてこんなに不親切なのだろうか)と肩を落とし、いつの間にか傲慢さも消え去っていたのです。

このたびの欧州旅行を機に海外旅行へハマることは無いでしょう。なぜか?親切にされなかったからです。わざわざどこかへ旅行に行くのは当地で親切にしてもらうため。肝心の親切心を味わえなかったら異境を訪れる意味がありませんもの。もしも私が同じ年齢の女であればチヤホヤしてもらえたはず。『一緒にご飯食べない?』『ちょっとデートしない?』と、至る所で口説かれ、楽しい思い出を残せたでしょう。私のような日本人男性へ親切にしてくれる欧州人などいませんでしたね。まぁ、傲慢にならずに済んだから、親切にしてくれなくてむしろ正解だったのですが…

国内旅行は性格が傲慢になるから嫌。海外旅行は海外旅行で人種差別や扱いのぞんざいさが嫌。そんな私に残されているのは青春18きっぷ旅ぐらい。18きっぷ旅であれば傲慢になってしまう要素が一切含まれていないからです。新幹線や飛行機に乗って移動した方が圧倒的に早く目的地に辿り着ける。そこを敢えて鈍行でトコトコ進む行為は非合理そのもの。自身の選んだ不合理さを道中、心の中で思う存分あざ笑います。「お前はいったい何をやっているんだ。一日15時間も電車に乗るなんて馬鹿なんじゃないか笑…」と。自分を徹底的にバカにしていくうち、いつの間にか性格が丸くなってくるのです。修行ですよ、修行。罵詈雑言へ必死に耐え抜き、脳内のゴミを全て出して状態をリセットする超過酷な行為。駅員さんや電車の運転手さんに対する感謝の気持ちも自然と湧き上がってくる。自分の乗りたい電車が当たり前のように運航している奇跡に頭が下がる思い。

旅の中でも18きっぷ旅だけは性格が改善する良い効果が。今後、もし旅をしたくなったら18きっぷで旅行へ行くことでしょう。今年の夏は何処へ行こうかな。まだ行ったことのない四国か中部地区を訪れたいものです。

 

今週の練習

  • 3/4(月):50分ジョグ@4’51″/km
  • 3/5(火):オフ
  • 3/6(水):60分ジョグ@4’48″/km
  • 3/7(木):70分ジョグ@5’15″/km
  • 3/8(金):オフ
  • 3/9(土):80分ジョグ@4’55″/km
  • 3/10(日):オフ
  • 合計52.1km

来週は合計60km以上走るのが目標です。

#21 『最善』を尽くさず過ごす人生なんてあり得ない。最早考えられない

2024-03-17

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