こんにちは。馬術競技から陸上競技へ転向した、マラソン自己ベスト2時間47分の北大工学系大学院生かめ (D1)です。国内旅行業務取扱管理者試験 (以下、”国内管理者試験”と略す)2022の旅行実務科目にて2点足らず不合格を喫し、一年間の浪人を挟んで翌年、ついに合格点を越えました。



この記事では、国内管理者試験2023に合格するためやった勉強法を解説します。国内管理者試験合格を目指している方にピッタリな内容なので、是非最後までご覧いただければ幸いです。




Contents
観光地理
インプット:試験1年前から対策開始。『地球の歩き方 日本』を使用
『地球の歩き方』は左の本。右の本については後ほど解説
試験に受かるためまず真っ先に攻略せねばならぬのは観光地理。試験範囲の膨大さ、また出題される問題のひねくれ度合いを鑑みても入念な対策が不可欠です。業法や約款は1か月前からでも十分間に合う。しかし地理は直前から対策を始めても全く間に合いません。私の場合、国内管理者試験2022に落ちた翌日から地理の対策に取り掛かりました。使用したのは『地球の歩き方 日本』。47都道府県の基本的事項を網羅した一冊を勉強に使用。
この本は紙面いっぱいにびっしりと情報が詰め込まれた1000ページ以上もあるガイドブック。一日や二日で一気読みできるほどの軽い分量ではありませんから、毎朝・毎晩30分ずつコツコツ読んでいく二宮金次郎スタイルを採用。最初の一周は2か月を要した。”一言も読み漏らすまい”と精読したらとんでもなく時間がかかったのです。次の一周は1か月。その次は3週間と、周回を重ねるにつれ徐々にペースが上がっていきました。最終的におそらく20周ぐらいはしたのかなぁと思います。写真記憶の要領を使ってほぼ完璧に覚え込みました。
アウトプット:試験4か月前から開始。『ポケット問題集』を使用




暗記系の試験に臨むにあたってインプットだけじゃ物足りません。知識がちゃんと定着しているかどうかをアウトプットで測らねばならぬのです。管理者試験の対策用にお誂え向きの書籍がございます。ソレが『ポケット問題集&要点まとめ』。管理者試験の過去問を元に一問一答形式で知識を確認できるのです。
私が観光地理で合格点を超えられたのは徹底的にポケット問題集をやり込んだから。コレがなければ私の合格はもはや考えられませんでした。アウトプットで知識を固め、要点図を見て断片的な知識を有機的に接続する。何度も何度もやっていくうちに知識の巡りが良くなってくる。私の場合、試験範囲を合計10周繰り返しました。どうしても間違えてしまう問題に限り、『地球の歩き方』に戻って知識を再整理する方式。




観光地理以外
インプット:試験4か月前~1か月前。毎朝30分ずつ、ユーキャンのテキストを何回も読む



国内管理者試験は地理以外にもたくさん勉強せねばなりません。業法に約款、それにJRの運賃計算が待ち構えているのです。ただ、浪人生のためこれらは既に私の既習事項となっております。新たに覚えることといったらJALの新運賃と西九州新幹線の2テーマぐらいしかありません。試験4か月前の5月ごろからゆったりと勉強を開始しました。毎朝30分、観光地理の勉強の後にテキストを流し読みする形。
知っている内容ばかりだからさほど苦労せず読み進められます。30分で60ページほどサクサク進め、試験1か月前まで何周も繰り返し読んでいました。
アウトプット:試験2か月前から開始。ユーキャンのテキストのチェックテスト&国内管理者試験の過去問題集を併用



知識のアウトプットにはテキストのチェックテスト、および過去問題集の2つを活用しました。正解するのは言うに及ばず、
- 根拠を持って正答を選べたか?
- また同じ問題を解いてもちゃんと正解できるか?
と一問ずつ丁寧に確認しながらの演習。国内管理者の地理以外の分野は解けば解くほど出来るようになります。解答にコツは一切必要なく、選択肢を読み間違えなければちゃんと正答するようにできているのです。ココで私、試験の直前まで (総合管理者試験の過去問題集もやっておくべきかな…?)と悩んでいました。総合管理者の方が問題の難易度やひねり方が一、二枚上手ですから、総合の過去問で鍛えておけば国内管理者試験の問題をスラスラ解けるようになるんじゃないか、と。結局は国内のみの演習に留めた。総合の方まで手を伸ばしてしまうと消化しきられないと判断したから。実際、国内管理者2023の問題は国内試験の過去問演習だけで十分対処できるレベルでした。私と同様のお悩みをお持ちの方には、『まず国内試験の過去問を何度もやり込み、時間とお金に余裕があれば総合もやって損はないよ』とお伝えしたいですね。
試験1週間前 (直前期) からの知識チューニング:苦手な問題を何度か演習&テキストを毎日高速で読み通す
試験で成果を発揮するには知識のチューニングが不可欠です。頭の中での知識の巡りを活性化させるトレーニングが必要。知識の巡りが悪い分野って大抵は苦手な分野なんです。苦手だから巡りが悪い。巡りが悪いから苦手に思える。ではどうしたら巡りが良くなるか?苦手分野をピンポイントで何度か繰り返し解いてみると改善します。1週間前からは苦手な箇所の演習だけでもOK。得意な箇所の知識の巡りはそう簡単には衰えないからです。
また、試験範囲の見通しを良くするため、テキストを超高速で何度か通し読みしておくのが非常に効果的。目安は30分で1周するペース。太字や赤字など、重要な箇所だけホイホイさらって止まらず前へと読み進める。範囲全体を復習できるほか、業法と約款とのつながりが明瞭になってきます。”アソコのあの条文ってココと関係あるんだ!”などと知識が繋がるから面白いですよ👍
合格のコツ:執念を燃やせ。『何がなんでも点をもぎ取る』という意志の強さで合格点を越えろ!
最後に合格を手繰り寄せるコツの解説。
私が国内管理者試験2023で合格点を越えられたのはひとえに『執念』のお陰です。”何がなんでも受かってやる。必ずリベンジを果たしてやるぞ…!”と気持ちの強さで6割を越えた。根性論のようで恐縮ですが、やはり気持ちって大事なんですよ。分からない問題に出くわしたとき、”コレってどうだったっけなぁ?”と土壇場で踏ん張り頭を絞る原動力になる。国内管理者試験はマークシート形式。迷っても何か選べば1/4の確率で正解に。ソコで正解を選ぶ際に必要となるのが『執念』です。 (絶対に点をもぎ取ってやる!!)という意志の強さが勝敗を分ける点の獲得に直結してくるというワケです。
最大限懸命に努力を重ねて勉強した総仕上げには、『勝つ、絶対に勝つ!』との意志を育てることに力を注いでみてください。強い意志が点を引き寄せる。ボーダーラインを越える最後の一助になってくれるかもしれません。
最後に
国内旅行業務取扱管理者試験に合格した勉強法の解説は以上。来年度以降の受験生の方の参考になれば幸いです。