私は札幌に住む現役理系大学院生である。
大学1年次から就活を楽にするため少しずつ活動し、大学院修士1年次に42日間で勝率100%にて就活を終えた。
この記事では、私が就活を見据えてやっていた3つのことについて解説する。
- 就活に対して漠然とした不安を抱えている大学1~2年生
- 大学院に進む予定の大学3~4年生
こうした方々にピッタリな内容なので、ぜひ最後までご覧頂きたいと思っている。
それではさっそく始めよう。
ガクチカを一つでも多く”作る”



大学生になり就活を意識し、まず最初に思い付いたのは、ガクチカを一つでも多く”作ろう”という考えである。
この考えを持つに至ったのは、ただでさえ新歓時期に部活やサークルに入りそびれてしまったゆえ、
- このまま何もしなければ面接の場で話せるアピールポイントが何ひとつないぞ…
- 何もしてこなかった私を雇う企業なんてあるはずがないもんな…
と危機感全開だったためである。
一般的な就活生は、就活直前になって初めて(アレっ、ガクチカがないぞ…)と慌てだすらしい。
私もこのままではそうなってしまいそうだったため、大学生で居られる期間を存分に活用し、何か一つ、履歴書に書ける活動を模索したのである。
(自分に何ができるかなぁ…?)と少し考えてみて、ランニングなら続けられそうだと思い付いた。
受験浪人時代にストレス発散がてら走っていた時は爽快でたまらなく気持ち良かったし、まずは4年間ランニングをやり、ランニングで培われるであろう
- 有り余る体力や活力
- 毎朝練習するための徹底的な自己管理能力
- 走力が伸びるまでコツコツ練習を積み重ねる継続力
これらをアピールポイントとする事にした。
ランニングを続けていると走力が伸び、自分がどうやって練習してきたか、他人にも知ってもらいたくなってきた。
そこで、第二のガクチカとしてブログ執筆を始める事とし、
- 収益化に至るまでの試行錯誤力
- 閲覧数を伸ばすための戦略構築力
- 言葉を紡ぎ出すための言語化力/表現力
これらを強みにすべく、当ブログを始めるに至ったのである。
さらに、学生の本分たる学業にも精を出した。
世間の大人たちはよく「学生時代はよく遊んだなぁ~」と仰っているが、それを聞くたび(サボってた事を自慢して恥ずかしくないのか…?)と思わされていたので、カッコいい大人になるために、授業や研究活動に全力で取り組もうと決意したのである。
なお、”複数の”ガクチカ作りを推奨する理由は2つある。
一つ目の理由は、履歴書に書ける具体的なエピソードが少しでも多いほど、採用担当者の目に就活生が魅力的に映るからである。
面接は履歴書の情報を元に進んでいくため、面接時に「他に頑張ったことはないのですか?」と聞かれた時の保険としてもしっかりと機能してくれるのである。
二つ目の理由は、もしコロナ騒動などでガクチカの継続が難しくなった際、迅速に方針転換できるからである。
私自身、コロナ騒動のせいでマラソン大会が中止となった影響で自己ベスト更新を目指すのが困難になったのだが、ブログや学業にも打ち込んでいたおかげで絶え間なくガクチカを作り続け、「コロナ騒ぎの間でもこれだけ頑張ってきました!」とアピールする事ができたのである。
就活のためにガクチカを作るのを、つまらなく感じてしまう方がいるかもしれない。
しかし、私自身、そこまでガツガツ就活について考えていたわけではなく、



ぐらいの軽いノリでガクチカ作りをしていたのである。
ガクチカ作りに精を出したおかげ充実した大学生活を送れたと思うし、それが巡り巡って就活にも役立ったのだから一石二鳥という訳である。
もし就活直前になって慌てたくなければ、今から少しずつガクチカ作りに取り組んでみよう。
絶えず自己分析を行う



