【不合格体験記】京大二次試験2日目のアレコレについて

【不合格体験記】京大二次試験1日目のアレコレについて

2022-01-20

起床~試験開始

試験二日目はアラームの爆音で目を覚ました。

時計は5時55分を指しており、デジタル表示の5:55:55を見て

かめ
郷でーす!!

と自分にだけ聞こえる声でそっと囁きニンマリ笑った。

私のラッキーナンバーは5である。

前日の寝起きとはうって変わり、5連続の5を見て最高の気分でベッドから起き上がった。

 

前日やらかした失敗はもう取り消せないが、勝負はまだまだ決着していない。

たとえ0.1%でも合格の可能性があるなら0.1%に懸けて勝負したかったし、私の一方的な片想いで終わりたくないためどうしても合格を諦められなかった。

また、前日味わった悔しさがよみがえってきて、体力と精神力が一気に体中へ満ち満ちていった。

かめ
京大へ一矢報いるために全力を尽くそう…このままタダで引き下がってたまるものか!

失うものが何もないから、試験終了と同時に果てるつもりで死闘を繰り広げる決意をした。

 

布団を整えてシャワーを浴び、寝癖を直して服を着た。

その後、(絶対合格してやるんだ…!)と心の中で念じながら、下階の朝食ブッフェ会場に歩みを進めた。

前日は周囲の受験生のオーラについ怯んでしまっていたが、今朝はそのオーラを突き破るが如く、強い気持ちを保っていられた。

おそらく非常に険しい顔をしていただろうから、ブッフェ会場受付のお姉さんには怖い思いをさせてしまったのを申し訳なく思っている。

食べ物の味を全く感じなかった昨日とは全く異なり、野菜やお米が実においしく感じられた。

  • 今日は肩の力が抜けて良い調子だな👍
  • なんかいい事ありそうだな…!

などと、幸せの前兆のようなものを感じながらゆっくりと朝のひと時を過ごしたのであった。

部屋に戻り、荷物をまとめ、チェックアウトを済ませて外に出た。

目の前にそびえる京都駅を眺め、(今日は笑って広島に変えれるといいな)とぼんやり考えながら、JR奈良線に乗り込んでいった。

 

京阪の神宮丸太町駅に着いた時、(このまま出町柳まで乗っていくのもつまらないなぁ)と感じ、下車して北部キャンパスまで歩くことにした。

美しい鴨川沿いを闊歩しながら「アレがかの有名な鴨川デルタか!」などと呟き、夜は短し歩けよ乙女を参考に、華のキャンパスライフをとりとめもなく夢想していた。

出町柳駅の交差点を右折したのち、今日は寄り道せず京大まで一直線に歩いて行った。

そして、開場とほぼ同時刻に試験会場へ到着し、階段を昇り戦場へと着席した。

持参したシステム英単語と京大英語25か年を流し読みし、頭を英語モードへとモードチェンジした。

口パクで英文を黙読して脳と血の巡りを活性化させ、試験開始直前になったのでカバンに荷物をしまい込んだ。

3教科目はポイントゲッターの英語である。

京大入試で一番自信のある科目であり、ココで良い流れを作り、最終科目の理科に弾みをつけようと意気込んでいた。

 

3教科目:英語

試験が始まり問題を開くと、私は度肝を抜かれる事となった。

京大恒例の和文英訳が、なんと自由英作文になっていたのである。

おまけに、積読についての問題だったのだが、そもそも積読とは何か、知らなかった

あわや勝負を投げ出してしまいそうになるも、

かめ
まぁ、とりあえず英文和訳から始めるか。英作文はとりあえず見なかった事にしよう笑

と、出来る箇所から手を付けていく作戦にした。

 

今まで沢山トレーニングを積んできただけあって、英文和訳はかなりスムーズに処理できた。

事前に考えていた時間配分の8割程度の時間で終わらせることができ、肝心の英作文に取り掛かった。

記憶の限りでは、

  1. 積読とは何か、外国人に分かりやすく説明する問題
  2. 積読に関する受験生の意見を問う問題

こういった感じの設問があったように思う。

私の場合、前述の通りそもそも”積読”という言葉を聞いた経験がなかったので、一体何を書いたら良いものか、頭を抱える事となった。

あーでもない, こーでもないと10分ぐらい迷ったのち、積読という言葉の意味を自分で定義することにした。

(京大の先生なら少々テキトーな答案を書いても面白がってくれるだろう)と考え、①については”学校の授業中に自身の机の上へ教科書をバリケード状に積み、先生から私の手元を見えなくした上で他の勉強をする”といった趣旨の英文を書いた。

また、②については確か、”それはとても良い事だと考えている。先生は受験の結果に責任を持ってくれないのだから、勉強する内容は自分で選ぶべきである。授業中のnaishoku (笑) を咎める先生はまず、自身の授業の質向上に努めてはどうか?”といった趣旨の英文を書いたように思う。

