長期出張のため札幌とつくばを行き来する時に感じる気持ちのあれこれ

私は札幌に住む現役理系大学院生である。

長期出張で年に数回、つくばへ数か月ほど滞在する。

この記事では、長期出張のため札幌とつくばを行き来する際に味わう感情の変化について書いていく。

前置きはこの程度にして、さっそく記事を始めていこう。

長期出張で札幌とつくばを行き来する時に感じる気持ちのあれこれ

往路(札幌→つくば)

札幌駅〜新千歳空港

札幌駅から新千歳空港までは電車で移動する。

利用するのは快速エアポート。札幌駅と新千歳空港を37分で結ぶ、JR西日本の新快速なみに速い化け物列車である。

朝9時ごろ快速エアポートへ乗り、アイヌ語で「イランカラプテ(こんにちは♪)」というアナウンスが耳に入った時

かめ
こんにちは♪じゃないよ笑、また地獄が始まるのか…

と一気に憂鬱な気分になる。

それもそのはず、つくばの某・研究機構で実験する際は土日関係なく最低一日10時間実験・解析作業を行うため、あの辛さ/しんどさを思い返すだけで少し吐き気がしてしまうのである。

休日返上で実験しているのは、別にわが研究室がブラックだからではない。長期出張前に行う私の課題設定が毎回クレイジーなせいで、休みの日も休まず動き続けないとタスクを消化しきれないのである。

 

辛さから逃れるため、どうにか現実逃避しようとする。

しかし、いくら現実に目を背けたくても、私の乗る快速エアポートは新札幌→北広島→恵庭…と新千歳空港に向けて突っ走っていく。

空港に着くひと駅前の南千歳駅に到着すると、さすがに観念して

かめ
やるしかねぇか…!

と覚悟が固まる。

南千歳駅を発車し、トンネルに入ったタイミングでおもむろに席を立ち、一度深呼吸をして新千歳空港駅のホームに降り立つ。

 

空港内での待機時間

私は飛行機出発時刻の2~3時間前に空港へ行く。

なぜなら、とにかく空港が好きだからである。

空港の非日常的な雰囲気は憂鬱な私の心持ちを幾分盛り上げてくれるし、飛行機の離着陸を眺めていると

かめ
あぁ、飛行機は自由でいいなぁ…

と、すぐそばに差し迫った現実について考えなくて済む。

長期出張前の空港は、私の大好きな永野芽衣さんと同程度に癒しを与えてくれる存在である。

新千歳空港は頻繁に行く場所なので到着も飛行機出発の2時間程度前であるが、始めて行く空港なら隅々まで探検したくて4~5時間前に行くケースがある。福岡空港に行ったときなど、空港が気に入りすぎて、空港内を堪能したのち、空港の外に出て空港を徒歩で一周した経験もある。

 

長期出張のルーティンとして、私はフードコートのはなまるうどんで昼食をとる。

そして、そこでは牛肉おろしぶっかけ(冷・M)と野菜かきあげを注文する。

Sサイズでも十分満腹になるが、そこであえてMサイズを注文し、お腹へはち切れんばかりに食べ物を詰め込む。

そうすると消化にエネルギーが投入され、脳へまわるエネルギーが少し減るため、目の前の不都合な現実について余計な事を考えずに済む…というからくりである。

 

保安検査場~羽田空港着陸

私は模範的大学生なので、飛行機の定時出航に協力すべく保安検査場を飛行機出発1時間に通過する。

そして、搭乗ロビー付近の椅子に鎮座し、家から持ってきたロシア文学(特にドストエフスキー)を読みふける。

ロシア文学は一人ひとりのセリフが非常に長く、登場人物の感情の起伏も尋常じゃないほど激しいのだ。

私はこうしたカオスな読み物を好む傾向にあり、これから始まる孤独な長期出張を乗り切るために着々と英気を養うのである。

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飛行機に乗り込む瞬間、私の心からはネガティブな感情が一瞬にして消え去る。

そして、飛行機のエンジンが唸りをあげて離陸する時、

かめ
今回の滞在で絶対いい成果を出してやる!

と、ここでようやくやる気が出る。

私は飛行機の事がすごく好き。小さい頃は飛行機に”なり”たいと思っていたほどだ。

そんな大好きな飛行機と大空を滑空するのだから、否が応でも気分は上がる。

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飛行機が着陸態勢に入るとき、右の窓からは霞ケ浦が目に入る。

そして、その付近に自分の最終目的地がおおよそ目視で確認できる。

目的地の建物を目にすると再びネガティブな感情が沸き上がりそうになるが、もう引き返すことはできないのだから(やるしかない)と歯を食いしばって現実を直視する。

羽田に無事に着陸し、ほっと一息ついてすぐ、最速でつくばへ行けるルートをスマホでおもむろに検索し始める私であった。

飛行機の右側座席に座ると霞ケ浦が見えてしまうため、基本的に私は左側座席を選んでチケットをとる。せめて飛行時間ぐらいは楽しく過ごしたい…つくばでの研究生活はそれだけ過酷なのである。

 

羽田空港〜つくば

到着する時刻にもよるが、私は基本的に以下の2パターンでつくばへ行く。

  1. 羽田空港→(京急)→品川→(JR)→北千住→(TX, つくばエクスプレス)→つくば
  2. 羽田空港→(モノレール)→浜松町→(JR)→秋葉原→(TX)→つくば

