こんにちは!馬術競技からマラソンに転向した北大工学系大学院生ランナーのかめ (M2)です。
2023年6月11日午前4時スタートのいわて銀河100kmマラソンでサブ9 (9時間切り)を狙っており、日々の練習内容を記事にまとめながら振り返ることにしています。
第六クールの練習内容
第六クールの4日間は以下のようなメニューをこなしました⇩
- 2/4(土):下半身強化|ジャンピングスクワット/ランジ
- 2/5(日):左右差と可動域の改善|動的ストレッチ
- 2/6(月):体幹トレーニング|腕立て伏せや腹筋ローラー
- 2/7(火):瞬発力強化|階段ダッシュ
階段ダッシュのみ少々量を大めにこなし、その他のトレーニングは第五クールとほぼ同様の量にしました。
鴨長明の『方丈記』に関するコラム
2023年に入り、まず鴨長明(1155-1216)さんの『方丈記』を読了しました。
それから今日(2/7)までに音読を含め計32冊もの本を読んできましたけれども、『方丈記』は2023年の読んで良かった本ランキングの首位を依然としてキープしております。
方丈記は長明さんの集大成。平安時代末期-鎌倉時代初期における生の体験がギュギュっと濃縮されております。
”ゆく河の流れは絶えずして、しかるに元の水にあらず”という一文からスタートし、各段落ごとに【無常観】(この世に永遠不変のものは存在しない[参考文献1])と呼ばれる仏教思想をひしひしと感じとることができます。
長明さんが無常観を抱いたキッカケについては、本作中に描かれている五大災厄にあるでしょう。
①大火→②辻風→③遷都→④大飢饉→⑤大地震という悲惨な事態が次々と長明さんの周りで起こり、(どれだけいま栄えていても死ねば全部灰と化すのだから今を大切に生きるしかない)とお感じになったのではないでしょうか?
加えて、長明さんは若かりし頃から抱いてきた宿願を遂に果たせられませんでした。
長明さんは京都市左京区にある下鴨神社で禰宜(ねぎ)を務める父のもとに生まれ、(いつか父の後を継ぐんだ!!)と頑張って不器用ながら頑張って生きてきました。
和歌の才能が認められて当時の権力者・後鳥羽上皇に気に入られ、40代のある時、下鴨神社の禰宜になる道が開けるポジションに就くことが決まりました。
長明さんは”宿願が叶う”とあって欣喜雀躍・大喜びでしたが、親戚から急に「長明には神職の実績がなさすぎる!!」と激しい横槍に遭ってしまい、あと一歩の所で夢が潰えて絶望に打ちひしがれることとなりました。
(もうやってられるか!)ということで後鳥羽上皇の元をバーッと飛び出し、どこかの片田舎へ引きこもって仏教修行生活を始めました。
しかし、どうにも騒がしくて暮らしにくく、そこをも引き払って山奥へ引っ越し方丈の間で寝泊まりし始めました。
方丈の間では仏教修行に勤しむべく、衣服や仏教典のほかは僅かな物しか置きませんでした。
そんな厳しい節制生活の元で生み出されたのが本作品・『方丈記』というわけです。
何度か方丈記を通読してみて、長明さんに妙な親近感が湧いてきました。
- ”血気盛んな猪突猛進型な性格”というのは完全に一致しているし
- 小さい頃からの夢が潰えて打ちひしがれるのも一緒だし
- ”実物を観なきゃ気が済まない”と好奇心旺盛なのも一緒だし
- 無常観を抱いて生きてきているのもおおよそ同じだと思うし
方丈記を読んでいる間、(まるで自分が書いたんじゃないか?!)と錯覚するような描写が随所に確認されました。
もし私が平安末期に禰宜の子として生まれたとしたら、おそらく長明さんみたいに必死で頑張り、それでも願いが叶わず全てを投げ捨て遁世してしまうでしょう。
出家後は己のやるせなさを昇華させるため、毎日毎日座禅を組むことで仏道修行を徹底的に行います。
また、長明さんは聴覚に大変優れており、かつ人間関係があまり好きではなさそうな印象を抱かされました。
おそらくですが、長明さんは私と同じく『ミソフォニア (音嫌悪症)』だったのかなと思います。
ミソフォニアの人は音への感性が非常に強く、ある特定の音から尋常じゃないほど巨大な精神的ダメージを被ります[参考文献2]。
私の場合、人の鼻をスンスンすする音が大嫌いです。嫌な音を聞かずに済むよう、人との関係をなるべく避けて日頃から行動しています (註:かといって人が嫌いなわけではありません)。
もし長明さんがミソフォニアだったなら、私と長明さんは完全な同一人物だったことになるでしょう。
私、何となく前世は平安時代に生まれたような気がしておりましたが、”自分は長明さんの生まれ変わりなのだ”と思えばものすごく納得することができます。
せめてミソフォニアの症状ぐらい直して生まれ変わりたかったですね。
まぁ、コレも神様から与えられた試練なので、ハンディキャップをものともせず必死に生き、一刻も早く長明さんが辿り着いた境地に達したいものであります。
なお、現在は吉田兼好さん執筆の『徒然草』を読書中です。
徒然草も方丈記と同じく【無常観】に貫かれており、(この時代の人はみな同じ事を考えてたんだなぁ)と中世日本人の脳内を伺い知られて面白いです。
方丈記・徒然草と来たら、枕草子も読んでしまわねばなりません。
上記三作品は日本三大随筆として知られており、いずれも超名作品ばかりなので、今年中に枕草子も何度か読んでエッセンスを吸い尽くしたいです👍
第七クールの練習メニュー
第七クールは以下のメニューを予定しています⇩
- 2/8(水):下半身強化|ジャンピングスクワット/ランジ
- 2/9(木):左右差と可動域の改善|動的ストレッチ
- 2/10(金):体幹トレーニング|腕立て伏せや腹筋ローラー
- 2/11(土):瞬発力強化|階段ダッシュ
コラムは『本屋さんでいつもやっていること』をテーマに書いていく予定です。
コメントを残す