【実体験】国体の馬術競技で全国優勝した前後の違いについて具体的に話します

私は札幌に住む現役理系大学院生である。

いまから9年前、中学3年生の時、国体の馬術競技で全国優勝した経験がある。

この記事では、国体で優勝する前と後の様々な違いについて解説していく。

  • 何かの分野で頂点を目指している人
  • 部活を頑張っている中学、高校生

などにピッタリな記事だと思うので、是非最後までご覧頂きたいと思っている。

 

それでは早速始めよう。

国体の馬術競技で全国優勝する前後の違い

人が私を見る目が全然違う・学校内では有名人

国体優勝前、私の顔や名前を知っている人は中学・高校でほとんどいなかったと思う。

勉強の成績は上位1割にランクインしていたもののトップ10に入るほど突き抜けてはいなかったし、むしろいじめっ子から散々いじめられていたので私と関わりたくない人の方が多かったのではないだろうか。

そもそも、国体予選前は私が乗馬をやっている事すら周知の事実ではなかったのである。

誰にも注目されず、どこにでもいる中学…優勝前の私を一言で形容するならばこうした表現がふさわしいだろう。

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国体で優勝した途端、私を取り巻く境遇がガラリと一変した。

  • 中国新聞のスポーツ欄で取り上げてもらい、私の顔と名前が一夜にして学校中に知れ渡った
  • 国体から帰ってきたら、何だかよく分からないうちにヒーロー扱いされるようになったし
  • あれほど難癖をつけてきたいじめっ子たちが視線すら合わせてこなくなったし笑
  • 国体出場のため欠席した定期テストでも、ここには書けない便宜を図ってもらえたし

まるで自分の周りで起きている事とは思えず、何か夢でも見ているのかと錯覚したほどである。

全国優勝の成績が認められ、中学の卒業式では優等生に送られるはずの校長賞まで頂戴した。

私は普段から全く授業を聴かず、頭の中は乗馬のトレーニングに関する空想でいっぱいだったので、(こんな大層なものを受賞してホントにいいのかな…?)とビクビクしながら校長センセの前へ記念品を受け取りに行った。

国体で勝って一番良かったのは、小学生時代からずっとネチネチいじめられてきた奴らを一瞬のうちにギャフンと言わせられた事である。優勝して以降、廊下ですれ違うたびに相手は何か言いたそうにモゾモゾしていたが、こちらとしてはもう二度と関わりたくなかったため、サラリとスルーさせて頂いた。

 

湧き上がってくる自信が全然違う・人生哲学が得られた

前述の通り、私は小学生時代からいじめを受けていた。

小4~小6では太り気味だった体型のせいで仲間外れにされ、中学生時代は変な難癖をつけられ長期にわたって執拗に付きまとわれた。

本来なら10歳~15歳は健全な心を育む大切な時間となるべきだが、私の場合は学校へ行くたび心をひどく痛めつけられてどんどん内気になっていった。

いじめられていた当時は周りの人間すべてが敵に見えたし、担任の先生が揃いも揃って見て見ぬふりしたため”教師”という職業すら忌み嫌っていたほどである。

 

国体で優勝した瞬間、私の中で何かが変わった。

今まで全てにおいて成功した経験がなかった私に成功体験が付与されたおかげで(あ、自分でもやればできるんだ!)と気付くことができたし、圧倒的な成果を出せば周りのリアクションを変えられると分かり(現状を打破するには死に物狂いで努力するしかないんだ)とハッキリ確信するに至った。

私に成功体験がインストールされた結果、体の深層からマグマのように自信が噴き出してきた。

そして、努力が報われると知ってからは、”報われたいなら努力するしかない”と、やる気のなかった学校の勉強にも精力的に取り組んだのである。

努力は必ずしも報われるとは限らない。①報われる分野で②報われる方向に③報われる分だけ努力した人間のうち、④幸運の女神がほほ笑んだ者だけが栄冠を掴めるのである。

私の場合は本当に運に恵まれていた。翌年も優勝できなかったのは、努力を怠り勝利の女神に見放された当然の帰結である。

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(表彰台の頂からの景色をまた見たい)という強烈なモチベーションが得られた

国体優勝した直後、中国新聞の記者さんからインタビューを受けた。

そして、「表彰台の一番上から見た景色はどうでしたか?」と聞かれた際、武田騎馬隊のごとき速さで「見える景色が全然違います、最高です!^^」と即答した。

実は私、優勝した2時間前の競技で優勝を逃して3位になってしまっていた。

3位の表彰台へ上ったすぐ後に一番上の表彰台へと立ったため、一番上とそうでない所との違いを肌で感じられたのであった。

表彰台の最上段に立った時、(ああ、自分はすごい事をしちゃったんだな…)と自身の優勝に現実味を感じ始めた。そして、日本馬術連盟の会長に金メダルを首にかけてもらった時、あまりの重みに(やっぱりコレは夢じゃないんだ)とニヤニヤが止まらなくなったのをよく覚えている。