記述欄を空欄にして出すのではなく、めちゃくちゃな内容でも何か書いて出せば1点ぐらいは貰えるかもしれない。

そういった甘い期待を抱きながら心を込めて英文を書き、スペルミスをチェックし終わった時、試験終了の合図を聞いた。

試験の手応えとしては悪くなく、自由英作文の結果次第では6割越えも期待できた。

最後の理科に向け、まずまずのスタートが切れたような気がした。

英語は200点中110~115点だった。

 

昼休み

昨日と同様、北部キャンパスを散歩しながら食事を摂ろうと思っていると、iPhone5に京大工学部を受けていた高校の友人から「時計台前で話しよう!」とLINEが届いた。

ちょうど自分も誰かと話をしたかった所だったので「いいよ!」と返事し、コンビニで購入してきたおにぎりとサンドイッチを頬張りながら、ゆっくりと本部キャンパスまで歩いて行った。

指定された場所で待っていると、待ち合わせ相手の彼が来た。

試験の出来を聞いてみると、国語と英語は良い出来で、彼も数学で大撃沈したみたいであった笑。

また、双方とも”ラストの理科が勝負”という認識で一致していた。

「お互い頑張ろうな」とガッチリ握手を交わし、他にたわいもない話をしたのち、それぞれの試験会場へと戻っていった。

 

最終科目は長丁場、3分で完成するペヤングカップ焼きそばを60杯作成できる長い長い大戦 (おおいくさ)である。

180分間最後までエンジン全開で駆け抜けるべく、カフェイン入りのエナジージェルを一本摂取し、頭を覚醒状態にトランスフォームさせた。

手持ちの問題集を流し読みし、物理と化学の知識をすぐ取り出せるよう、知識を前頭葉の表層へと局所集中させた。

また、最初は物理から解き、のちに化学へと移る予定だったので、脳内の知識のレイヤーもその順番通りに組み替えた。

そうこうしているうちに試験官がやって来て、教室の前でおもむろに試験準備が始められていった。

私も教材をカバンにしまい込んで筆記用具を机に出し、臍下丹田に力を入れて集中力を高めていった。

 

最終科目:理科

理科では6割を取ろうと考えていた。

物理・化学ともに6割を取り、200点中120点以上を取ろうと目論んでいた。

私の場合、京大農学部配点のセンター試験(現・共通テスト)の点数が350点中287点(82%)であり、農学部の合格最低点を630点と想定していたため、二次試験で340点前後取れば受かる計算だった。

二次試験を受けた手応えとしては

  • 国語:5割前後?(50点)
  • 数学:3割あるかな…(60点)
  • 英語:5割~6割の間??(110点)

このような感じだったため、理科で6割獲得すれば合格できると思っていた。

合格が目前に迫り、カフェイン効果も相まって、テンションが一気に上がってきた。

そのままの勢いで試験を開始し、怒涛の勢いで物理に取り掛かった。

 

数学の時に私を襲った発作は影を潜め、心穏やかに問題を解き進められた。

ただ、どうもその年の物理が難しかったらしく、大問3つとも半分ぐらい解き進めたあたりで行き詰ってしまった。

そこで、気分転換として化学にとりかかった。

計算問題や構造決定をスイスイと解き進め、どうにか7~8割程度は解答できた。

試験時間がまだ30分ほど残っていたため、一点でも多くかき集めるべく、解ききれなかった物理の問題へと舞い戻った。

結局、物理はあまり解き進めることができず、全ての空欄にそれらしい記号を書きこんでタイムアップとなった。

 

物理/化学の出来は、それぞれ3~4割/7~8割ぐらいだと感じられた。

合計で6割に届くか届かないかギリギリの所であり、合格可能性も(受かったんじゃないか?!)と思うぐらいにまで上昇させられた。

前日までの絶望的な状況を鑑みると、(よくここまで巻き返してこられたなぁ)と、少しだけ自分が誇らしくなった。

自分の合格を祈念しつつ、試験官に答案用紙をお預けした。

理科は合計で110点前後だった。

 

広島へ帰還

疲労困憊で試験会場を後にし、出町柳から京都駅までワープした。

自動発券機で新幹線のチケットを購入し、お土産等には目もくれず広島・博多方面のホームへと向かった。

新幹線は非常に混雑しており、自由席券を買った私は新幹線内の出入り口付近で立って移動する事になった。

ギューギュー詰めの車内で座席が空くのをじっと待ち、新大阪で大勢の乗客が下りたので急いで席を確保しに行った。

椅子に座り、一息つくと、解放感で頭がフワフワしてきた。

気が抜けたせいか、眠気が一気に襲ってきて、再び目が覚めた時には広島まであと10分という所まで迫っていた。

 

自分が不合格になっていようとは、この時の自分には想像もつかなかった。

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