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自分がこれまで8年間走ってこられた理由とは?
大学一年次の5月にランニングを始め、大学院博士二年次の今日まで8年間走ってきました。一つの営みをこれだけ長く続けられたのは、高3までやっていた乗馬以来ひさしぶり。足をただ前へ、前へと繰り出し続けるそれだけのことなのに、いったい私はどうしてこんなにもランニングへ心惹かれているのだろう?私をここまでランニングへと惹きつけているものは何か?他のスポーツじゃダメな理由は何なのだろう?……考え始めればキリがありません。
ランニングは割とハードな持久系スポーツ。献血の後に絶対に行ってはダメと言われているほどキツい。そんな苦しいスポーツへ日々嬉々として挑んでいるのはなぜ?ドМだから、、、ではないでしょう [#40 ランナーは『ドM』なのか、それとも『ドS』なのか]。この記事では、自分が走ってこられた理由を考えてみました。
【過去】太っていた自分がシリアスランナーになっている現状が滑稽だから
私は小学生時代、学校で「デブ!」「ミートボール!」とからかわれ、散々いじめられていました。授業中のグループワークでも昼休みの遊びでも仲間外れにされるのは日常茶飯事。親がめちゃめちゃ太っていました。遺伝です、遺伝。体質が受け継がれてしまったのです。走るのは遅い。会話のレスポンスは遅い。おまけに顔やお腹がパンパン。さぁ、どうぞいじめて下さい!と言わんばかりな劣等スペックてんこ盛り。
デブ、デブと虐められていた自分が、大学生活で暇を持て余した挙句、独りでランニングを開始。凝り性な性分が活きたのでしょう、狂ったようにのめり込んでたちまちシリアスランナーに。いじめられ始めてから10年後、大学三年次にてサブスリーを達成。大学院修士一年次にはマラソンを2時間47分で走れるように。今ではマラソン2時間40分切りを目指すランナーです。息抜きに100kmマラソンへ出るほどの持久力も備わりました。
昔はあんなに太っていたのに、今ではガリガリになっちゃいました。親や周囲の世話好きな人から「ちゃんとご飯食べているの?」と心配されるぐらいに。そんな現状が滑稽で仕方ありません。一体どうしてこうなった?何がどう転んでこんなにスリムになった?どこかで誰かと中身が入れ替わったのかな。小学校時代とは見た目も人格もまるで別人のようなのが可笑しくて仕方がありません。ランニングするたびに自分自身へ「お前、本当に自分なのか?」と問うては笑います。こんな滑稽な現状を楽しませてもらえるランニングは最高の営みです。
【現在】「今、この瞬間」の連続を最大限楽しめるから
本気で走っている最中は結構苦しいです。ジョグのときはまだそこまで苦しくないけれども、インターバル走や中強度走の終盤、長くて険しい上り坂では吐きたくなるほど苦しい。本当に大変な練習では正気を保ち続けているのがやっと。ちょっとでも気を抜いたが最後、意識を失って倒れてしまいかねません。どれだけ気張っていてもハードな練習のときは意識が遠のきかけます。「ダメダメ、まだ終わってないよ!最後までやろう!」と言い聞かせて耐えているのです。
苦しい練習へ臨むときは「今、この瞬間」を強く意識します。”この苦しさがあと〇分続く”と考えたら到底やっていられないから、一歩、そのまた次の一歩へと意識を集中しようと試みるのです。「今」に集中すれば全ての不安が消える。過去を振り返らず、未来を見通さず、「今」だけを強く見据えればたとえどんなに辛い練習だって楽しめるはず。体の躍動感に神経を研ぎ澄ます。唾の味、足の接地音、風を切る感じへ五感を集中させる。途端に体の奥底から力が湧いてくる。走るのがどんどん気持ち良くなって、めちゃくちゃ苦しいはずなのに「この時間が永遠に続いて欲しい…」と願ってやまない気持ちを味わえる。
苦しくない練習だけだとあまり楽しさは大きくありません。苦しい練習を行い、没入するからこそ最高に楽しくて仕方がないのです。ジョグよりもトラックでのスピード練習の方が好き。1時間程度でサクッと終わる練習よりも、3~4時間走って体中のエネルギーを使い果たすような過酷な練習の方が好み。練習が大変であればあるほどますます練習中の楽しみは大きくなります。本気で走っている最中に味わえる充実感はかけがえのないものです。ランニング人生の経過に伴い、楽しみを見出すスキルがどんどん高まってきました。今後は普段のジョグからも何らかの楽しみを見つけられたら良いですね。
【過去~未来】練習すればするほど成長していけるのが楽しくて仕方がないから
走り始めた当初は最初は3kmしか走れませんでした。わずか3kmであっけなく息切れ。歩くのと変わらないペースで走ってもすぐに足が疲れてギブアップ。走った翌日は全身筋肉痛。呼吸筋までグタッと疲れていました。自分を颯爽と追い抜いていくおじいちゃんランナーには刮目。まるで別の生き物のよう。あんな楽そうに走れる未来が果たして自分にも訪れるのだろうか…?
