私は札幌に住む現役理系大学院生である。
2022年2月1日に就活を始め、2022年3月14日に内々定で就活を終えた。
これからの3記事では、計42日間に渡る私の就活電撃戦について体験記を書いていく。
私がやったことを全て書き記すつもりなので、就活真っ最中の人やこれから就活に臨む方はぜひ参考にして頂きたいと思っている。
それではさっそく始めよう。
2/1:就活開始



私が就活を始めたのはM1の2月。同級生と比較して圧倒的に遅いスタートだった。
なぜこんなにも出遅れたかといえば、1月中旬まで(自分は博士課程へ行くものだ)と思っていたからである。
自信の研究が軌道に乗ってきたおかげでどんどん楽しくなってきたし、世に新たな知見を生み出していくのが本当に快感だったわけである。
しかし、
- 論文の核となるデータを得られる実験装置が故障寸前で、修理してもらえる見込みが立っていないこと
- 今の全速力での実験ペースをこのままあと3年間維持できるか自信がなかったこと
- 自分の持病がかなり悪化し、いつ限界を迎えるか分からず不安だったこと
といった事情から、博士進学に自分から「待った!」をかけた。
本当は博士課程へ行きたかったけれども、人生を破綻させるのだけは何としてでも避けたかった。
このまま指をくわえて成り行きに任せるのは恐怖でしかなく、何か状況を打開できる方法はないか、真剣に模索を開始した。
しかし、何一つ解決策は見つからなかった。
器具代は自分で賄える金額の数十倍必要だったので指導教員が科研費に採択されるのをアテにするしかなかったし、メンタルにしても持病にしても既に万策尽きた状況だったのである。
そこで、気分転換として就活をやってみることにした。
ずっと一人で悩んでいたせいでどんどん気分が滅入ってきて、いつしか視野が非常に狭くなっていたため、研究以外の世界を見てリフレッシュし、博士進学を断念した際の保険として就職の道を確保しておこうと考えたのだ。
マイナビとTECH OFFERに登録
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK
いざ就活をするにあたり、何から始めようか途方に暮れた。
とりあえずネットで「2023年卒 就活」と検索し、ネットサーフィンで情報を集め、やるべきことを順序立てて整理した。
まずはマイナビへ登録し、自分の専攻を活かせる企業をリサーチした。
すると、2/2に説明会を行う企業が一つ見つかったので、まずはそこにエントリーした。
もっとネットで調べてみると、どうやら逆求人サイトなるものがあるらしい。
応募者側ではなく企業側からアプローチをかける方式らしく、ひとたびプロフィール欄を埋めておけばオファーが来るまで放置しておけば良いみたいなのである。
面倒臭がりの私には、こうした便利なツールは非常にありがたかった。
何個か見つけた逆求人サイトからTECH OFFERという理系求人専用のアプリを使う事にし、2~3日かけてせっせとプロフィール欄を埋め、オファーが来るまで論文を書いたり講義のレポートを仕上げたりと、非常に慌ただしく研究生活を営んでいた。
なお、この段階ではまだ企業探しは行わず、先に自己分析を済ませることにした。
というのも、自分の性格や求めるものを知らないまま応募企業を探すと企業に合わせた・寄せた人材になってしまいかねず、入社してから(アレっ?なんか違うぞ…)と違和感を覚える気がしたからである。
ただでさえ就職するかしないかフラフラした状況なのに、自分の軸を固めないまま就活戦線に乗り込むのは大変危険だと考えられた。
就活の軸を定めて最低限の理論武装を行うべく、改めて就活用の自己分析に精を出したのである。
ちなみに、マイナビのイメージキャラクターはドラえもんである。
ドラえもんには虐められていた頃よくお世話になったため、個人的にはかなり思い入れのあるアニメである。
しかし、就活という面倒なイベントで登場されたらドラえもんまで嫌いになってしまいかねず、マイナビのドラえもん起用は大変遺憾に思っている。
せめて誰か有名人を起用すればいいのに…サンシャイン池崎なら私は大歓迎である。
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