私が大学生活の間、毎日欠かさず行っていたのは、(自分はいったいどんなヤツなんだ?)と内省・自己分析した事である。
特に深く考えず大学まで進学してしまったため、(このままじゃまずいぞ)と本能的に直感し、自分の意志で進路を決めたいと思ったがゆえ、”まず自分について知ろう”と考えたのである。
帰省の際に思い出の場所を訪れて自身の原体験を振り返ったり、北大の中央ローンと呼ばれる芝生で寝ころんだりしながら、自分の内面を隅々まで旅行してみた。
正直、自分の正体は内々定をいただいた今でも掴めないでいるものの、
- 自分は何が好きなのか?
- どんな思考パターンで何を考えるのか?
- 一番大切にしたいものは何なのか?
- 過去の辛かった出来事にいまどんな意味を見出せるか?
などについてじっくり腰を据えて考えられたため、(自己分析は大変有意義な活動だったな)と改めて感じた次第である。
自己分析は誰かにやらされて行うものではない。
自発的に取り組んでようやく効果が見込め、自分と親しくなれる感覚が湧くのである。
それに加え、自己分析はやればやるほど効果が上がる。
私のように大学生活の間中ずっと内省すれば自分の思考のかなりの割合を言語化できるようになるだろうし、そこで培った能力が面接の場で爆発的な効力を発揮することは最早言うまでもないだろう。
なお、就職のためだけに自己分析をしたい場合、一年程度自分と向き合い続ければ、心の中で”己の軸”なるものが形成されていくはずである。
あらかじめ軸を作ってから就活を始めれば何をやるべきかが非常にクリアに浮かび上がって来るし、想定しうる最短経路で内定まで一直線に進んでいけると考えられる。
まぁ、わざわざ自己分析などしなくとも、理系なら大学推薦でパパっと内定を貰えてしまうのである。
ただ、深く考えず就職先を選んだ場合、企業での勤務が始まってから(やっぱ他の企業にしておけばよかった…)と後悔してしまう可能性が高いため、時間があるなら自己分析をやった方が良いし、自己分析結果に合う企業へ行った方が幸せな思いができるであろう。
私の場合、自己分析をした結果、”学校推薦で行けるような大企業には行かない”と決断した。
私には鶏口牛後の精神が植え付けられているため歯車として大企業に属するのは合わないし、中小企業で工程全体に関わりながら社会の縁の下の力持ちとして活躍したいと考えたのである。
世間体や福利厚生は間違いなく大企業の方が良いであろう。
しかし、私がより働き甲斐をもって生きられるのは大企業ではないし、自己分析前は(大企業へ行きたい)と漠然と思っていたわけだから、自己分析をやってみて本当に良かったと考えている。
コツコツSPIの勉強をする



私が就活のためコンスタントにやっていたのは、就職で必ず課される適性テストの対策である。
適性テストにも色々とあるが、私は最もメジャーなSPIのお勉強を大学2年生の頃からコツコツやっていた。
私は中学受験経験者のため、SPIの問題にはなんとなく懐かしさがあった。
論理問題は中学受験の算数と似たような感覚で解けたし、訓練の結果、考えるより先に手が動くようになった。
昔より多少頭が良くなり、方程式等のテクニックも使えるようになったため、(もう一度中学受験をやれば第一志望校に入れるんじゃないか?)と淡い希望を抱いてもみた。
ただ、中学受験時に第一志望に落ちたおかげで今の自分があるのだから、もし第一志望校に進学していたら現状に満足し、歯を食いしばってストイックに頑張るようなことをしなかったかもしれない。
…とまぁ、昔の話はさておいて、SPI対策のおかげで応募先の選考を難なく通過することができた。
中学受験のアドバンテージに加え、大学2年~大学院修士1年という4年間にわたって継続的に勉強していたことも選考通過の要因である。
私の知り合いの多くは協力プレーでSPIを乗り切っていたが、私は単独で勝負に挑み、時間内に難なく問題を片付けていた。
SPIは当日のアドリブでは処理できないほどタフなので、”たかが適性試験だろ笑”と甘く見ず、入念に対策しておくよう推奨しておく。
私が使用したSPI対策本を以下のリンクに添付する。
もし興味があればクリックしてもらい、必要とあらば購入して欲しい。
まとめ
私が就活を意識して大学1~2年次からやっていたのは以上3つの事柄である。
まとめると、
- ガクチカを一つでも多く作る。ガクチカは大学生活だけでなく、履歴書や面接での話題も豊かにしてくれる。
- 絶えず自己分析を行う。自分を知り、軸を作り、初めて後悔のない就活ができる。
- SPIの対策をコツコツやる。中学受験非経験者は特に念入りに実施しよう。
このような形になる。
自由に生きられる世の中だから、別に就職にこだわらなくても良いと思う。
就職だけが進路じゃないし、フリーランスとして自立するのも一つの道には違いないので、読者の皆様にはまず”自分に就職が合っているか否か”と根本的な問題を考えて頂き、それで就職が最適解だと思ったなら就活をしてみるといいんじゃないかと思っている。
それに、私のように、就活をしてみて初めて(自分に会社勤めは”勤”まらない)と気づく場合もレアだが存在するのである。
私は博士号を取って海外で働こうと考えているが、そう判断できたのは真剣に就活をしたおかげなのである。
以上です。