214 ビュー

#40 ランナーは『ドM』なのか、それとも『ドS』なのか|えちご・くびき野100kmマラソンまであと63日

#39 常日頃抱いている『切迫感』の根源|えちご・くびき野100kmマラソンまであと70日

2024-08-04

ランナー・ドM説に異議を唱えたい

研究室の人に「趣味で走っている」と言ったらよくドM扱いされてしまいます。マゾでもなければそんなに長い距離を走れるわけがない、と。自分を痛めつけるのが快感だから走っていると思われているようです。追い込み、ゼーハーし、ドロドロになるまで汗をかく。傍から見れば自傷行為なのでしょう。現代人の大半は走るのが苦手。中学・高校時代に体育で走らされた苦い思い出からランニングが嫌いになった方が多いよう。自分があんなにも嫌いなランニングを好き好んでやる人種がいるだなんて信じられない。やはりドMなのだろう。うん、そうに違いない…って理屈?

世間では【ランナー・ドМ説】が通説。では、ランナーたる当の本人はどう思っているか?私はドМではありません。痛めつけられるのは大嫌い。だって痛いじゃないですか笑。痛めつけられるのが好きってどういうこと?ランニングはね、自傷行為じゃないんですよ。むしろ自慰行為だと思っていただいて差し支えありません。走れば走るほど気持ち良くなります。走る→痛い→気持ち良いの2ステップじゃない。走る→気持ち良いの1ステップなのです。ドМか/ドSかという議論さえ成り立ちません。だってどちらでもないのですもの。”走る”という行為自体へ快感を見出している。痛覚が介在する余地がないのです。

 

どちらかといえば、むしろS寄りの気質

Мか、Sか。どちらかと言われたら、むしろS寄りだと思います。痛めつけられて喜ぶ側ではなく、相手を痛めつけ、痛んでいる相手を見て喜ぶ側。私だって、インターバル走や坂道での長距離走など、厳しい練習を前にすれば少なからず怯みます。心の中に巣くう弱い自分が「こんな練習やりたくない!おうちでゴロゴロしていたい!バブ~ッ!!」と必死に訴える。ウェアを着て練習へ出かける際、内なる弱い自分を叩き潰して勇気を奮い起こす。「あ?やりたくない、だと?黙れ。やらなきゃいけない練習なんだよ。つべこべ言うな」と。反論を一瞬で圧殺してしまう。弱い自分が断末魔の叫び声を漏らしてグチャっと潰れる音を聞くのが快感。ドМなら弱音を制圧できないでしょう。むしろ、弱い自分と渾然一体になって練習をサボろうと試みるかもしれません。

ドMだと自分を徹底的には追い込めません。途中までは苦しい練習に快感を覚えるかもしれないけれども、本当に苦しくなったとき、心が「もう無理!これ以上は止めて~!」とブレーキをかけてしまいます。極限状態で弱みが顔を出してくるイメージでしょうか?いくら脳が体へ走る命令を送ったとしても、心がそれについていけず、従えなくなってしまうのです。ドSだとそうはいきません。苦しくなってからも「おい、お前。もっとできるだろ。頑張れよ」と自分を動かしていけるのです。心のサイドブレーキをぶっ壊して進むイメージ。自分の体が『無理…!!』と悲鳴を漏らすも、「うっせぇよ。喋る元気があるならまだ走れるだろう」と練習をやめず、最後までやり通せます。

 

【結論】ドMでもあり、ドSでもある

自分はS寄りの性格を自称しております。Sでもなければ毎週100km以上走れませんって。Mな性格で追い込むには限界がある。一定以上のレベルに達するにはSじゃないと無理。周囲からのドМ認定には遺憾の意を表明します。真心のこもった謝罪と賠償を要求させてもらいたい所。

