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vol.3 小学6年生、乗馬と向き合う|青春駆ける ~馬術に情熱の全てを捧げた10年間の成長の足跡~

9月:中学受験のため乗馬から半年間離れ、猛烈な末脚での追い上げを披露

夏休みまで心置きなく楽しく馬に乗っていましたが、9月からそう悠長にも言っていられなくなりました。というのも、夏休み明けから毎週末、塾の週例テストが入ったのです。週末にしか乗馬へ行けないのに週末にテストを受けねばならない。てことはつまり、毎週末欠かさず通っていた乗馬へ行けなくなるのを意味しています。勉強は嫌い。乗馬は好き。というか乗馬しか好きじゃない。乗馬少年から乗馬を取ったら燃えカスみたいな自分しか残らぬ。しかし勉強をやらざるを得ない。母親との厳密な契約により、なぎさ中学以上の中学に受からなければ中学以降、乗馬を続けられないと決まっていたから。ココで私、勘付きました。「なぎさだけを目指していてはなぎさにさえ受からないのではないか…?」と。6年生の9月時点でなぎさは十分射程圏内。それに甘んじて勉強をサボると伸び悩みなぎさに落ちてしまう。そこで広島県内の最難関校・広島学院中学校 (通称・学院)を目指して勉強することに。学院の偏差値はおよそ60。なぎさの50未満の偏差値と比べたら雲泥の差。学院に受かる学力があれば県内の学校ならどこでも受かる。”よし、学院を目指すぞ!”と固く決意し早速勉強に取り掛かりました。

8月の最終日曜日。中学受験前最後の乗馬へ親子二人で行きました。可愛いデルタ、優しいスタッフさんに辛いのを慰めてもらいました。また、鬼師匠・I先生から「頑張ってこいよ、頑張るしかないからな」とアツいエールを頂きました。『頑張るしかない』、シンプルながら非常に力強く背中を押してくれる温かいお言葉。北大の大学院生になった今でも辛い時、自分に言い聞かせています。I先生の顔を思い浮かべたら自然と背筋が伸び手が動き出す。

バリバリ勉強をするにあたって一つだけ大きな問題が。(学院へ行きたい!!)という気持ちが微塵も湧かなかったのです。6年生の6月ごろ、学院のオープンスクールへ行きました。学院のちょっとお堅い雰囲気に不自由さ・居心地の悪さを覚えてしまい、むしろ (この学校には行きたくないなぁ…)と志望度が低下してしまったほど。行きたくもない中学へ行くための勉強に身が入るわけがない。実際、9月は勉強に対してほとんど情熱を持てませんでした。10月、広島市内にある修道中学校 (通称・修道)のオープンスクールへ。修道は江戸時代から続く伝統校ながら、『自由な校風』を前面に売り出すユニークな学校として市内では有名。ブレザーの袖に付けられた白線が修道生を見つける目印。胸には学年別のバッジが輝き、幼いながら(カッコいいなぁ…)と憧れを秘めていた中学校です。そんな中学のオープンスクールの印象がすこぶる良かったんです。校長の談話では抱腹絶倒、接してくれた在校生も面白くて優しい人ばかり。(自分も修道生になりたいなぁ)と心の底から願いました。学院に行くための勉強はしたくないけれども、修道生になるためだったらどこまででも勉強を頑張れそうだ。

少しでもランクが上の中学へ行って欲しい母親の手前、「学院より下の修道へ行きたい」だなんて口が裂けても言えません。模試での第一志望記入欄には広島学院を記入しつつも、心の中では (修道生になるぞ!)と修道が大本命でした。修道生になりたいという熱い想いを心に抱き、今までのビハインドを巻き返すべく猛烈な追い上げを開始します。塾で講義に集中するのはもちろん、塾から帰宅後、夜11時まで自室にこもってひたすら自習。どれだけ地頭が悪かろうとも私ぐらい時間をかけて勉強すれば成績は上がる。12月ごろの全国模試では修道の合格圏内に入りました。それから少し欲が出た。『学院を蹴って修道へ行こう』と。修道より難関の学院へ合格しつつも、ソコであえて学院へ行かずに修道へ進学する作戦。

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