【フェローシップの申請書】研究遂行力の自己分析(研究に関する自身の強み)の書き方実例

私は札幌に住む現役理系大学院生である。

博士課程進学者向けのフェローシップに内定し、博士課程へ進学する場合に課題となっていた経済面の課題払拭に成功した。

この記事では、フェローシップへ内定した申請書の自己分析欄に書いた内容を、読者さん限定でプレミアム公開する。

学振DCやフェローシップに応募しようとしていらっしゃる方にピッタリな内容だと思うので、是非最後までご覧頂きたいと思っている。

なお、文中の太字と下線は全て原文通りとなっている。

審査員が読む労力を出来る限り軽減すべく、自分がアピールしたい箇所を強調するため太字や下線を用いたのである。

 

それではさっそく始めよう。

発想力

申請者には、卒業論文の研究テーマを自分で考えて設定し、学部 4 年次に筆頭著者として海外雑誌に論文がアクセプトされた実績がある。研究室配属当時、上記の○○計を使用する事だけは決まっていた。しかし、その装置を使って何をやるかは定められていなかった。研究課題を探すため、過去に電気化学分野で○○計測定が行われた例を調査した。そして、まだ世界で誰も思い付いていない観点でのテーマ創出に成功し、試行錯誤の末、論文化できるだけの成果を生み出すことができた。このように、申請者は研究テーマの発想力に優れている。いま在籍している修士課程はもちろん、博士課程に進学後も、絶えず研究テーマを創出していけると確信している。

 

問題解決力

申請者には、運動部歴ゼロながら、フルマラソンを 2時間 47 分で走り切るまでに走力を上げた実績がある。大学入学後、健康促進のため始めたランニングだったが、好きが高じてフルマラソンを走りたいと考えるようになった。しかし、運動部に所属した経験がないので走力を高める練習法が分からず、食事法、セルフマッサージ法などに関しても知識は皆無であった。そこで、申請者は、大学図書館へ行って陸上関連の本を読んで知識を仕入れ、図書館にない本は書店へ行って身銭を切って入手した。書籍から得た知識をもとに、自身の体を“実験”台とし、毎日走力を上げる方法を徹底的に“研究“した。その努力の甲斐があり、大学 3 年次にはマラソン 3 時間切り、大学院修士 1 年次にはマラソンを 2 時間 47 分で走れるようになった。このように、申請者には、目の前に存在する問題を絶対に解決してやろうという熱意と、それを達成するだけの解決力がある。マラソンで培ったこれらの力を研究に転用し、博士課程を通じて第一線で活躍できる研究者になりたいと考えている。

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知識の幅、深さ、技量

申請者は、研究分野における最先端の成果を知るため、毎日 1~2 本英語論文読むよう心掛けている。また、広範な知識を得るのを目的として、正極材、負極材、セパレータなど、専門分野(電解液)以外の論文も日々読んでいる。第一線の議論を理解するには専門分野の基礎を抑えておくのが不可欠である。そこで、半年に一冊のペースで電気化学の教科書を読み込み、知識に深さを持たせられるよう取り組んできた。このように、申請者は、研究を遂行する上で必要となる知識の幅や深さを兼ね備えている。さらに、申請者は○○計測定用の電極間距離 500 μm の実験セル作成に手作業で成功している。これにより、以前は正極と負極を一方ずつしか観察できなかったのが両極を同時に観察できるようになり、電池の実環境に近い状態での物質輸送現象の観察、議論が可能となった。このように、申請者は、電池開発業界に大きなインパクトを与えられるだけの技量を備えている。本フェローシップに採択された暁には、直ちに○○場測定を行い、△△の問題を解決する知見を生み出したいと考えている。

 

コミュニケーション能力

申請者は、研究室の先輩や指導教員と研究方針について、日々積極的に議論を重ねている。また、共同研究先の××でも、日本の電池開発の第一人者と議論し、コミュニケーション能力や論理的思考力を磨いている。さらに 某・研究機構では、申請者の受入研究者である??主任研究員の元で研究している外国人博士研究員とも英語でディスカッションし、世界で戦うために必要な英語力や国際感覚を養っている。このように、申請者には、今後研究者としてやっていくのに不可欠なコミュニケーション能力が備わっている。博士課程進学後も周囲の人間と数多くのディスカッションをし、コミュニケーション能力を一つの武器として世界を渡り歩けるようになりたいと考えている。

 

プレゼンテーション能力

申請者には、プレゼンテーション能力を磨くべく、学部 4 年次から学会でコンスタントに発表を行ってきた実績がある。また、研究室で毎週行われるゼミにおいて、自身の担当回は周到に準備し、聴衆が理解できるスライド作りを心掛けてきた。さらに、親に対して申請者自身の研究について分かりやすくプレゼンし、本研究の社会的意義や奥深さについて理解してもらうことができた。このように、申請者は、研究成果を対外に向けて発表するのに十分なプレゼンテーション能力を有している。博士課程進学後、現地開催の学会で積極的に口頭発表し、さらに能力に磨きをかけていきたいと考えている。

 

最後に

私が申請書の自己分析欄に書いた内容は以上である。

読者さんが申請書を作成する際、参考になれば非常に嬉しい。

なお、この申請書は指導教員の添削なしに提出したため、いくらか科学的書類に不適切な内容が含まれている可能性がある。

皆さんが書類を出す際は、必ず一度誰かに見てもらったのち提出するよう、くれぐれもお願い申し上げます。

 

以上です。

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