皆さんはいつ、サンタクロースの正体を見破ったであろうか?
私の場合は小学6年生の時。それまでは強く、サンタの存在を信じ込んでいた。
この記事では、私がサンタの正体を見破った一部始終について解説していく。
- サンタの正体を知りたい小学生諸君
- 子供の夢を壊したくない親御さん
こうした方々にピッタリな記事だと思うので、ぜひ最後までご覧いただきたいと思っている。
それではさっそく始めよう。
Contents
私が小学六年生の時にサンタの正体を見破ったサンタ特定大作戦について
12/24朝、親がいつになく親しげに話しかけてきた



多くの子供と同様、私は毎年12/25に自身の学習机の上へ置かれたクリスマスプレゼントを見て大はしゃぎしていた。
そして、親がサンタだとはつゆ知らず、





と、目の前にいるサンタに向かって満面の笑みを浮かべていた。
そんな無邪気な私だったが、年を重ねるにつれて一つの疑問が浮かび上がってきた。





子供が絶対に持ってはいけない懐疑心が体から離れなくなり、小学6年生のクリスマスはその疑問をひとつ解決してやろう!と意気込んでいた。
上記の疑問を解決すべく、私はある一つの作戦を打ち立てた。
それは、クリスマス直前~当日の親の挙動を注意深く観察する事であった。
というのも、小6の私の頭の中で、サンタの嫌疑がかけられていたのは私の一番身近にいる両親なのであった。
両親を疑った理由は、両親ならば私の好みをよく知っているので私がまさに欲しい物をプレゼントできるだろうし、”サンタ”と称して我が家に不法侵入しているのを近隣住民に目撃・通報されるリスクもゼロだと思ったからである。
そして、サンタ特定大作戦を発令した12/24の朝、母親がいつになく親しげに「今年はサンタに何をお願いする?」と聞いてきた。
小6になり、私の心はそこまで純粋ではなくなっていたので、「え?サンタの連絡先知ってるの?僕にも教えて?」と答えてやった笑。
すると母親は少々あたふたし、落ち着きを取り戻すと、「サンタには親が連絡しないとダメなのよ」と衝撃的な名言をお残しになった。
コレには私も何も言えず、(大人には大人の事情があるのだなぁ…)と感慨にふけり、「う~ん、今年は何も欲しくないかな…」と申し出を断り、急いで小学校へ行ったのであった。
12/24夜、私は寝たふりをした



我が家はクリスチャンではなく浄土真宗・神道であるが、クリスマスには鶏肉を食べる習慣が根付いている。
その夜もおいしいご馳走をたらふく食べ、間近に迫った中学受験に向けて英気と栄養を体中に満たしていった。
小学生時代、私は毎日21時に就寝していた。
ただ、その日はあまりにお腹がいっぱいになったため、少々早めに20:30ごろ寝床についた。
部屋の電気を消してベッドに寝転んだ瞬間、サンタ特定大作戦・夜の部を開始した。
本作戦の狙いはサンタの正体を明らかにする事であり、夜の部ではサンタの犯行現場(プレゼント静置)を目撃しようと相当な気合を入れていた。
ご馳走をたくさん食べたので今にも眠りに落ちそうになっていたし、そもそも21時に眠気を催す体質だったから眠くて眠くて仕方がなかった。
しかし、ここで寝入ってはサンタの正体を特定するのにあと1年浪人(笑)しなくてはならないから、(ココが勝負所だ!)と眠気を殺し、起きている気配をも殺し、暗闇でサンタを待ち構えて臨戦態勢をとっていた。
母親はよく、「サンタは子供がぐっすり寝ている間にしか来ないのよ」と言っていた。
今まではその言葉にコロっと騙されていたものの、小学6年生まで成長し、「サンタ(あたし)は子供がぐっすり寝ている間にしか来ないのよ(寝てくれないとバレちゃうじゃないの!)」と読み替えることができた。
そう、サンタは子供の夢を壊さないために必死だったのである。
両親の涙ぐましい努力に心の中で拍手を送りつつ、
- 両親を傷つけずにサンタの正体を暴かねばならない…!
- サンタが入ってきても「見つけた」と声を出してはいけないんだ…!
と色々な事を考え、どんどん眠気が覚めていった私であった。
12/25早朝、サンタ(?)が足を忍ばせて寝室に入ってきた笑



