【北大総合理系】出願する選抜群の選び方について解説します

私は札幌に住む現役理系大学院生である。

2017年2月の入試で北大の総合理系を受験し、総合科学選抜群2位で合格を果たした。

この記事では、出願する選抜群の選び方について解説していく。

受験生
総合理系に行きたいけど、どの選抜群を受ければいいか分からないよ~

このような方の疑問を払拭するために記事を作成したので、興味のある方はぜひ最後までご覧頂きたいと思っている。

 

それではさっそく始めよう。

配点をおさらいしておこう

選抜群の選び方を説明する前に一度、各選抜群の試験配点をおさらいしておこう。

どの選抜群も共通テストの配点は同様であり、

  • 英語:60/300
  • 数学:60/300
  • 国語:80/300
  • 理科:60/300
  • 社会科:40/300

このような形になっている。

数学重点に出願したからといって数学の割合が高くなる訳ではないし、総合科学に出願してようと全教科60点の均等配分とはならないのである。

○○重点とはあくまで”二次試験科目で”どの強化に傾斜配点をかけるかを決めるものなので、そこの所は勘違いしないよう、くれぐれもお願い申し上げる。

 

次に、二次試験の配点を確認しておこう。

 

まず総合科学の場合、

  • 数学:150/450
  • 英語:150/450
  • 理科:150/450

このような均等配点となっている。

次に数学重点の場合、

  • 数学:200/450
  • 英語:150/450
  • 理科:100/450

こんな感じで、数学の割合がかなり大きくなっている。

最後に物理・化学・生物重点の場合、

  • 数学:150/450
  • 英語:150/450
  • 理科:重点をかけた科目100+かけなかった科目50/450

このように、理科の科目内で重点が完結する形式となっている。

 

これらの前提知識を踏まえたうえで、次章からは出願選抜群の選び方について解説していく。

 

出願選抜群の選び方

総合科学:どの科目にも重点をかけたくない人向けの選抜群。

総合科学選抜群について、受験生界隈では(一番優秀な人が選ぶ所だ)と誤解されているようである。

確かに共通テストの平均点は一番高いし、合格最低点を見てもだいたい総合科学が最も高い水準となっている。

しかし、総合科学を敬遠するのはちょっと待って欲しい。

別に総合科学だけに優秀な受験生が集まってくるわけではないし、総合科学だけ合格難易度が特別高いわけでもないのである。

総合科学を選んで北大生になった人は、どの科目にも傾斜配点をかけたくなかったから総合科学を選んだのである。

中には「どの科目も自信があるから総合科学にしたんだ」と豪語する連中も存在するが、ほとんどの学生はどの科目で失敗するか分からないから総合科学にしたのである。

したがって、出願の際に総合科学を選ぶべき人は、

  • 絶対的な得意科目がない人
  • たとえどれか一つの科目で失敗しても他で挽回できる可能性を残しておきたい人

こうした方が対象となる。

総合理系の中で一番定員が多いのは総合科学だし、迷ったらココに出願しておけば後悔しなくて済むであろう。

 

北大に入学し、他の選抜群で受かった人から「総合科学で受かったの?すご~い!」と何度も言われた経験がある。

実際には全然すごくなくて、できる限りリスクヘッジをしたかったため、総合科学を選ぶに至ったのである。

 

数学重点:数学が得意な人向けの選抜群。二次試験の第一科目なので、コケないように要注意。

数学重点は数学で勝負したい人向けの選抜群である。

数学の配点が二次試験配点の44%を占めるため、自身の数学力で周囲に差をつけたい人が数学重点向きである。

一般に、数学は「点数に波のある科目」と言われている。

どれだけ一生懸命勉強しても問題との相性が悪ければ全然点数をとれない事もありうるし、よほど自身のある人をのぞき、数学で勝負をかけるのはなるべく避けるべきだと言われている。

しかし、北大数学ではそこまで難しい問題が出題されないので、平常心を保っていれば河合の全統記述模試と同様の成績を見込めるであろう。

受験生時代、過去15か年分の過去問を解いた手応えとしては、北大数学は市販の標準問題集レベルだという印象を受けた。

コレが東大・京大数学となると、相性次第で点数が大きく変動してしまう。

だが、北大数学レベルであれば極端に数学を畏怖する必要はなく、基礎固めと実戦演習をきちんとこなせば安定して高得点を狙えるであろう。

実際、私は新数学スタンダード演習という標準問題集を繰り返し解いて実力をつけ、2017北大数学で143/150を獲得できた。北大数学に奇問は出ず、特別な対策は不要である。

 

