【研究室生活】学振DC1申請書作成体験記 (上)

申請者私は札幌に住む現役理系大学院生である。

博士課程での生活を少しでも楽にすべく、JSPSの学振DC1採択を目指して申請書を書いた。

この記事と次の記事では、申請書作成をめぐるアレコレについて記していく。

  • DC1(DC2)への応募を控えている大学院生
  • 博士進学を前向きに検討している学部生

こうした方々にピッタリな内容なので、ぜひ最後までご覧頂きたいと思っている。

 

それではさっそく始めよう。

4/1 申請書作成開始

本当はもう少し早く、申請書を書き始めるつもりだったのである。

下の記事でも「2~3月から申請書を書く!」と宣言したし、DC1採択に万全を期すため、長い準備期間をとる必要があったことは否定しようのない事実である。

【博士課程】学振DC1採択のためにやる事5選。特別研究員にオレはなる!!

2021-12-27

しかし、私は春休み中にどうしてもやる気を出せなかった。

というのも、既に大学のフェローシップに内定していたので、仮にDC1に落ちたとしても最低限の生活が保障されていたからである。

【博士進学希望者対象】クリスマスイブに内定した北大独自のフェローシップについてのQ&A

2021-12-30

人間だれしも、ある程度のハングリー精神がなければ行動を起こせないものである。

私自身も人間なのでやる気を燃料として日々活動しているが、フェローシップ内定のおかげで一切のやる気が沸き上がってこず、いつまでもいつまでも申請書作成を先延ばしにし、ついに4/1へ至ったというわけである。

加えて、M1の春休みは学会発表の準備で大わらわだった。

しかも学会で賞をもらい、自分の中で考えていたDC1採択の条件をすべて満たしてしまっていたため、

かめ
まぁ、焦って申請書を書かなくてもいいだろう

完全に油断していた背景もある。

【研究室生活】学会(全国大会)で学生講演賞を受賞した方法

2022-04-18

 

ただ、DC1へ内定するには申請書を”出す”ことがまず何よりも重要となる。

というのも、いくら素晴らしい実績を積んでいようと申請書を出さなければ通らないし、申請書を出しても推敲具合が甘ければ他のライバルに蹴落とされ不採択となってしまうからである。

そこで、私は重い腰をあげ、ようやく申請書を書き始めた。

たしか書き始めたのは4/1(金)のことだったと思うが、もしかしたら4/4(月)だったかもしれない。

申請書のテンプレートをJSPSのサイトからダウンロードし、さっそく中身を確認してみた。

すると、大学のフェローシップ申請の際に提出した申請書と構成がほぼ同じであり、フェローシップ用申請書の一部分を模倣できると発覚した。

提出期限まで時間がなく、とりあえず一通り申請書を完成させたかったので、”研究遂行力の自己分析”について、少し手を加えるだけで欄を埋めることにした。

DC1用申請書ではさらに”目指す研究者像等”といった項目の記入も要求されており、

  • 自分はどんな研究者になりたいのかなぁ…?
  • 研究者になるかならないかよく分からないけど、もしなるとしたら社会にどんな形で貢献したいかなぁ…?

といった形で妄想しまくり、ページを大急ぎで慌ただしく埋めていった。

 

4/11 あとは研究計画だけ…

私がDC1申請書の”研究に関する自身の強み”に記入した研究成果は以下の通りである。

  • 論文:1st 2報, 3rd 1報, 投稿中(1st) 1報
  • 学会:国際2回, 国内5回
  • 受賞:1回 (全国大会)

これらを箇条書きで記入するなど、ブロガーの本領を存分に発揮し、どうにか研究計画以外のページを全て完成させられた。

しかし、申請書で最も肝心なのは研究計画の項目である。

たとえ自己分析欄にどれだけおもろい事を書いていても研究計画が空虚ならば落とされるし、まともな研究計画さえ立てられない人間が博士課程を完走できるはずがないのである。

そこで、”ラストスパート”と称して研究計画を立て始めた。

幸運にも、過去の研究をベースにしてやりたいことが沢山あったため、それらを順序だてて具体的に記入したり実現できなかったときどうするかを書いたりするだけで、思っていたより簡単に書き終えることができた。

むしろ、あまりにいっぱい書きたくて、スペースの少なさを恨んだほどである。

文字ばかりでは可読性が低いためある程度のスペースを図に割かねばならず、書きたくても書けなかった内容を削りに削り、1週間かけて研究内容のエッセンスを抽出していった。

 

なお、フェローシップ内定について、申請書内で触れなかった

なぜなら、少々意地の悪い審査員の立場になって考えると、

審査員のお姉さん
フェローシップに内定しているならお金の面は大丈夫でしょ?じゃあDC1で支援してあげなくてもいいよね?

と思われてしまい、研究実績ポイントが加算されるどころか、逆に不採択となるリスクが上がってしまいかねないと考えたからである。

何も、フェローシップについて書かなかったからといって、嘘をついていることにはならないのである。

(最も好印象を与えられる申請書は何か?)と自分なりにこだわった結果、フェローシップについて書かないという決断を下したわけである。

まぁ、もしかしたらフェローシップ採択と見て(おぉ、この子は優秀だなぁ)と思ってくれる善良な審査員がいらっしゃるのかもしれない。

しかし、私自身がひねくれ者であり、いかんせん性悪説を信じているため、「何を書くべきで何を書かないべきか」と考えた末、(書かない方が良い)と直感的に思っただけである。

 

4/18 評価書ってなんだ…?!

申請書を全て書き上げ、意気揚々と指導教員へ申請書を見せに行った。

2~3日後、ほぼ無修正(直してくれよ…笑)で申請書を返してもらい、「これで提出してもいいよ」とGOサインを点灯して頂いた。

しかし、指導教員から

センセ
そういえば評価書はどうしたの?

と奇妙な質問を投げかけられた。

ちょっと何を言っているか分からなかったのでDC1の募集要項を確認してみると、JSPSが「申請者の受け入れ研究者が申請者の評価書を用意してください」と、評価書の提出を要求していて驚くことになった。

しかも、評価書の注意書きをよく読んでみると、計4,000字ものボリュームを求められていた。

まぁ、(ブログひと記事分)と考えれば大した分量ではないのだが、研究計画作成の際にラストスパートを使っていたため既にエネルギーが切れており、これからもうひと踏ん張りするのに要する労力を思うと絶望しそうになっていた。

そこで、私は指導教員へ評価書の題材と草稿を提示するにとどめ、評価書作成を教員に任せることにした

完全にゼロから評価書作成を任せると指導教員は困ってしまうし、そもそも何をネタに書けばいいか分からないはずなので、大枠だけは自分で作り、細かい所は教員に加工してもらい、良い感じの評価書を1週間で作り上げた。

 

次回予告

DC1申請書提出をめぐるアレコレ(前編)については以上である。

後編では

  • 他の研究室の同期との申請書の見せ合い
  • 電子申請システムへ登録
  • いざ、提出!

これらについて書き綴っていく。

【研究室生活】学振DC1申請書作成体験記 (下)

2022-05-21

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