こんにちは!馬術競技からマラソンに転向した北大工学系大学院生ランナーのかめ (D1)です。2023年6月11日午前4時スタートのいわて銀河100kmマラソンでサブ9 (9時間切り)を狙っていましたが、このたび大会参加を断念する決断を下しました。
大会をDNSする理由:練習しすぎて体がおかしくなったから
大会参加を見送る理由は、一言でいえば『体の不調』にあります。
週100km近い走り込み・獲得標高1,000m以上の起伏走など激烈な練習をこなすにつれ、少しずつ全身がおかしくなっていくのをひしひしと感じ取っていました。何の前兆もなく関節が痛んだり、起きた直後に顔をしかめるほど神経に痛みを覚えたり、枚挙にいとまがない多くの異常にこれまで悩まされてきたのです。坐骨神経痛に苦しめられ、心臓の脈が時々途切れてドッと冷や汗をかき目覚めたことも。経験した事のない多くの不調に恐怖さえ覚えた昨今であります。これまでは栄養のあるモノをたくさん食べて練習のダメージを癒せました。しかし4月から博士課程に進学し、学費や生活費捻出のため節約生活を余儀なくされた。滋養のないカスみたいな食べ物ばかり摂り続けた結果、ランニングのダメージから回復できずに次の練習を迎えることに。気休めにラーメンでも食べてみたけど全く効き目はありませんでした[関連記事]。走れば走るほど変調をきたし、命にかかわりそうな所まで来てしまいました。自分ひとりの命ならば走り続けても良いのです。彼女もいない、頭はおかしい、こんな自分がボロボロになろうが歩けなくなろうが別に問題ないでしょう。しかし、まだ両親が生きているのに自分が先に死ぬとおそらく親が悲しむはず。そう考えたとき、岩手でのサブ9が命と引き換えにまで達成すべき目標だとはどうしても思えなくなりました。
幸いなことに大学での研究がいまノリにノッています。ちょっと自分でも引いてしまうほど絶好調な現状です。自分がサブ9を達成しても後世に何も残せません。せいぜいレース体験記ぐらいが関の山だと思います。でも大学で研究を頑張れば後世に”知的遺産”を残せます。すぐ役に立つわけではないが、20年・30年先の専門書の1ページに載るような研究が進んでいます。『ランニング』と『研究』。この両者を比較したとき、自分がどちらを頑張るべきなのかは火を見るよりも明らかでした。やるべきこと、それも自分にしかできない事が目の前に山積しているにも関わらず、走りすぎて野垂れ死ぬなど到底御免というワケです。
1年間ランニングから離れてゆっくりしようと思います
これまで10年近くやってきたランニングを完全に辞めるわけじゃない。大学2年次の6月に辞めた乗馬と同様の後悔はもうしたくない。中断期間は1年間。来年の5月半ばからランニングを再開します。どうしてももう一度、沖縄100Kで走りたい。沖縄でサブ9できなかったのだから沖縄でサブ9のリベンジをしたい。それに何というか、沖縄でならうまく走れそうな気がするんです。沖縄100Kのコース、めちゃくちゃ好きなので、あそこでサブ9せずに引退するわけにはどうやったっていきません。
いわて銀河2023への道はこの記事で完結となります。大変中途半端な終わり方となって恐縮ですが、来年5月よりスタートする『沖縄100K2024への道』をお待ちいただければ幸いです。
どうぞご自愛ください。
スポーツより自分の体調
や人の役に立つことが優先という結論に全く賛成です。