一点だけ注意点を挙げておく。

数学は二次試験の第一科目である。

そのため、数学重点に出願したのに数学で失敗してしまえば、精神的にヘコんで他の科目にも支障をきたしてしまう。

もし数学重点へ出願するなら、他の重点へ出願した人より少し多めに数学を勉強しておくべきである。

私の提案としては、二次試験の配点割合をそのまま勉強時間に割り当てれば良いというものである。

一日10時間勉強するなら、

  • 数学:10h×0.44(200/450)=4.4h
  • 英語:10h×0.33(150/450)=3.3h
  • 理科:10h×0.23(100/450)=2.3h

こうした割合で勉強に取り組むと、数学の実力を効果的に上げられる。

もちろん、理科がまだ仕上がっていない人に関しては理科の力を上げるべきだ。

理科の配点が低いとはいえ、数学で失敗したときの保険となりうるから、たとえ配点が少なくても甘く見ず、合格に向けて万全の態勢を築いておくべきである。

<補足>

受験数学と大学で学ぶ数学は全く違ったものとなる。だから、受験の数学が得意だからといって安易に理学部数学科を目指さない方が良いし、総合理系一年次は自身に大学数学の適性があるか否かを判断する時間にして頂きたい。

 

物理/化学/生物重点:理科のどちらかひと科目が得意な人向けの選抜群。生物重点は生物選択者のオアシスとなる。

理科へ重点を置く選抜群(理科重点と略す)には、理科が得意な人が集まって来る。

物理重点には物理好きが集まって来るし、化学重点には化学の実力がある人が出願してくる。

理科重点の特徴は、理科のどちらかひと科目に自信のある学生が出願するという事である。

また、(物理は仕上がっているけど化学はちょっと追いついていない…)など、いずれかひと科目に不安のある方でも出願して頂ける選抜群である。

数学重点とは違い、重点を置いた科目で失敗してもダメージは少なく抑えられる。

一例を挙げると、物理・化学選択の人が物理重点に出願した場合、

  1. 物理7割/化学3割の出来だと100×0.7+50×0.3=85点
  2. 物理3割/化学7割の出来だと100×0.3+50×0.7=65点

順当に点数を獲得できた①のケースと重点を置いた科目で撃沈した②のケースを比較すれば、理科全体としては1割強の誤差で収まるのである。

もちろん、不得意科目の配点をできるだけ少なくしたい方(上では①のケース)にも理科重点はピッタリである。

○○重点とは○○が得意な人向けの選抜群ではなく、○○以外が苦手な人にも門戸が開かれた入試形態なのである。

私の場合、もし総合科学の予想倍率が高ければ化学重点に出願するつもりだった。というのも、物理と比較し、化学の成績が常に高水準で安定していたため、化学で勝負しても良いだろうと思っていたからである。

 

私は生物選択ではなかったのであまり事情は詳しくないが、受験業界では一般に「生物は点数の取りにくい科目だ」と言われている。

生物は記述問題が多いため、ちまちま点数を引かれてしまうみたいである。

そんな不遇な生物選択者にとって、生物重点はある意味オアシスとなりうるのではなかろうか?

他の選抜群とは違って生物重点には生物選択者しかおらず、生物・化学選択が大半なので、物理で高得点をとるモンスターとの勝負を避けることが可能である。

 

最後に

総合理系に出願する人に知っておいてもらいたい各選抜群への出願のポイントは以上である。

まとめると、

  • 総合科学:どの科目にも傾斜配点をかけたくない人向けの選抜群。定員が一番多いから迷ったらココに出願すべし!
  • 数学重点:受験科目の中で数学が一番得意な人向けの選抜群。北大レベルなら実力が点数にきちんと反映されるが、本番の第一科目なので失敗しないように要注意!
  • 理科重点:理科の2科目のうち、どちらかひと科目が得意な人向け。逆に、どちらかひと科目がまだ仕上がっていない人でも合格を目指せる入試形態。

このような形となる。

ちなみに、東大とは違い、入試の選抜区分と総合理系一年次でのカリキュラムには一切何の関係もない。

総合理系に入学すれば理系全学部・学科を目指せるし、ひとたび入学してしまえば他の選抜群入学者と同じ土俵で移行点勝負をするのである。

 

総合理系に入るメリットとデメリットに関しては以下の記事を参考にして貰いたい。

北大を目指す後輩には入学後の事も少しは考えておいて欲しいので、少しでも視野を広げるため、様々な情報を手に入れて頂きたいと思っている。

【北海道大学】総合理系が辛い理由と辛くない理由を北大生が双方の立場から考察します

2021-01-29

 

以上です。

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