ランニングを始めたのは北大に入った直後。新歓時期をボーっとして過ごした結果、部活やサークルに入り損ねてしまい、暇を持て余して走ってみたら案外気持ちが良くてランニングをしようと決めたのです。最初は3kmしか走れませんでした。練習を重ねていくうちに、5km、10km、20kmと長い距離を走れるように。学部二年次に初フルで3時間10分。その翌年には2時間59分でサブスリー達成。しまいには100kmでタイムを狙うまでに。いまは大学院修士二年次に記録した9時間1分の自己ベスト更新を狙って練習しています。
私は自身の所属大学である北大を練習拠点にしています。北大には直線1kmのメインストリート、一周7kmの周回コース、無料でほぼ貸し切り状態な陸上競技場など、脚力向上に必要な要素がほとんど全て詰まっているのです。恵まれた環境で走っていくうちにランニング中毒になってしまいました。そんな私ですが、北海道マラソン (道マラ) にはこの8年間、一度も出場しませんでした。道マラは北大がコースの一部となっています。38~40kmというレースの最終盤に構内を走る。北大生ランナーなら一度ぐらいは出てみてもよかったはず。頑なに出場しなかった理由をこの記事の中で文字に起こしておきます。
道マラの開催時期は暑すぎる。9月下旬開催なら出る
今年の道マラは例年通り、8月最終週の日曜日に開催されました。参加ランナー数は一万人超。北海道最大のランニングイベントです。道民ランナーにとって道マラはお祭り。道マラのために走っている方も多くいらっしゃるそう。北大構内には5月あたりからランナーさんが多くなります。この時期の北大ランナーはみんな、道マラ完走を目指して練習しているのです。その証拠に、道マラが終わった翌週からランナーの数が激減します笑。みなさん、本当に道マラしか出場しないんですよね。せめて秋のマラソン大会にも出ればいいのに。道マラで鍛えた体をもっと鍛えれば凄いタイムが出ると思うんだけれどもなぁ。
閑話休題。私が道マラに出場しないのは、道マラ開催時期が暑すぎるから。北海道とはいえ8月は30度オーバーが当たり前。スタート時刻には25度。日差しはカンカン照り。コース上に遮蔽物はほとんどありません。おまけにここ数年は朝の湿度が70%以上。部屋の中で過ごしているだけでもじっとりと汗をかいて不愉快です。こんなコンディションでフルマラソンを走ってもタイムを狙えません。自己ベスト更新だなんて不可能です。ひょっとしたら完走すら危ういかもしれません。仮にフィニッシュできたとしてもファンランで走った場合に限られるでしょう。私は自己ベスト更新を狙って走るシリアスランナー。どうせ大会に出場するならベストタイム更新を狙って走りたい所。ベストを狙えないのが明白な道マラを走る理由がありません。暑すぎて無理。練習のロングランでもしんどいこの時期にフルマラソンを走るだなんて考えられないのです。
道マラ開催時期をせめてあと2週間、いや、1か月後ろにずらしてくれたら出場を考えます。9月下旬なら北海道も涼しいです。最低気温は15度以下。寒すぎてブルっと鳥肌が立つ日もあります。最高気温も25度に届くか/届かないか。走っていてめちゃくちゃ気持ちが良い、一年で最も過ごしやすい時期です。どうしてわざわざあんなクソ暑い時期を選んでフルマラソンを開催するのかな。出たくても出られないじゃないですか。困るんですよ。もう少し涼しい時期にやってくれないと。
一度ぐらいは出ておけば良かったなと思う
私が趣味 (仕事?) でランニングをやっていることは研究室の全員が知っています。研究室内に限らず、隣の研究室の先生までが知っていらっしゃるよう。道マラの時期が来るたびに聞かれます。「今年は北海道マラソンに出るの?」と。出ないんですよ、暑いときに本気で走りたくありませんから。そう返事するたびに「出ればいいのに~」と言われます。北海道のランナーは皆、道マラに出たがっているとでも思っていらっしゃるのかもしれません。私に限っては別に出たいと思っていないんですよね。出たら確実に熱中症になって体調を崩しちゃうし。
先週、大学最終年度の道マラが終わりました。今年も各所から「出ればよかったのに~」と残念がられました。いつもの自分ならテキトーに受け流します。しかし、最後ということもあってか、今年に限っては (出ておけばよかったかもな) と思わされました。ちょっと食わず嫌いしすぎたかもしれない。北大を拠点に走っているにも関わらず、北大をコースの一部に含むマラソン大会へ出場しなかったのは不味かったかも。せめて一度ぐらいは出場しておくべきでした。