不思議なもので、愚直に練習を続けていくにつれ、だんだん走れる距離が長くなってきました。3kmだった走行距離が5kmへ、8kmへ、さらには10km…と延びていったのです。走行ペースもうなぎ上りに向上。ジョグの速さはキロ8分程度から一年でキロ6分半へ、今ではキロ5分前後で走っています。でもって練習後の疲れも低減。今週末は36km走った後、懸垂やウォーキングランジで筋トレする余裕さえありました。
今の自分は、ランニングを始めた当初からは想像もつかぬ別世界の住人。ひと回りもふた回りも、否、何十回りも成長して現在に至ります。練習すればするほど持久力やペース向上につながるのがとても面白いです。適正な努力は裏切りません。正しい方向へ適切な努力量を重ねればどこまでも力を伸ばしていけます。研究や異性は平気で裏切る。ランニングで培った能力だけは絶対に裏切りません^ ^
ランニング開始時の目標だったサブスリーは今や練習ペース。サブスリーペースを礎として、今後、2時間40分切り、2時間30分切り、ゆくゆくは2時間20分切りに挑戦したいです。
これからの8年も走り続けていきたいな
自分でも未だ信じられません。いったいどうしてこんなに速く・長く走れるようになったの? おそらく、ランニングは凝り性な自分に合っていたのでしょう。やろうと思えば際限なく自分を高めていけるこの競技は自分の性格にピッタリだったのかもしれません。これからの8年もランニングと共に生きていきたい。走ることは、生きること。笑ったり吐いたり泣いたりしながら自分の最高到達点を目指して駆けます。
今週の練習
- 9/16 (月):100分ジョグ (4’42″/km) @ウエーブライダー27
- 9/17 (火):80分ジョグ (4’52″/km) +ダッシュ@ライトレーサー5
- 9/18 (水):8000m LT走 (3’35”-3’33”-3’32”-3’32”-3’33”-3’34”-3’35”-3’34”) @アディゼロジャパン5
- 9/19 (木):90分ジョグ (4’47″/km) @ライトレーサー5
- 9/20 (金):80分中強度走 (4’02″/km) @アディゼロジャパン5
- 9/21 (土):180分ロングジョグ (764 m D+, 5’01″/km) @ウエーブライダー27
- 9/22 (日):オフ
週間走行距離:132km
二週間ぶりにフルメニューを消化。にもかかわらず疲労が全くありません。最低気温は15度以下。涼しい秋晴れのもと、快調に走らせてもらいました。水曜のトラック練の後、体から白い湯気がモワモワと出て驚きました。まるで冬みたいじゃないですか。まだ9月だというのにどうしたことか。
ただ涼しいだけで体感疲労がググっと抑えられるみたい。涼しければ涼しくなるほどどんどん元気になっていく感さえあります。夏よりも距離を週30km以上多く踏んでいるはずなのにな。実は疲れているのかな?まぁ、多少は疲れていてもおかしくありません。これから残り3週間、徐々に練習量を減らし、体内の潜在疲労を抜いていきます。完全には抜ききりません。体調のピークは3週間後のえちごくびき野ではなく、2か月後の福知山に合わせるつもりです。
福知山で確実にサブ40 (マラソン2時間40分切り) を達成すべく、えちごくびき野で負うダメージをなるべく抑えたいと思っています。ただ、サブ500 (100km500分切り) を狙って大失速すると、体へ甚大なるダメージを負いかねません。サブ9 (100km9時間切り) ぐらいなら失速無しで余裕をもって達成できそう。サブ9なら楽々達成できる未来を描けます。サブ500よりもサブ40に執着している現状、サブ500を達成できなくても構いません。仮にサブ500を達成できても、それのせいでサブ40できなくなる方が悲しい。よって、えちごくびき野の目標をサブ9に変えます。福知山で確実にサブ40するにはここで妥協するしかありません。夏の走り込みでサブ500を楽に達成する力を養おうと思ったけれども無理でした。自分の身の丈に合った目標を立て直し、ウルトラ本番へ向けて再出発です。
来週の練習予定
- 9/23 (月):100分ジョグ@ウエーブライダー27
- 9/24 (火):80分ジョグ+ダッシュ@ライトレーサー5
- 9/25 (水):10000m LT走 (3’30”-3’35”) @アディゼロジャパン5
- 9/26 (木):90分ジョグ@ライトレーサー5
- 9/27 (金):70分中強度走@アディゼロジャパン5
- 9/28 (土):120分起伏走@ウエーブライダー27→広島へフライト
- 9/29 (日):オフ
週間走行距離:115km
今週は人生で初めて3’35″/km以内にて8000mのペースランができました。結構キツかったです。2000m×4のインターバルなら楽々こなせる距離でも”通し”でこなすとなるとハード。このペースの余裕度を上げて閾値を改善するのがサブ40への近道。苦しいけれども逃げられない練習。今ここで流した汗が11月の福知山で歓喜の涙に変わると信じて頑張るしかありません。
来週は距離を2000m延ばして10000mのペースランを行う予定。最終的にはレース1週間前に3’30″/kmにて12000mのペースランができればいいなぁと妄想しています。
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