【学部生向け】研究室生活で必ず役立つ5つの力

私は札幌に住む現役理系大学院生である。

研究室生活は2年目を迎え、修士学生として日々研究に打ち込んでいる。

この記事では、研究室に入って必ず役立つ5つの力について解説していく。

  • これから研究室に所属する新4年生
  • 研究室生活1年目の学生

こうした方々にピッタリな内容だと思うので、ぜひ最後までご覧いただきたいと思っている。

 

それではさっそく始めよう。

研究室生活で必ず役立つ5つの力

研究室生活で必ず役立つのは以下の5つの力である。

  1. 言語化力
  2. 英語力
  3. 継続力
  4. メリハリをつける力
  5. 知的好奇心

それぞれ一つずつ詳述していく。

 

言語化力:全ての力のベースになる

研究室生活で必ず役立つ一つ目の力は言語化力である。

自分が考えている事を思い通りに表現できてようやく、研究のスタートラインに立ったと言えるのである。

というのも、研究はただ実験しておしまいではなく、自身が出した成果を後世に受け継ぐため論文化(特許化)する必要がある。

したがって、実験データから読み取れること・考察できることを言葉にできなくちゃ話にならないし、文系・理系問わず言語化力は必須だと言える。

私は国語が苦手だから理系に進んだのだが、理系に進んだからといって文章表現から逃れられるわけではなかったのであった。大変遺憾である。

 

言語化力は様々な場面で役に立つ。

ずっとうまくいかなかった実験がふとしたタイミングで成功した際”どうして上手くいったのか”を言語化できればその実験の再現性が高まるだろうし、(あ~、なんか辛いなぁ…)と思った時に”何がどう具体的に辛いのか”を言語化できればストレスの解決策を検討できる。

のように、言語化力は高ければ高いほど研究が進捗しやすくなってくる。

この記事をお読みの読者さんは、これから普段の生活において、(コレをどう言い表したら良いか分からない…)という時、モゴモゴ誤魔化さず言語化できるよう踏ん張ってみて頂きたい。

 

言語化スキルを鍛える方法を様々あるが、私の場合、ブログ執筆によって自然と鍛えられた形である。

ブログを書いていると頻繁に(この気持ちをどう表現したらいいのだろう?)と壁にぶち当たる事があるのだが、YouTubeと違って文章だけで相手に伝えなくてはならないため、「へへへっ笑」と適当に誤魔化していては記事にならず、何が何でも文字に起こす必要がある。

こうして何度も頭を使ううちに少しずつ表現力が向上し、研究を進める際にも役立つ言語化力が手に入った。

もしご自身の言語化力不足を感じていらっしゃるなら、一つの選択肢としてブログ執筆をオススメしたい。

無理にブログを始めなくても、普段人と接する際に”言語化力を鍛える”という意識を持つだけでも随分変わってくるだろう。恋人、上司or同僚など、相手は誰でもよく、意識次第で思考回路は大きく変えていけるのである。

 

英語力:文献検索&論文執筆で役に立つ

研究室生活で必ず役立つ2つ目の力は英語力である。

研究に国境は存在せず、英語がいくら苦手であっても避けては通れぬ道なのである。

まぁ、研究室に外国人がいなければ、英語を話す機会は少ないであろう。

しかし、

  • 自分の研究の先行例を調べるために英語の文献をあたる必要があるし
  • 自身の成果を世界中に知らしめるために英語で論文を書く必要があるし

英語のReading/Writingスキルは全研究者必須といえる。

もし研究者になるつもりがなくても、研究室にいる間は英語から絶対逃れられない。私としては、英語から逃げ続けるよりも、英語と仲良くなって広い世界を見る方が得策じゃないかと考えている。

 

どうも、”英語”と聞くとアレルギー反応が出る日本人が一定の割合で存在するようである。

私も昔は英語が大の苦手だったのでその気持ちがよく分かるのだが、研究で使う英語の文法は大学受験のような複雑なものではなく、専門的な文献のセンテンスの大半は中学生レベルの文法で構成されているため、あまり難しく考える必要はないと思う。

一度その分野でよく使われる専門用語を覚えてしまえば、あとは多少の論理的思考力でどうにか食らいついていけるはず。

逆に、もし中学レベルの英文法が分からなければ専門用語を覚えても何が書いてあるか分からない状態だろうから、英語力に不安のある方はプライドを捨てて中学レベルの英語からをやり直してみるのが近道であろう。