 

表彰台から降りた直後から、(もう一度ここに立ちたい!)という感情に裏打ちされた強烈なモチベーションが湧き上がってきた。

国体優勝の魔力はすさまじく、表彰台に上った瞬間を思い出すだけでいついかなる時でも脳に快楽物質が充満してきた。

麻薬にハマる仕組みと全く同じく、またあの快楽を味わいたいがため、私は猛烈に乗馬練習を頑張るようになった。

残念ながら翌年の東京国体では振るわない成績だったものの、私はドーパミンを求めて一段ギアを上げて乗馬クラブへ通い詰めたのであった。

優勝翌年の国体で成績が悪かったのは、大会当日までの練習量が不足していたのが原因だと考えている。心のどこかで慢心していた部分もあっただろうから、気を引き締め直して一年間練習し、その翌年の長崎国体で7位&7位&6位と出場全種目で入賞できた。

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一位になる快感に酔いしれるだけではなく、”一位以外はみな同じなんだ”と脳へ強烈にインプットされもした。

人からもてはやされるのも記憶に残るも1位になった人間だけだし、(本当に何か大きな事を成し遂げたいと思ったら一位を目指さなきゃ話にならないんだな)と痛感した国体優勝であった。

どこかの二重国籍疑惑議員が「二位じゃダメなんですか?」と言っていたのを思い出したが、優勝と3位の違いを知っているから自信を持って返答できる。

かめ
二位じゃダメです。一位とそれ以外では天と地ほどの差があるんです。

 

履歴書の華やかさ・圧倒的な錯覚資産

国体優勝は思わぬ所で役に立った。

というのも、大学生になりバイトの応募のため履歴書を書く際、特技の欄に乗馬での実績をアピールできたのである。

特技の欄に”乗馬”と書くだけで自身と大多数の人間とを差別化できるし、まして”国体優勝”なんて書いたら面接官も応募者の事を気にならずにはいられないのである。

私がバイトの面接で一度も落とされた経験がないのは、国体優勝した実績に助けられた面が大きいであろう。

 

世の中には”錯覚資産”という概念がある。

錯覚資産とは簡単に言えば、相手に自分の能力を勘違いさせる力である。

実際は大して優秀ではない人間でも、何かひとつ突き抜けた能力を持っていれば、(あぁ、この人はすごい人なんだ…)と、さも自分が万能であるかの如く相手に錯覚させられるのである。

私の場合は国体優勝が錯覚資産となってくれ、錯覚資産を上手く使って友人関係構築や取引の際に優位に立ち回る事ができたのであった。

私は部活やサークルに入っていなかったので、多くの大学生が無難に書くであろうガクチカ(学生の間に頑張ったこと)がないのである。そこで、就職活動の際には、国体優勝とマラソン2時間47分の走力の2つでもってゴリ押ししていこうと考えている。

 

優勝したら絶対に大喜びして下さい

優勝した国体において、私は一つだけ悔やんでも悔やみきれない失敗を犯してしまった。

それは、(どうせまた来年も優勝するから今喜ぶのもなんか違うな…)と大はしゃぎしなかった事である。

というのも、優勝できたのはその一回だけであるため、何の気兼ねもせず「やったー!!!」と大喜びする機会を永遠に失ってしまったのである。

あの時どうして素直に喜んでおかなかったのか…私は未だにソレを後悔している。

 

もし読者さんが全国大会で優勝したら、とりあえず大喜びしておいて欲しい。

(来年また優勝するし…)ではなく、来年優勝すれば来年もまた大喜びすればいい。

勝負の世界は水物で、どんな実力者でも何かしらの原因で頂点に立てない場合がある。

人生何があるか分からない…だから、いまその時の喜びを大事にし、一生消えない大切な記憶として胸へ・脳へと焼き付けておいて頂きたいのである。

 

最後に

国体優勝する前と後の違いについては以上である。

 

現在、私は大学院で研究というフィールドで世界を相手に戦っている。

その世界でいう頂点とはおそらく、自身の書いた論文がNatureやScienceといった超一流雑誌に受理・掲載される事を指すのであろう。

私がその次元に到達するのはいつになるか分からない(永遠にたどり着けない可能性の方が高い)。

しかし、最終目標は高い方がいいに決まっているから、超一流雑誌へのアクセプトを目指し、乗馬に捧げていた情熱を研究の方に捧げようと考えている。

 

以上です。

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馬術競技からマラソンに転向した北大工学院のM1|国体馬術競技優勝&8回入賞|10000m36’33”|マラソン2°47’50”|100kmレース10°19’17”|FP3級|英検準一級|TOEIC785点|ラン歴5年|乗馬歴10年|英語の学術論文2報(電気化学)|月間収益3,000円/2万PVのブログ運営中|コメントやご相談はTwitterのDMまでお願いします。