①パターンのメリットは②より200円お得に移動できる事、そして②のメリットはモノレールに乗れることである。

また、TXは、区間快速ではなく快速に乗れるように各駅への到着時刻を工夫している。

快速と区間快速では停車する駅数が全く違い、停車のたびに感じる微妙なストレスの蓄積量が全く異なるため、私は快速に乗れるように逆算して、予約する飛行機の便を調整するよう心掛けている。

 

北千住からTXに乗る時、TXの発車メロディーが耳に入る。

関東に来ちゃったんだなぁ…という実感を一番覚えるのが、TXの発車するタイミングである。

そこまでいくらリラックスしていても、発車メロディーが聞こえた瞬間、条件反射的に体中へピリッと緊張感が走る。

現実逃避の最後の試みとして車内では思いっきり爆睡してやるのだが、目が覚めた時にはすでにつくば駅に着いていて、悪あがきなど何の意味もなかった事に今更ながら気が付くのであった。

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様々な感情の起伏を乗り越え、目的地のつくばに到着する。

そして、某・研究機構で試練の時を数週間ほど過ごし、ようやく解放されて札幌へ帰る所から復路編を始めていく。

 

復路(つくば→札幌)

つくば〜靖国神社

先ほど「つくばで毎日10時間作業する」と述べた通り、私はつくばで修行僧も真っ青になるぐらいひたすら実験を行っている。

そこで蓄積されるストレスは相当なもので、つくばへ行くたび私は1~2kgほど痩せて札幌へ帰っている。

したがって、つくば滞在を終え、いよいよ帰途に就こうとしている時の解放感は言葉にできないレベルである。

毎年大みそかにお尻を散々叩かれているガキの使いの出演者も、日が昇るときにおそらくこのような感慨に浸っているのであろう。

 

TXで北千住まで行き、東京メトロを乗り継ぎ靖国神社へ行く。

地下鉄の九段下駅から靖国神社までは厳しい上り坂を歩かねばならないが、靖国へ行くのも長期滞在恒例のルーティンなので、重たいスーツケースを引きずりヒーヒー言いながら鳥居までたどり着く。

二礼・二拍手・一礼をし、英霊たちに

かめ
今回も何事もなく終わりました^^

と、このたびの無事を報告する。

私は”神様は存在する”と考えており、神様を味方につけるべく頻繁に神社へ足を運ぶ習性がある。

来年からは札幌でのランニングコースに北海道神宮も組み込むつもりである。できればお百度参りもやってみたい。

 

靖国神社〜羽田空港での待機時間

靖国から羽田まではヴィクトリーロードである。

全てをやり切った充実感に包まれ、いつも幸せな気分で電車に乗る。

札幌に帰ってからも実験データの整理やゼミ準備等で忙しいといえば忙しいのだが、つくばでの忙しさに比べれば屁みたいなものなので当分の間は心穏やかな日々となる。

ただ、まだつくばでの張り詰めた気持ちは完全には弛緩せず、本滞在が終了した事がどうもに信じられないでいる

 

羽田空港には多くのレストランがある。

その中で私が昼食に選ぶのは、いつも空港内のローソンである笑。

というのも、空港内のレストランの数があまりに多すぎるせいで、どこで食べようか全く決められないのである。

長期出張の帰りで一度、どこで食べようか迷っているうちに保安検査場の締め切り2分前になったことがあり、それ以来、私は京急を降りてすぐのローソンで昼食を購入するようになったのである。

私はとても優柔不断である。一度やると決めたことは意地でも最後までやり通す一方、やると決めるまでにとても多くの時間を要してしまう。

 

羽田空港は日本で一番利用客の多い空港であり、空港内の人の数は凄まじいものがある。

そして、私は基本的に人混みが苦手なので、羽田空港内はあまり探検せず、さっさと保安検査場を通過してしまう。

飛行機の搭乗ロビー付近の椅子に鎮座すると、行き交う人間の観察をする。

東京の空港には色々な人がいて興味深い…ボーっと脇を眺めていると、あっという間に機内へ案内される時間となる。

 

飛行時間~札幌まで

帰りの飛行機内では一切の思考を停止する。

窓の外をジーっと眺め、風景に飽きたら涎をたらさぬよう注意し爆睡する。

ANAのCAさんがあまりに美人ならば、眠たい目をこすって意地でも起きる。

しかし、ババアそんなに可愛くない場合、己の目を保養すべく、グッスリと寝床に着くのである。

 

着地衝撃で目が覚めると、そこは我がホーム・北海道である。

本州より少し冷たい空気を肺に満たし、ようやく長期出張が終わった実感が湧き上がる。

札幌は日暮れが早いので、明るいうちに家へ帰るためすぐさま快速エアポートで札幌まで向かう。

そこから地下鉄で家の最寄り駅まで向かい、数週間ぶりに家の扉を開けた時、私を大量のホコリが出迎えてくれる。

数週間不在だと、家の中がホコリまみれになっている。だから、長期滞在から帰ってきてすぐ、私は家じゅうを掃除機で掃除するのである。

 

最後に

私が長期出張のため札幌とつくばを行き来する時に感じる気持ちのあれこれは以上である。

今後なにかで長期出張する人の参考になれば幸いである。

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馬術競技からマラソンに転向した北大工学院のM1|国体馬術競技優勝&8回入賞|10000m36’33”|マラソン2°47’50”|100kmレース10°19’17”|FP3級|英検準一級|TOEIC785点|ラン歴5年|乗馬歴10年|英語の学術論文3報(電気化学)|月間収益3,000円/2万PVのブログ運営中|コメントやご相談はTwitterのDMまでお願いします。