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#10 沖縄100Kウルトラマラソン2024への道 『勉強』に関するコラム&9/25~10/1 走行距離60km

#9 沖縄100Kウルトラマラソン2024への道 『物欲』に関するコラム&9/18~9/24 走行距離70.8km

2023-09-24

こんにちは!馬術競技から陸上競技に転向した、100km自己ベスト9時間1分の現役北大理系大学院生かめ (D1)です。 2024年12月スタートの沖縄100Kウルトラマラソンへ向けて練習しており、記事を書きながら日々の練習内容を振り返ることにしています。

 

『勉強』に関するコラム

先週は『物欲』をテーマにコラムをお送りしました。今週は『勉強』について思う所を記していきます。

 

私は勉強が大好きです。このように書くと”え~、信じられなーい”とお感じになる方が多いかもしれません。

私自身、生まれつき勉強好きだったわけではありません。小学生時代は大の勉強嫌い。いじめっ子と違う中学へ行くため渋々塾で勉強をしていただけ[乗馬体験記・青春駆ける 小6編]。努力の結果、中学受験で行きたい学校へ行けたのはすごく良かったです。しかし、私をいじめていた連中の大半と同じ学校へ進学することに。 (勉強しても意味なかったじゃないか…) とやる気がマリアナ海溝よりも深く落ちた。中1の家での勉強時間は驚異の一日12分。学校で先生から「毎日2時間は勉強するように」と言われていたのに、その1/10の時間しか机の前に座っていられませんでした。

第一の転機は中1の春休み。270人中260位にまで下がった成績を東大卒の父親が見かねたのでしょうか、マンツーマンで父に英語と数学を徹底的に鍛えてもらうことに。基礎的な知識が何も身に着いていないないため、父が何を言っているのかチョットよく分かりません。それがめちゃめちゃ悔しかった。出川哲郎さんの如く「お前は バ カ か笑?」と頭を小突かれるたび”クッソー、見てろよ…”と心がヒートアップ。負けん気に火が付き中2から猛烈な追い上げを開始。元からポテンシャルはあったのでしょう。あっという間に総合成績が21位にまで急上昇。 (やればできるじゃないか^ ^)と自信が付いた。父を少し見返せたようで鼻高々。中3・高1と順調に順位を上げていきます。最高成績は総合4位。高1の東京国体後、1~2週間ほど大急ぎで勉強して会心の成績を修めたテスト。

第二の転機は北大入学。勉強の特質や性質がガラリと一変したのです。コレまでは学校の定めるカリキュラム通りの学習ばかり。学ぶ内容に疑義を挟まず素直に吸収するのが最優先。コレが大学では全く違った。何を学ぶか/学ばないかを自分で全部決められるのです。受動的な学びから能動的な学びにガラッと変化。コレが自分にピッタリだった。 幼い頃より(何を勉強するかぐらい自分で決めさせてくれよ)とかねてから思っていたためです。好きな分野をどれだけ突き詰め勉強していっても構いません。高校までは「万遍なく勉強しなさい」とオールラウンダーさが求められたものの、大学からは「突き抜けた人材になりなさい」と極端さが貴ばれる風潮に変化。勉強するための教材ならば図書館へ行けばいくらでもある。自分で買っても良いですよね。古本屋さんへ足を運べばカップ麺と同じ額で世界的名著が手に入るのだから。カップ麺を買うぐらいならBookOffで岩波文庫を買った方が良い。大1の私は本を買いすぎ、カップ麺さえ食べられないほど困窮していたのですが笑

北大へ入った瞬間から勉強するのが大好きに。否、『好きなことを勉強できる自由をやっと手に入れられた』と云うべきか。つまらないものを勉強したって全然面白くありません。貴重な時間を割いてまでして無理くり取り組む営みではない。大好きなモノの勉強をする。それだけしかやらない。不得意なモノはそれが得意な人に任す。自分の強みを最大限伸ばして活かすのが一番の社会貢献に。

 

常々思っているのですが、勉強は”連鎖的”なものです。まるで数珠つなぎのように次々とやるべきモノが見えてくる。

例えば私、大1の5月にランニングを始めました。これまで陸上部経験が無くて (どうやって練習すればいいんだろう…?)と途方に暮れてしまった。そこで、書店へ足を運んで陸上競技の専門書 [ダニエルズのランニング・フォーミュラ]を購入。走る勉強を始めたワケです。ダニエルズを少しずつ読んでいくうち、「訳が気持ち悪いなぁ…」と思い始めた。原版は英語。その日本語Ver.を手に取って読んでいたものの、所々の不自然な訳がちょっと何を言っているのかよく分からなかった。そこで原版のダニエルズを購入[Daniels’ Running Formula]何百ページもある分厚い英語の本に当たらなきゃ始まらないと思ったのです。最初に日本語で読んでいたから意味は凡そ分かります。その一方、私の語彙力不足が祟って稀に意味が取れない時も。”ひょっとして英語本体の勉強が必要なのでは?”と、自分のレベルに合っていそうな英検準一級の受検を決意して勉強。大1の3月、合格最低点+2点で辛うじて合格[英検準一級 合格した感想について]。好奇心に突き動かされて取り組む勉強は本当に楽しい。自ら選択して取り組むのだから途中で頓挫する事も少ない。

