こんにちは!札幌と筑波で蓄電池材料研究をしている北大工学系大学院生のかめ (M2)です。M1の2月に日商簿記検定3級を受けて合格し、それから1年1か月後の今日、ようやく日商簿記検定2級に合格しました。3級にすんなりと受かったので、2級も楽々合格できるかな?と軽い気持ちで勉強し始めました。しかし、苦戦続きで何度も諦めそうになるほどめちゃくちゃ苦労させられました。
この記事では日商簿記3級に受かってから2級に受かるまでの一部始終を記して参ります。
- 簿記検定を受検しようと思った動機 (1ページ目)
- 上手く行った/失敗した勉強法 (2ページ目)
- オススメの参考書 (3ページ目)
これ等に関して述べていくので、簿記の勉強を始めてみたい方や勉強に行き詰っている方は是非最後までご覧頂ければと思います。



日商簿記検定2級を受検しようと思った動機



そもそもなぜ”簿記検定にチャレンジしよう”と思ったか?【会計知識を持つ理系人材になりたかったから】です。
実験室でビーカーを振り回したり実験を効率よく進めたりするだけなら会計の知識など不要です。しかしそれだと大学院修了後に企業や研究所へ入っても”ただの”研究者や技術者で終わるでしょう。上層部から見ればただの『駒』、または『歯車』に過ぎないわけであります。いくら図抜けた研究業績を持っていようと他人との明確な差別化には繋がらず、傍から見れば自分は他人とほぼ同質な存在なのだという事です。
己を他者と『違わしめる』ためには理系的”ではない”スキルが求められます。私の脳味噌で考えた末、それは【会計知識】だと判断しました。理系人材が何かを勉強する際、化学物質 (危険物取扱者)や電気回路 (電気主任技術者)などといった専門知識を得るべく勉強します。一方で、人材をマネジメントする側に求められるお金の知識は意外と盲点になりがちです。お金の勉強なんてしても普段の仕事では役立たないから自主的に勉強しようとも思わないはず。まぁ、理系的な勉強が相当ハードなので会計の勉強にまで手が回らないのも一因でしょうが、勉強しなければしないほどお金(や人材)を管理する側から遠ざかり使われる側となってしまうのです…
私の場合、大学院博士課程修了後は企業 (or国研)へ就職しようと思っています。だからいずれにしろ入社/入構当初は管理職にこき使われる立場となるわけです。しかし、ずっとこき使われる側では終わりたくない。いずれはこき使う側にも回りたいんです。マネジメントする側には会計知識がおそらく求められるでしょう。そこで就活の際、”既に将来を見据えて動いているんだ”と組織の幹部になる意欲をアピールすべく、大学院修士一年次の2022年1月に簿記検定への挑戦を決意しました。なお、簿記合格へ向けた勉強は大学で行う研究の気分転換としての位置づけでもありました。簿記って電卓をたたいて計算しまくる単純作業でありますから、研究と比較しても脳味噌を使わず楽に勉強できて気分をリフレッシュできるのです(*≧∀≦*)
3級に合格し、それで勉強を辞めても良かったのです。簿記の資格を1個持っていたからといって即・企業の幹部候補になれるわけではありませんし、簿記の資格はあくまで”お金の勉強をする意欲があるんだ”というアピール目的 (面接官に媚を売るため)に過ぎませんでしたから。しかし、2級の試験内容を確認すると、『工業簿記』というメーカーの管理職が勉強必須の分野が含まれていると分かりました。さらに調べてみると、”工業簿記を勉強すればどのメーカーに入ってもお金の巡り方の見当が付く”という驚愕の事実も判明しました。あまりにも楽に3級へ受かってしまい、ちょっと力を持て余していた所でした。(いっちょやってやるか…!)と決意を固め、日商簿記2級制覇への道を歩みだしたのです。
簿記2級に合格した一部始終に続く…