かめ
この参考書は本当におすすめです。私が中学時代に英語の偏差値を40(30→70)上げられたのはこの参考書をパーフェクトにこなしたおかげだと思っています。

 

最近は人工知能の発達によってかなり正確な英文翻訳が可能となった。

だから仮に英語力が皆無でも、翻訳サイトで日本語に翻訳された文章を読めばある程度論文の内容が掴めてしまう。

しかし、日本語には日本語でしか言い表せない表現があるように、英語には英語でしか表現できない内容がある。

したがって、論文の内容を正確に理解するには翻訳サイトにばかり頼ってはダメであり、生の英文を熟読する事によって少しずつ英語力が身に付いていくのだ。

研究を進めるにあたり、TOEICの点数を上げるのはあまり役に立たないと考えている。TOEIC対策するならその時間を使って専門分野の文献を何度も繰り返し読んだ方がよっぽど研究に活かせる英語力を養えると思う。

 

継続力:実験データの蓄積&独学の際に大いに役に立つ

研究室生活で必ず役立つ3つ目の力は継続力である。

学術論文を執筆するには実験データを集める必要があり、実験データを集めるにはコンスタントに実験回数を重ねる必要がある。

最初から何でも器用にこなせる人間なんてほんのごく僅かだから、私をはじめとする凡人は愚直に努力して実験精度を上げていくしかない。

よりよいデータを得るためにも、早く自分が使用する研究手法に熟練するためにも、継続力が不可欠な要素なのである。

 

学部生活とは違い、研究室では「コレを勉強しなさい」と教材を渡してくれる親切な人間がほとんど存在しなくなる。

したがって、研究テーマに関連する知識は自分で独学する必要があり、その独学で最も重要なのが今述べている継続力なのである。

もし皆さんに継続力があれば、広範な学問領域であっても長期にわたって取り組んでいける。

まぁ、勉強すればするほど分からない事が増えるので勉強に終わりはないのだが、

  • オレは全てを理解した!
  • 私に分からぬことは何もないわっ!

といった勘違い人間にならないためにも継続力は必須である。

すこし勉強をしていると、ある瞬間に”全てが理解できた!”と気持ち良くなるタイミングがやってくる。しかし、それはただの見せかけの快感であり、そこからさらに勉強すれば、”勉強すればするほど知らないことが増えていく”という超不快な泥沼が待っているのである笑。
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継続力は何事においても役に立つ。

研究室生活ではもちろんのこと、スポーツや芸術など反復練習を必要とする活動においても上達するために必要である。

聞くところによると、就職活動の際、自己PR欄に”継続力”と書くと面接官のウケが凄く良いらしい。

研究生活においても社会人生活を送る上でも継続力は役立つと考えられるため、今この記事をお読みの読者さんは何でも良いので一つの物事を継続してみて頂きたい。

かめ
継続対象はゲームでも漫画でも料理でもOKです。それらを意地でも継続して、物事を継続する力or継続するための方法を探る力を得るのが肝要なのです。

【急成長しました】私が大学生活4年間ずっと継続してやってきた3つの事

2021-04-14

 

メリハリをつける力:しっかり頑張ったらしっかりリフレッシュ♪

研究室生活で必ず役立つ4つ目の力はメリハリ力である。

コレは「教授に隠れて怠けなさい」と言っているのではなく、頑張る時はめちゃくちゃ頑張り、休んでいい時はしっかり休息を取りなさいと主張したいのである。

というのも、研究室に入ると、学部生活では想像もつかなかったほど多忙な日々が待っているのだ。

来る日も来る日も締め切りに追われ、講義の課題や実験のスケジューリングに手一杯となり、いつの間にか休むのすら後回しにしがちなのである。

学部生の間はまだそれほど締め切りには追われないだろう。大学院生になり、講義や学会発表が増えると、締め切りとの終わりなきマッチレースが始まるのである。

 

この記事をお読みの読者さんには、期限を自分で設定し、それを必ず守り切るのを習慣にして頂きたい。

そして、ちゃんと期限を守れたご褒美に、自分の心が喜ぶ形で思いっきりリフレッシュするよう心掛けて頂きたい。

実験はその性質上単調にならざるを得ず、それに引きずられる形で生活の質も下がってしまいがちである。

その点、皆さんにメリハリ力があればプライベートの時間を存分に楽しむことができるし、プライベートで活性化した頭脳は研究で思わぬ発見をしてくれるかもしれない…

 