 

博士課程に入学したいま、勉強する理由は好奇心以外にもあります。選択肢が目の前に無数にある中で『最善手』を打ちたいがために行っているのです。

今まで私、将来を左右する重要な岐路でことごとく悪手を指してきました。一番は高2の1月、当時の彼女を振ってしまった場面ですかね[乗馬体験記・青春駆ける 高2編]。大好きだったにもかかわらず、自分の気持ちをうまく整理できずに衝動的に別れを告げた。後悔の断末魔が今でも叫ぶ。「あんなことしなけりゃよかったなぁ…」と。他にも高3での受験にて無謀な賭けをし落ちて一年を棒に振ったり、大2の6月に馬術部を辞めて馬との関わりが絶たれてしまったり。疑問手・悪手のオンパレード。力ずくで人生を何とか少しでも良い方向に持って行ったけど、そもそも選択さえ間違えなければこのような苦労はしなくても済んでいたはず

人生に正着はありません。どこへどう進んだとしても己が”正解だ”と思えば正解。では私自身はどうなのか?率直な所、選択をするあらゆる場面で(正解を選べたな^^) と思ったことが少ない。”あぁ、また間違っちゃった…”と毎日のように気付かされる。『悪手を指した』という自覚はあるも、その選択が『悪手だ』と気付くのはいつも悪手を指した直後なのです

悪手を指して後悔する前にソレが悪手なのだと察知したい。最低でも疑問手、あわよくば最善手を指してスッキリしたいのです。選択でなるべく間違えぬためには大局観が必要となる。どうすれば大局観を得られるのだろうか?目や頭から血が噴き出すほど本を読み考え抜くしかない。ココで物を言うのが教養。文化・歴史・算術・科学など様々な知識が大局観を下支えする。教養を得るための特効薬はない。ボーっとしながらYouTube動画をいくら垂れ流しても時間の無駄。様々な場所で数多の体験をし、読書で先人の智慧を学び取るしかない。確固たる大局観が果たしていつ身に着くのか分からないのですけれども、後悔しない最善手を打つため今日も、明日も勉強し続けます。

かめ
どうして『勉強』のコラムを書こうと思ったのかというと、来週から学問の都・オックスフォード大学へ半年間、長期留学するからです。オックスフォードへ赴く前に「勉強とは?」と一度、自身に問いかけておきたかったのです^ ^

 

『勉強』に関する内容は以上。来週は『異文化』について書きます。

 

今週の練習内容

  • 9/25 (月):オフ & 懸垂
  • 9/26 (火):80分ジョグ
  • 9/27 (水):100分ジョグ
  • 9/28 (木):80分ジョグ 虫刺されのためオフ
  • 9/29 (金):100分ジョグ & 懸垂→全血献血46回目→送別会
  • 9/30 (土):オフ
  • 10/1 (日):オフ (札幌→東京。オックスフォード留学前夜)

 

今年の札幌での最後のラン。火曜、水曜と充実した内容。何の苦も無くベースペースが4’40″~4’45″/kmで落ち着くように。100kmを9時間1分で走った昨年よりジョグの速さがキロ5~10秒速い。大会に出る予定のなかった今年はベースペースの引き上げに取り組んできました。ケガが多く、なかなか思い通りに練習を積み上げられなかったものの、最終的にはほぼ希望通りの成果を得られてフィニッシュです^ ^

月曜朝、懸垂中にデカい虫に右ふくらはぎを噛まれました。その痛みが木曜に表へ出てきて”こりゃ走れへんわ”とたまらずオフ。患部が赤く腫れあがっていた。爪切りで皮膚に穴をあけ、つまんで膿を絞り出す。金曜朝には元通り👍 問題なく22km、4’41″/kmで楽々走行。懸垂、献血を経て留学の送別会へ。「頑張って来いよ」と言われ、「イギリス人に武士道を叩き込んできます💪」と返答にならない返答を。

 

2023年9月の走行距離は267kmでした。

 

来週以降の練習予定

来週以降の留学生活では走る時間があるか分かりません。そもそも走るか走らないかさえ未だ決めていないのです。荷物をパッキングしてみた所、ランニングシューズを入れられそうな隙間をどうしても作られません。つまりランニング用品を持って行けない。現地で買うか、まるきり走らないか。オックスフォードへ到着してから判断します。

 

以上です。

#11 沖縄100Kウルトラマラソン2024への道 留学へ行くまでの過程、および留学へ懸けた想い

2023-10-08

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