ただし、よく考えてみると、ドМでもあり、ドSでもあると結論付けざるを得ませんでした。弱い自分をいじめて喜ぶSな自分が居る反面、いじめられて喜ぶMな自分も実は居るのです。苦しい練習を乗り越える際、心には痛みが走ります。 (なんでこんな練習をしなきゃいけないんだよ…)とネガティヴになる。練習を嫌がる自分を叩きのめす。オラオラ!走らなきゃぶちのめすぞ、と。弱い自分をいじめることでSな私の心は満たされます。その反面、”へへへ、またいじめられちゃったよ…(*≧∀≦*)”といじめられて喜ぶ自分も居るのです。強い自分から叩きのめされることに対して幾らか快感を見出している。苦しい思いをしながら走ることでも快感は得られます。

要するに、私はドSとドМの二面性を持っているわけです。Sな自分とMな自分が心の中で共存している状態。ある瞬間にはS気質が優位になる。別の瞬間にはMな気質が優勢に。負荷の高い練習を継続的に積んでいくため、局面ごとに性格を使い分けているのです。両方の自分が必要。片方だけでは練習が成り立ちません。ドSな自分だけでは心が疲れてしまう。練習の継続性を己の意志力だけに頼るのでは続きません。ドМな自分だけではあと一歩を追い込めないでしょう。また、いじめられる一方ではやがて心身が限界を迎えてしまうかもしれません。

世の中のランナーの大半はドSとドМの二面性を抱えているはず。ドМな側面ばかりが切り取られて目立つけれども、ドSな自分が居るということも頭の片隅にとどめておかねばなりません。

 

今週の練習

  • 8/5 (月):100分ジョグ (4’47″/km) @ウエーブライダー27
  • 8/6 (火):75分中強度走 (4’09″/km) @ライトレーサー5
  • 8/7 (水):1,000m×7 (3’27”-3’25”-3’24”-3’24”-3″23″-3’25”-’24”), レスト75″+懸垂@アディゼロジャパン8
  • 8/8 (木):90分ジョグ (4’39″/km) @ウエーブライダー27
  • 8/9 (金):80分ジョグ (4’43″/km) +200m×3 @ライトレーサー5
  • 8/10 (土):120分起伏走 (590m D+, 5’01″/km)+懸垂 @ウエーブライダー27
  • 8/11 (日):オフ
    週間走行距離:121km

 

先週末の練習で大失敗。土曜・日曜と体調を崩してしまいました。そこで、月曜の練習は少しペースを抑え、力を抜いて楽に走るのを心掛けました。おかげで体調が急速に快復。翌日の火曜には問題なく中強度走を行えるように。暑かった水曜はインターバルの本数と強度を控えめに。設定通り走れました。レストをもう少し長くとっても良かったかもしれません。金曜の練習終わりに200m×3を実施。普段の流しより長めに疾走することで心肺へ強めに刺激を入れておきました。そのためか、土曜の起伏走は大成功。走りたかった坂を全て走り切ってのフィニッシュ。

週間走行距離は121km。これだけの距離をケガの予兆さえなく走り込めているのは素晴らしいです^ ^

 

来週の練習計画

  • 8/12 (月):100分ジョグ@ウエーブライダー27
  • 8/13 (火):75分中強度走@ライトレーサー5
  • 8/14 (水):1,600m×5 (3’40″/km)-レスト90″+懸垂@アディゼロジャパン8
  • 8/15 (木):オフ
  • 8/16 (金):90分ジョグ+200m×3 @ライトレーサー5
  • 8/17 (土):180分ロングジョグ@ウエーブライダー27
  • 8/18 (日):オフ
    予定週間走行距離:115km

来週は札幌の最低気温が26℃の日が続く見込み。これだけ暑いと週6の練習はオーバーワーク。無理して走って気分が悪くなっても意味がありません。せっかくここまで順調に練習できて積み立てられた成果をぶち壊すのは愚か。木曜をオフにして回復に努めます。また、水曜のトラック練習をCVインターバルからTペースでのクルーズインターバルに変更し、より安全に強化していくつもりです。その分、土曜はいつもより長めに走るつもり。久々に3時間のランニング。かぶり水や給水を適宜行い、脱水症状にだけ気を付けて頑張ります。

#41 真夏の早朝にフルマラソンジョグをやってみた感想|えちご・くびき野100kmマラソンまであと56日

2024-08-18

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA