こんにちは。馬術競技からマラソンに転向した、マラソン自己ベスト2時間47分の現役理系大学院生のかめ (M2)です。
2022年12月18日スタートの沖縄100Kウルトラマラソンへ向けて練習しており、記事を書きながら日々の練習内容を振り返ることにしています。
今週の練習計画
- 11/21 (月) : オフ
- 11/22 (火) : オフ
- 11/23 (水祝) : オフ
- 11/24 (木) : 85分ジョグ&橋ダッシュ
- 11/25 (金) : 120分ジョグ
- 11/26 (土) : オフ (筑波→札幌)
- 11/27 (日) : 起伏走
今日の練習
24.5km 5’05″/km 522m D+
👟ウエーブライダー25
つくばから札幌へと帰ってきて、今日はウルトラに向けた最終調整第一弾として軽い起伏走を行いました。
いきなりガツンと刺激を入れると不調に陥る可能性が考えられるため、今回は坂の強度に体を慣らし、次週以降に一層ハードな練習を行うための下地作りに専念しました。
10週間も坂を走っていないから、練習前は(大丈夫かな、坂上れるかな…)とかなり心配していました。
しかし、つくばで橋ダッシュにて出力を引き上げていたおかげなのか、案外楽に坂を越えられて拍子抜けしてしまいました。
沖縄100K本番は獲得標高1000m程度であり、今日の練習ではその半分程度の高さを上ったことになります。
しかも本番よりはるかに斜度のキツい坂で練習したので、きっとレースの坂はめちゃくちゃ楽に上れるのではないかと思っています。
なお、今回の練習では下りの走りにもかなりフォーカスしておりました。
というのも、下りでスピードを上げすぎると着地衝撃で太ももへダメージが蓄積して走れなくなってしまいますので、如何にバタバタせずに着地できるかがウルトラ完走の命運を握っているというわけです。
加えて、なるべくブレーキを掛けずに下り坂を走ることも重要なスキルとなってきます。
コチラに関しても上と同じで、ブレーキを掛けるとその都度太ももの筋力を消費してしまうからです。
これら2つの技術って習得が本当に難しくて、坂道ランを本格的に初めて4年目になるのですが、まだ満足のいく走りができません。
上りに関してはふくらはぎを使わずうまく走れるようになってきたから、下りの走りも(上達するまで鍛錬するしかないかな)と思っています。
コラム:夏目漱石全集を全巻読み終えた感想
9/19 (月)から10週間ほど茨城県はつくば市に出張しており、その期間中に(何か読む本はないかなぁ)とネット中を回遊しながら考えていました。
するとある日、どこかの偉いおじさん二人が「全集を読め!」と絶叫している記事を見つけ、内容に引き付けられた私はむさぼるようにして最初から最後まで読んじゃいました。
『全集』とは”その人の著作全てを収録した書籍”のことで、長編はもちろん、短編、書簡、さらにはメモ書きのようなものまで含まれています。
おじさんが言うには全集を全て読み切れば著者の人生哲学や思考回路を読者の脳内にインストールできるらしく、超人を目指していた私は”じゃあオレも全集を読むか”と自分の読むべき全集を探し始めたわけです。
私の好きな日本人作家は①三島由紀夫、②谷崎潤一郎、そして③夏目漱石のお三方です。
彼ら日本を代表する文豪は膨大な量の著作を遺しており、その著作をすべてまとめた全集もいくつかの出版社から売り出されております。
ただ、三島由紀夫はあまりにも多作で読み切れる自信が到底なく、谷崎潤一郎のエログロい思考回路を脳へインストールしてしまうと益々社会不適合者になりそうでした。
そこで消去法的に夏目漱石全集に挑戦する運びとなり、ちくま文庫から出版された全集をメルカリにて10冊セットで購入しました。
毎週1冊ペースで読み進め、昨日ついに第10巻を読み切り無事にゴールインとなりました。
全集の各巻を読んだ感想は別記事に記そうと思いますが、夏目漱石の記す美文には何度も唸らされてしまいました。
一文一文の語彙が大変豊かであり、10巻読む過程で新しい言葉を随分と知ることができました。
そんなに格調高い文章なのに、こんな走ってばかりいる理系大学院生ですら滑らかに読み進めていけたんです。
全集を読みながら
と自分との圧倒的知力差に感心しっぱなしでございました。
ホントに頭の良い人は、偉ぶらなくてもその偉大さが滲み出てしまうみたいですね。
漱石さんの作品からは、YouTubeで横文字を連呼しているインフルエンサーにはない知性をふんだんに感じ取れました。
私としても(漱石さんみたいな教養ある人間になりたいなぁ)と思いましたし、そう思えただけでも全集読みに挑戦してみて良かったのではないかと考えています。
第一巻の『吾輩は猫である』からスタートし、第六巻の彼岸過迄 (ひがんすぎまで)あたりから徐々に東洋思想的な要素が強くなります。
第九巻の『明暗』なんて仏教思想そのものです。私が生涯をかけて掴もうとしている則天去私の精神が前面にあふれておりました。
何か日本的なもの、東洋的なものに興味のある方は漱石さんの作品が心にじんわりと染み渡ります。
漱石さんの作品ってどことなく温もりがあります。三島由紀夫の鋭い作風からは感じられない、何と言うか、温かい毛布でふわっと包み込まれる感覚があるのです。
この全集に唯一ケチをつけるとすれば、字が異常なほど小さいので目がとてつもなく悪くなるという点です。
こんな小さい文字を我慢して読み続けられるのはおそらく若いうちだけだと思います。
来週の練習計画
来週は以下の練習メニューを予定しています⇩
- 11/28 (月) : オフ
- 11/29 (火) : 80分ジョグ
- 11/30 (水) : 100分ジョグ
- 12/1 (木) : 起伏走&懸垂
- 12/2 (金) : オフ
- 12/3 (土) : 80分ジョグ
- 12/4 (日) : 激坂走
木曜に今日と同じコースの起伏を走り、日曜はそれよりもう少しキツい急斜面を駆け上がる計画です。
なお、来週から明け方に厳しい冷え込みが予想されているため、当日になって路面凍結に伴い練習メニューを変更するかもしれません。
最低でもあと一回は坂道で足を鍛えたいと思っており、その希望を叶えられるよう隙を見つけて坂コースに出かけたいと思っています。