私は札幌に住む現役理系大学院生である。
就活をしていた時、自己分析の一環として、小・中学生時代に夏休みの宿題をいつやっていたか、過去を懐かしく振り返っていた。
この記事では、その振り返り内容について解説していく。
上記の質問の答えとして
- 夏休み中に計画的にやっていた
- 夏休み終了直前に慌ててやり始めた
こうした答えが予想されるが、私はそのどちらでもないので、第三の解答を知りたい人にピッタリな記事となっている。
それではさっそく始めよう。
Contents
夏休みの宿題は夏休み前に終わらせて提出していました
私の場合、夏休みの宿題は課された瞬間にやり始めていた。
そして、夏休み前最後のホームルームで先生に手渡し、夏休み中は一切宿題をやっていなかった。
さすがに日記に関しては天気を書く欄があるため、夏休み中にやらざるを得なかったのである。
だが、計算問題や漢字ドリル、自由研究に関しては全て、夏休み前に提出していた。
小1の時、夏休み前に夏休みの宿題を先生に差し出した際、先生から「夏休み中にコツコツやることで学習習慣が身に付くのですよ」と長々説教された記憶がある(註:すべて聞き流した)。
しかし、私は後述する理由により、夏休みの宿題は意地でも夏休み前に済ませていた。
小2、小3…と学年を重ねても先生からブツブツ文句は言われはしたが、基本的には無視して提出していた。
中学生時代、一度だけ「受け取りません」と拒絶された経験があり、その時はしぶしぶ夏休み明けに皆と一緒のタイミングで提出した。
夏休みの宿題を夏休み前に終わらせていた3つの理由
私が夏休みの宿題を夏休み前に終わらせていた理由は以下の3つである。
- 家に持ち帰ったら失くしてしまいそうな気がしたから
- せっかくの自由時間を侵食されるのが本当に嫌だったから
- 「宿題、夏休み前に終わったんだぜ!」と周囲に自慢するのが快感だったから
以下で一つずつ詳述していく。
家に持ち帰ったら失くしそうな気がしたから



私の場合、夏休みの宿題に限らず、出された課題は全て学校の授業中、もしくは放課後に学校で済ませていた。
しかし、夏休み中、小・中学校は締まっている。
そのため、夏休み中に夏休みの宿題をやろうと思ったら学校以外の場所でやる必要があるのだが、私は学校でしか宿題をやれない事情があったのである。
というのも、課題を家に持って帰ると、課題をどこかへ失くしてしまいそうな気がしたのである。
小中学生時代、我が勉強机には大量のモノが散乱していた。
衣類を始め、ノートやゲーム、さらには親に見せられないほど成績の悪いテストなどがそこかしこに散らばっていた。
そうした乱雑な部屋に宿題を放り込めば、宿題がほぼ間違いなく行方不明になってしまう。
せっかく宿題をやったのに宿題を失くしてしまえば努力がすべて水泡と期してしまい、外面上は課題をやっていなくて出せない連中と同評価になるから(すごく嫌だなぁ…)と思ったのである。
まぁ、そもそもの話、勉強机をもう少し整理整頓していれば、家でも宿題ができたのである。
しかし、当時の私は乱雑な状態を心地良く感じるひねくれ者だったので片付けをしようとも思わなかったし、学校で済ませられるものを何でわざわざ家でやらなければならないのか、全く意味を見出せなかった。
せっかくの自由時間を侵食されるのが本当に嫌だったから



私は学校の授業が本当に苦手だった。
どうしても集団行動ができなかったので周囲から常に浮いていたし、先生から頻繁にガミガミ怒鳴られていたので益々楽しくなくなっていった。
そんな私にとって長期休暇は、嫌いな学校から離れられる、大変貴重な時間だった。
せっかくの自由時間を目一杯謳歌しようと考えていても、少しでも脳裏を”夏休みの宿題”がかすめれば「学校」という存在が思い出されてしまうため、なるべく早く宿題を済ませ、少しでも「学校」から離れられるように全身全霊を注いだのである。
夏休みに何かやりたい事があったのかというと、別にそのような事もない。
何かをやりたくて自由を求めたのではなく、何もやらない空白の時間を作るため、夏休みに宿題をやらなかったのである。
私の場合、今でもそうなのだが、一年のうち数週間~数か月ほど頭を空っぽにする時間がないと、そのうち頭がおかしくなってしまうのだ。
何事からも離れて頭の中身を整理する時間を作らないと思考回路が狂ってしまうから、自分の自由時間を死守すべく、夏休み前に宿題を全て片付けていた。
周囲を驚かせる/自慢するのが快感だったから



