#37 石橋を叩き壊し、作り直してから渡る｜えちご・くびき野100kmマラソンまであと84日

#36 今年の夏の練習をどう組み立てるか｜えちご・くびき野100kmマラソンまであと91日

2024-07-14

Contents

既成の道を進むのが怖い
石橋を一旦叩き壊し、自分で作り直してから渡る
今週の練習
来週の練習計画

既成の道を進むのが怖い

世の中には二種類の人間がいます。既存の道を進むことで安心感を得られる人と、そうでない人です。私はどちらかといえば後者。周りがどれだけ「良い」と言ったものでも自分がピンとこなければ選びません。自分が『コレだ！』と感じた道を突き進んでいきたい性分。周りが「絶対やめとけ」と止めてきても、自分の下す決断の正当性を信じます。

我儘だからではありません。天邪鬼な訳でもないし、逆張りをした方が得だと考えている訳でもない。既存の道を進むのが【怖い】のです。周りと一緒に歩んでいける安心感はあるのだけれども、道を進み切らぬうちに自分の将来が見えてしまい、「自分はこの程度にしかなれないのか…」と生きる気力を削がれてしまうのが怖い。それに、大半の人と同じ道を選ぶと、やがて自ずと思考停止に陥ってしまうでしょう。”このレールに身を預けていれば安泰だろう”と、人生の舵取りを主体的に行う努力を怠ります。そんな状況で仮に数年後、レールがぶっ壊れた時はどうしましょうか？ …終わりです。人生の破綻。未来を軌道修正するのに必要な能力もエネルギーも残されていないと思います。

既存の道を選ぶ恐怖を選ぶぐらいなら、一人で茨の道を切り開いていく困難を味わう方を選びます。原野の開拓には莫大なエネルギーを要して大変だけれども、新たな道を作るため日々を懸命に生きるから余計な不安を感じなくて済むのです。未来に何が待っているか分からないのも良い。数年後の見通しさえ立てられないドキドキ・ハラハラ感は毎日に充実感を与えてくれます。超不安定な境遇を選ぶと努力を怠れません。誰だって頑張るでしょう。環境が己を鍛えてくれるのです。既存の道を選ぶよりも茨の道を切り開く方が楽しいし、よっぽど強くなれるはず。

石橋を一旦叩き壊し、自分で作り直してから渡る

これまでの人生では何度か、既存の道をどうしても通らねばならぬタイミングがありました。他の人と同じ道を選ばなければこの先の人生で圧倒的に損をするであろう岐路が。大学受験なんかが典型例。高卒と大卒とでは生涯賃金が数千万円単位で変わってきます。本当は私、高卒で就職しようと思っていました。高3までやっていた乗馬があまりに楽しくて、これから一生、乗馬クラブで働いて生計を立てようと考えていたぐらいです。ただ、乗馬クラブのインストラクターは薄給。日々の生活で青息吐息になるのが火を見るよりも明らか。クラブのスタッフさんがいつも給料の安さを愚痴っていました。（乗馬クラブの先生になったらお金に困らされるのか…それは嫌だな）と大学受験して大企業で働くことを決断。

嫌々ながら既存の道を進むことになった場合、徹底的に用心深く歩みを運んでいきます。数歩進むたびに

本当にこの道を進んでも大丈夫か？
進み続けて後悔しないか？まだ後戻りできるんだぞ？
思考停止に陥っていないか？自分はなぜこの道を選んだんだ？

などと自問自答を繰り返すのです。絶え間なく湧き出てくる不安を打ち消すため。自分の進むべき道に間違いがないと分かれば人間は安心できますからね。石橋を叩いて渡る感じ。いや、叩きすぎて骨組みから壊れてしまっているかな？壊れたままでは先に進めません。自分の力で道を作り直し、安心して渡れる道に整備してから進みます。既存の道を既存のまま進むケースはほとんどありません。あまりに用心深く渡るがゆえに既存の道が壊れてしまうから。道路修復の過程で個性が発露します。自分の進みたい所へと方角を変え、なるべく快適に歩けるようにと路面の素材を変える所まで行うのです。

大学受験の際には、叩き壊した石橋を整備し直しているうちにタイムアップとなり不合格を喫しました。浪人期間中、自問自答を無限ループし、意識が戻った頃には北大志望に。広島から北大へ進学する人などごく僅か。大学受験という既存のレールを進みながらも、周囲の予備校仲間と同じ大学へ行く【恐怖感】から大多数とは異なる大学を選んだのでしょう。北大を選んで大正解。札幌では全くのゼロから人生を切り拓かざるをえず、人間関係構築力を始めとする総合的なサバイバル能力を鍛えられました。これからの人生も石橋を叩き壊してから渡っていくのでしょう。コスパの悪い人生だなぁ… まぁ、いいや。自分の性分だからどうしようもありません。

今週の練習

7/15 (月)：100分ジョグ (4’42″/km) @ウエーブライダー27
7/16 (火)：75分ジョグ (4’39″/km) +ダッシュ@ライトレーサー5
7/17 (水)：1,000 m×8, rest 80″ (3’29”-3’27”-3’27”-3’27”-3’26”-3’27”-3’28”-3’28”) +懸垂 @アディゼロジャパン8
7/18 (木)：オフ
7/19 (金)：90分ジョグ (4’39″/km) +ダッシュ@ライトレーサー5
7/20 (土)：145分起伏走 (5’10″/km, 625m D+) +懸垂＠ウエーブライダー27
7/21 (日)：オフ
週間走行距離：105km

今週もちゃんとフルメニューを消化。ケガ無く終えられてひと安心です。高温多湿の夏場になっても全く走行ペースが落ちません。暑さで速さが落ちるはずの分を毎週の走力の積み上げ分がカバーしてくれているのかな。このままの練習を継続出来たら秋にはどうなっているのだろう？マラソン2時間45分どころじゃない。2時間40分、いや2時間35分だって視野に入る可能性も… めちゃくちゃ良い練習ができています。この夏、まだまだ強くなれる。伸ばせられる限界まで走力の向上を目論みます。

週間走行距離だけが物足りません。暑さのせいで総距離がどうしても伸びてこない。マラソンを走る分には十分。ウルトラとなったらやや不足気味。せめて110km、欲を言えば120kmは欲しい。蓄積疲労に気を付けながら徐々に練習のボリュームを増やしていくつもりです。