時計を見ていないので正確な時間は分からないが、おそらく日を越えて暫くたったあたりだと思う。
私の部屋に突如、サンタクロース(?)が現れた。
サンタ(?)は私の部屋のドアをそ~っと開け、私のすぐそばまで接近してきた。
それまで私はずっと起きて目を開けていたので慌てて眠ったふりをし、薄目を開けてサンタの挙動を注意深く観察し始めた。
サンタ(?)は私がぐっすり眠っているかを確認したのち、私の学習机の上に何やらブツを置き始めた。
(いったい何を置いているのだろうか)と思い、視力2.0の目を見開いてプレゼントを眺めてみると、なんとそれは私が当時好きだったカードゲームのデッキ(カードセット)なのであった。
しかも、私が自分のお小遣いを一生懸命ためて一週間前に買ったものと完全に同一商品で、あわや





と口に出してしまいそうだった。
この時点で
- サンタの正体は親だった事
- サンタが私の心を見透かしていたわけではなかった事
これら2つが同時に判明し、勝利の快感に酔いつつも、まさかのプレゼントに愕然とさせられたのであった。
サンタ(?)はプレゼントを静置した後、忍者も顔負けなほど静かに私の部屋を後にした。
そして、サンタ(?)は私がちゃんと寝ているか再度確認したのち、これまた静かに部屋の扉を閉めたのであった。
犯行の一部始終を目の当たりにし、(こんな面倒な事を毎年やってくれていたのか…)と親への感謝の思いが沸き上がってきた。
そして、(来年は中学生になるし、さすがにプレゼントしてもらうのも違うよな)と考え、サンタからのプレゼントは今年限りにしてもらおうと決意した。
12/25朝、「サンタからプレゼントが来た!」と喜んだ(フリをした)



長い長い夜が明け、大きな太陽が顔を出した。
そして私も布団から顔を出し、この後どんな顔をして部屋の外に出ようか途方に暮れる事となった。
10分ぐらい考え込んで、いつも通り狂ったほど大喜びして家じゅうを飛び回る決心をした。
いつもと違うのはサンタの正体を知っているか否かだけであり、それだけは絶対に顔に出さぬよう元気いっぱい無邪気に喜ぶフリをした。
勢いよく走り回る私を見て、親が何食わぬ顔で「どうしたの?」と聞いてきた。
(どうしたの?じゃないよ, 全部知ってるくせに笑)と内心笑いながらも、「サンタさんがプレゼントを持って来てくれたんだよ!」と再び喜んだフリをした。
すると親は「良かったわね~^^。で、何をもらったの?」と尋ねてきた。
私は噓のつけない性格のため、「デッキをもらったよ、でもコレ 先週自分で買ったんだよね…」と、隠しておこうと思っていた本音がついつい漏れてしまったのであった。
直後、親が墓穴を掘り、サンタの正体が看破された
その直後、親は「えっ、そうなの?○○(私の下の名前)が持ってないやつ買えばよかったわ…」と親もついポロリと本音が出てしまった笑。
私はここぞとばかりに
「えっ?”買えばよかったわ”って何?」
「プレゼントはサンタさんが考えてくれたんじゃなかったの?」
と怒涛の質問攻めを開始した。
親は「アタシが買って, それをサンタさんに届けてもらうようお願いしたの」というかなり苦しい言い訳をした。
しかし、サンタさんが配達員だなんて聞いたことがなかったため、「ちょっと何言ってるか分からないんですけど」と一蹴させてもらった。
その後も親はウダウダ言い訳を続けていたものの、最終的には「ぼく、昨日サンタさんが部屋に入ってくるとこ見たんだよね」と打ち明け、事態は収束へと向かっていった。
親もまさか自分の子供にプレゼントを置いている瞬間を目撃されているとは思ってもいなかったらしく、私が”見てたぞ”と打ち明けた瞬間、顔色がガラッと変わって一気に悲しそうな雰囲気に包まれてしまった。
(いやいや, 夢を壊されたのはコッチの方だぞ笑)とツッコミを入れたかったのを必死にこらえ、「ごめんごめん。今までありがとう、サンタさん笑」と最低限のフォローをした。
サンタ特定大作戦、これにては無事に完結せり。
最後に
私がサンタの正体を見破った一部始終は以上である。
私もまさか親がサンタだったとは考えてもいなかったし、もし小6で本大作戦を発動していなかったら中学生になってもプレゼントをもらっていたかもしれない。
とりあえず、親が私にバレぬよう頑張ってプレゼントを用意してくれていた事に心から感謝したいと思う。
私ならこんな回りくどいことをせずに「ほら, プレゼントだぞ」と子供に手渡ししてししまうだろうから、”もしかしたらサンタっているのかもしれない”と私にしばらく夢を見させてくれた親の配慮には頭が下がるばかりである。
以上です。