自己ベストを狙わなくたって構わない。ジョギングで走ってコースの雰囲気を感じ取るだけでも思い出に残ったはず。新川通のストレートがどれだけ過酷なのか。レース中にマイコースはどのように目に映るのか。暑い、暑いとはいうけれども、実際にどれぐらい暑いのか。フィニッシュしたあと大通公園の芝生に横たわった時、どれぐらい気持ちが良いのか… レースを走ってみなければ分からないこともあります。ネット情報よりも実体験の方が何倍も解像度が高く、鮮明な印象を残してくれるでしょう。広島で就職後、ランナーの社員から北海道マラソンについて聞かれたとき、何も教えてあげられないのも良くありません。お前は札幌で8年間、いったい何をやっていたんだと不思議がられてしまいます。
大学を卒業する来年度以降、ファンランとOB訪問の一環で出たい
今年の北海道マラソン当日の朝は、北海道科学大学へTOEICを受けに行きました。朝、北大構内を南下して札幌駅に行く道中、北海道マラソンのテープが至る所に貼られているのを発見。テープを見て (出ればよかったな…) と深く後悔。道マラのスタート地点に向かうランナーが羨ましくて仕方がありませんでした。来年は何があっても出場したい。2時間50分ぐらいでなら完走できるんじゃないかな。たとえファンランになったとしても出場して完走しよう。北海道マラソン目的で北海道へ行けば、研究室にOBとして訪問も可能。広島-札幌間の交通費を会社の経費で落とせるかもしれません…
今週の練習
今週は完全オフ。足と体へ一週間の夏休みをプレゼント。
これまで8週間連続で週間走行距離100km越えの走り込みができていました。夏にこれほどの距離を走り込めたのはランニングを始めて以来初めてのこと。週を追うごとにパフォーマンスが向上していきました。インターバルのペースや普段のジョグペースが同じ力感でキロ5秒ぐらい上がったのです。正直言ってめちゃくちゃ頑張りました。ここまで追い込めるとは思っていなかったな。
疲労はそこまで感じていません。しかし、体の奥へは間違いなく潜在疲労がたまっていると思います。潜在疲労の影響は涼しくなってから如実に顕れるらしい。気温が下がっても走行ペースが上がらなかったり、ロングランで息切れして練習を中断してしまったりする悪影響を及ぼすそう。これからのレース直前期は練習を失敗するわけには参りません。毎日の練習が勝負。本番までにどれだけ良質な練習を積み重ねられるかが目標達成の分水嶺に。直前期にちゃんと練習できるよう、今のうちに疲労を全て抜いておく決断を下しました。今ならまだ心置きなく休める。ケガで休むわけじゃないんだし、張り詰めた緊張感を解くリフレッシュ期間に充てて休養に努めました。多少休んだって体力はそこまで落ちません。落ちた走力も1~2週間で元に戻るはず。
来週以降、最低気温が急激に低くなります。20度以上あった最低気温が18度へ、16度へ、そして15度まで下がるみたい。真夏のピークは去りましたね。暑くてジメジメとして不快極まりない時期が過ぎ去った。9月からはランニングの秋。練習の質が一層高まります。インターバルのレストは短くて済む。ロングランは夏よりも遥かに快適に足取り軽く走り切られるようになるでしょう。10月の100kmと11月のフルマラソンに向けて練習を重ね、パフォーマンスを上げていきます。どちらも目標を達成できるといいな。学生最後のシーズンだから気合十分で臨むつもりです。
来週の練習計画
- 9/2 (月):90分ジョグ@ライトレーサー5
- 9/3 (火):100分プチ起伏走@ウエーブライダー27
- 9/4 (水):【CVインターバル】1000m×8 (3’25”), rest 75″@アディゼロジャパン8
- 9/5 (木):90分ジョグ@ライトレーサー5
- 9/6 (金):75分中強度走@アディゼロジャパン8
- 9/7 (土):180分ロングジョグ@ウエーブライダー27
- 9/8 (日):オフ
予定週間走行距離:130km
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