夏休み前に宿題を終わらせていたのには、周囲を驚かせたかったからという理由もある。
私の周りの学生は皆、(まさか夏休み前に宿題を終わらせる奴なんていないだろう)と考えていたはずなので、予想をはるかに上回るスピードで宿題を出すと
- かめちゃん、マジ?!
- もう宿題終わったの?!
オレのもやってよ~
といった感じで驚きのリアクションを取ってくれた。
”アイツは夏休み前に宿題を出す奴だ”という噂は瞬く間に学年中へ拡散し、そのイメージを裏切らないため、宿題を出す早さは学年を追うごとに加速していった。
小3、小4、小5…と年を取るたびに宿題の分量も増えていったが、ボリュームの増加に負けぬよう、授業中における内職の時間を増やしたり作業効率を向上させたりする事によって、確実に夏休み前に宿題を終わらせるように心掛けていた。
また、宿題を早く終えられたことをこれ見よがしに自慢するのにも何となく快感を覚えていた。
夏休み前最後の登校日、私は空っぽのランドセルをぶんぶん振り回して「自由だ~!!!」とスキップして帰宅していた一方で、同級生はみな憂鬱な面持ちで大ボリュームの宿題を持ち帰っていた。
重そうに荷物を抱える同級生の横を「背中、重そうだね笑」と言って追い越していくのは快感以外の何物でもなかったし、普段は私を散々いじめている奴らもあれだけの大荷物を抱えていては私に追いつくことが不可能であった。
学校の束縛から解き放たれ、いじめっ子にしっぺ返しをして迎える”夏休み”という果実は最高にさわやかな味がして、あの味を幾度も味わいたかったがため、宿題を何としても迅速に終える必要があったのである。
本気を出せば夏休み前に終わるのに、みなさんソレを知らなかっただけです



「夏休み前に宿題を済ませた」と言われたら、おそらく読者さんの中で



と言いたくなった方がチラホラいらっしゃるのではないだろうか。
私がもし夏休み”後”に宿題を提出する人間だったら、おそらくそのように考えるだろう。
しかし、私は全く優秀ではない。
中学時代の英語の学年順位は270人中260位であり、大学受験においても現役合格を果たせず浪人していた有様である。
そんな地頭ゼロの私であってもやる気と根性と愛と勇気によって夏休み前に宿題を終わらせられた。
私より賢い人は大勢いらっしゃるはずなので、本気を出せば少なくとも半数の人間は夏休み前に宿題を終わらせられたと思うのである。
皆さんは“夏休み前に宿題を終わらせる”という選択肢を有していなかっただけである。
もしその選択肢を知っていた、あるいは夏休み前に宿題を提出するのを許可されていれば、間違いなくもっと多くの方が私と同様にしたであろう。
最後に
「夏休みの宿題、いつやる派だった?」に対する私の回答は以上である。
まとめると、
・私は夏休み前にやる派
・理由:3つ
①家に持ち帰ったら失くしてしまいそうな気がしたから
②せっかくの自由時間を侵食されるのが本当に嫌だったから
③「宿題、夏休み前に終わったんだぜ!」と周囲に自慢するのが快感だったから
このような形になる。
上記の質問は相手の人柄を聞き出せる最高の問いだと考えられる。
今後、もし夏休みの宿題が出されたら夏休み前に出してやろうと思っているが、今は昔より家の中が綺麗なので、もしかしたら家で計画的にゆっくりこなしているのかもしれない。



以上です。