こんにちは!馬術競技からマラソンに転向した北大工学系大学院生ランナーのかめ (D1)です。2023年6月11日午前4時スタートのいわて銀河100kmマラソンでサブ9 (9時間切り)を狙っており、日々の練習内容を記事にまとめながら振り返ることにしています。
今週の練習計画
- 4/17 (月):オフ (体幹補強)
- 4/18 (火):80分ジョグ
- 4/19 (水):70分ジョグ+ダッシュ&懸垂
- 4/20 (木):120分セミロングジョグ
- 4/21 (金):オフ (体幹補強)
- 4/22 (土):80分ジョグ&懸垂
- 4/23 (日):180分起伏走
今日の練習
180分起伏走 1001m D+
👟ペガサス39練習で初めて獲得標高1000mを達成しました。ゆっくり走ったおかげで終始バテずに押し切られました👍
明日&明後日はオフ。
来週水曜から練習を再開します。 pic.twitter.com/TPuCoeSPXy— かめ@6/11いわて銀河100km (@hokudaineguse) April 23, 2023
昨日と同様に風が強く、長く走るのに適さない劣悪なコンディションでした。上り坂が全て向かい風。腕を振れども振れども前に進みません。今日みたいな天候の日にペースを追い求めても仕方がない。キロ5を維持しようとすれば早々に消耗しきって歩く羽目に陥るのが明らかでした。そこで今朝は『”上るぞ”と決めた坂を全部上る』ことを第一の目標として掲げ、どこまで多く獲得標高を稼げるかのゲームと位置付けて練習に臨みました。目指すは800m D+、あわよくば1000m上ってひとつ殻を破る作戦です。
結果としては”獲得標高1000m越え達成”と練習で大台を乗り越えました。ウルトラ本番前までに一度は1000m D+の練習をやっておきたいと思っていたし、予定通り練習をクリア出来て本当に良かったです。強風に煽られひっくり返りそうになるのを何とか踏ん張り、『今ココ』に集中して無心で坂道を次々と攻略。終始ペースを抑えたおかげであまりダメージを受けていません。今日は下りで滅茶苦茶上手く走られました。上り坂で蓄積した疲労を解消しながら能率よく巡航できたのです。にしてもあの強風の中でよく1000mも山を登ったよな… 正気に返ってみると(恐ろしい練習をしていたんだな)と気が付きゾッとしている次第であります。
体感的な疲労は少ないとはいえ、上下に1000mもアップダウンしたのだから潜在的な疲労を抱えているはず。リカバリーを図るために明日と明後日の2オフとし、明々後日の水曜からまた練習を再開します。
最近読み始めた『川端康成全集』に関するコラム
今日は久々にコラムを書きたいと思います。本日の話題は最近読み始めた『川端康成全集』について。
昨年11月末に夏目漱石全集を全巻読み切り、文豪の全作品をまるっと読み込む【全集読み】の魅力に開眼しました。何が面白いって、著者の筆力向上や作風の変化を堪能できるのがすごく良いんですよね。文豪は必ずしも最初から達筆だったわけじゃない。「何でこんな終わり方やねん!」とツッコミを入れたくなる無理筋なストーリーも稀にあります。有名な作品を一冊読むだけでは著者の良い部分だけしか見えてこない。人間臭い部分を掴めず『点』の読書になってしまう。けれどもその作品の前後に書かれた作品を読めば”点”から『線』の読書になります。作品同士のつながりが見えてきて読書が益々面白くなる。全集を全て読み切った後、今まで読んできた作品を目の前にズラッと並べてみます。すると(最初の方で読んだあの作品はこの作品のあの部分の伏線だったのかな?)などと妄想が拡がり”線”から『面』の読書に変わるわけです。
今まで一次元(点)的な読書しかできなかったものの、夏目漱石全集を制覇する過程で二次元 (線)→三次元 (面) 的な読書へと質が劇的に変化しました。もう一度漱石さんの作品群に挑戦してみても良いのですが、
と好奇心が頭をもたげました。四次元は三次元の集合体ですから『時 (Time)』を表しています。時を超えて文豪同士で通じ合う”何か”を感じ取ってみたくなったわけです。同じ時代ならもちろんの事、別の時代を生きた文豪同士もどこか繋がり合う部分があると思う。漱石さんの前後を生きた文豪の作品には”漱石イズム”が感じられるはず。
入手のしやすさと好みを考慮し、次に挑戦する全集作品は①三島由紀夫全集、②太宰治全集、そして③川端康成全集の3つの絞り込まれました。ただ三島由紀夫は語彙が非常にハイレベルのためなかなか読み進められそうになく、太宰治は読んでいるうちに暗い気分になって完読を諦めてしまいそうな予感がした。今年の3月末、全集選びをしていたまさにその時期、川端康成の『美しい日本の私』を購入して音読 [マイブックリスト]。この作品、康成さんのノーベル文学賞の受賞講演原稿なのですが、あまりに美しく情緒的な表現のオンパレードに鳥肌が立ってしまったのです。その一ヵ月前に音読で読破した『雪國』も大変抒情的。こんな文章を書いた人の感性の根源を辿ってみたくなりました。メルカリで調べてみると、4万円ぐらいで全集セットをGETできることが発覚。(おそらく一生涯読む事になるだろう)と思い全集を購入した次第です。
4/19から第一巻を読み始め、現在は第二巻の後半に差し掛かった所。康成さんの作品はどこかフワっとしていて捉え所がなく、この点は若かりし頃から大文豪になるまで変わらなかったのだなと思いました。考えたってよく分からないし、分析しようにも雲をつかむような感じで分析に取り掛かることができません。こうした直観的な文章が読む人を選ぶ所以であります。私の場合、理系学生のクセに思考作業が不得意です。物事は直観で決めることが多く、”直観は理性に勝る”と結構本気で信じています。そんな私だから康成さんの作品と非常に相性が良いみたい。文章を読む局面で深く考え込むことなく、ひと作品読み切ってから(アレってこういうことだったのかな…?)とぼんやり想像するのが川端文学の楽しみ方。
三島由紀夫さんの本が左脳を酷使するのに対し、康成さんの本は直観を司る右脳が強く刺激されます。右脳の中でも奥深くにある”潜在意識”をつつかれる感じ。康成さんの作品を読めば読むほど鋭いインスピレーションが働いてくる。最終巻を読み切った時に自分がどう変容しているかが今から楽しみでなりません。
来週の練習計画
来週は以下のメニューをこなします⇩
- 4/24 (月):オフ (体幹補強)
- 4/25 (火):オフ(懸垂)
- 4/26 (水):80分ジョグ+ダッシュ
- 4/27 (木):120分セミロングジョグ
- 4/28 (金):オフ (懸垂)
- 4/29 (土):80分ジョグ
- 4/30 (日):180分ロングジョグ
来週は4日間の練習にとどめ、走りつつも少し心を休めてプレッシャーから解き放たれる時間にします。再来週は今週と同様、ハードに走り、迫ってきたウルトラ本番に向けて実戦力を益々高めていくつもりです。