重ねて、研究とは全く毛色の異なる趣味を持つのもオススメしておきたい。

私の場合はランニングであり、朝ランニングして体を疲れさせ、昼~夜に研究で頭を疲れさせている。

ランニングのおかげで心身のバランスが調和して、非常に気持ち良く眠れている。

研究で蓄積されたストレスは汗とともに流れ去るし、有酸素運動によって絶対に太らぬ仕組み作りができているし、ランニングは研究のお供にピッタリなスポーツだといえるであろう。

ネットで色々調べてみると、趣味でランニングをやっている研究者さんは結構多いらしいのである。見習い研究者の私ですらランニングにメリットを感じているほどだから、職業として研究をやってらっしゃる方はランニングと切っても切れない関係にあるんじゃないかな?

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知的好奇心:研究を楽しむのに不可欠な要素

研究室生活で必ず役立つ5つ目の力は知的好奇心である。

どうせ研究をやるなら楽しくやった方がいいだろうし、その楽しさを見出す源となるのが(知りたいっ!)と感じる純粋な心である。

日本の大学受験制度は余計な事を考えず一直線に答えを導くことを要求するため、多くの学生の知的好奇心は受験を経て心の奥底に埋もれてしまっているはずである。

各々の知的好奇心を掘り起こし、ついてしまったサビを払い落としてあげることで、研究は急激に楽しくなっていくのである。

 

研究室配属当時、研究内容をキラキラした目で話す指導教官を前にして、(いったい何がそんなに楽しいのだろうか…?)と理解に苦しむ状況だった。

しかし、ある時、(自身の知的好奇心がさび付いているせいじゃないか?)と仮説を立て、眠ったままの知的好奇心を呼び覚ますべく、 札幌駅近郊の本屋で昔大好きだった飛行機雑誌や科学雑誌を何度も立ち読みさせてもらった。

すると、少しずつ凝り固まった心がほぐされれていき、やがて何事に対しても興味を持てる昔の好奇心が復活したのであった。

それから後は研究が本当に楽しくなり、しまいには専門書を何冊も買って独学するまでになったのであった。

専門書ってなんであんなに高いのだろう?学生は半額で買える特別制度があったらいいのにね…

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研究室委配属において、自分が関心のある分野とマッチングできるかどうかは運の要素が強いと思う。

ただ、もし溢れんばかりの知的好奇心を持っていれば、多少興味のない分野であってもどこかに魅力を見出し、いつの間にか(コレが天職だ)と思えるまでに楽しくなってくるはずだ。

この楽しみを見出す力は社会に出ても活きてくる。

  • 会社で希望の部署に行けなくても(ココで頑張ってやり甲斐を見つけるぞ!)と思えるだろうし
  • 老後、体力が衰え、自由に動き回れる若者がうらやましくなっても、(人生経験を活かしてできる事はないか?)と思考転換できるだろうし

生涯にわたってQOLを落とさないためにも知的好奇心は必須の要素だと考えている。

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最後に

研究室生活で必ず役立つのは以上5つの力である。

まとめると、

  1. 言語化力:これがなきゃ何も始まらない。研究成果の発信やストレスの軽減など、あらゆる場面で役に立つ。
  2. 英語力:文献検索&研究成果のアウトプット時に役に立つ。
  3. 継続力:実験データの蓄積や独学の際に大いに役立つ。
  4. メリハリをつける力:多忙な研究室生活で潰れないために必須のスキル。
  5. 知的好奇心:研究生活を楽しむ魔法のスパイス。なくてもいいけど、あった方が絶対楽しいよ♪

このような形になる。

まだ研究室に配属されていない学生さんは、研究室生活がどのようなものか全くイメージが付かないだろう。

そんな方々にピッタリな記事を用意してあるので、よろしければコチラもご覧ください。

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以上です。

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馬術競技からマラソンに転向した北大工学院のM1|国体馬術競技優勝&8回入賞|10000m36’33”|マラソン2°47’50”|100kmレース10°19’17”|FP3級|英検準一級|TOEIC785点|ラン歴5年|乗馬歴10年|英語の学術論文3報(電気化学)|月間収益3,000円/2万PVのブログ運営中|コメントやご相談はTwitterのDMまでお願いします。