【実体験から話します】オンラインでのポスター発表の5つのデメリット

私は札幌に住む現役理系大学院生である。

修士課程一年次に国内・国際学会のオンラインポスター発表を一度ずつ経験した。

この記事では、オンラインポスター発表における5つのデメリット(良くない所)について書いていく。

今後オンラインポスター発表をする方の参考になると思うので、是非最後までご覧頂きたいと思っている。

 

それでは早速始めよう。

オンラインポスター発表の5つのデメリット

貼り逃げしたら一瞬でバレる

最初のデメリットは、ポスターを貼っただけでポスターセッションに出席しない、いわゆる貼り逃げができない点である。

仕組み上できない事はないのだが、もし貼り逃げをやらかしたら一瞬で主催者側にバレてしまう

というのも、Zoomにおけるオンラインポスター発表の場合、セッションは”ブレイクアウトルーム”という全体会場とは別の個室みたいな所で行われるため、その各部屋に誰(アカウント名)が在室しているか運営管理者はリアルタイム (in-situ) 観測できてしまうのである。

リアルの場でのポスター発表ならば

かめ
さーせん、トイレ行ってました笑

と誤魔化しがきくだろうが、オンライン発表ではトイレ中でもPCをZoomに繋いでおけばいいだけなので、今後そのような言い逃れは通用しなくなる。

 

天照大御神に誓って書くが、私はまだ貼り逃げをした事がない。

ただ、先月参加した国際学会では、同じ時間のセッションに3名ほど貼り逃げをしていると思われる発表者が見かけられた。

このように、主催者だけではなく発表者にも貼り逃げしているのがバレてしまう。

だから、オンラインポスター発表に申し込んだならば(当たり前だが)ポスター発表するつもりで臨む必要があるだろう。

せっかくお金を払って学会に出るのだから、他の研究者から何かしら意見やアドバイスを貰った方がいいのではないだろうか?”学会に出た”という実績作りのために貼り逃げをするなんて、あまりに勿体なさすぎる。

 

自分や相手の通信環境が悪いとちょっと何言ってるか分からない

オンラインポスター発表2つ目のデメリットは、意思疎通の円滑さが通信環境に支配されてしまう点である。

マイクや回線の質が悪いと

かめ
ちょっと何言ってるか分からないです

とサンドイッチマンみたいなツッコミを入れたくなってしまうし、そのような状況ではいくら頑張っても己の考えを相手に伝えられないのである。

機械が急に調子が悪くなる事も稀にあるため、こればかりは対策のしようがないと思う。

我々にできるのは、

  • PCにあまり負荷をかけない使い方をし
  • 神社に行くとか一日一善を心掛けるとかして日頃から運気を上げておく

こうした事ぐらいじゃないだろうか。

 

相手の不明点に身振り手振りで応えられない

オンライン発表3つ目のデメリットは、言葉の補助としてジェスチャーに頼れない点である。

カメラ越しに身振り手振りしても、スクリーン上には反転して映ってしまうため正確に考えを伝達できない場合がある。

更に、相手がカメラに映る発表者の姿を見ていない場合も想定される。

対面で議論するならこうした面倒は一切なく、我々はいまオンライン発表特有の問題に直面している。

私の場合、国際学会で韓国人と英語で議論した際、ジェスチャーで相手にイメージしてもらおうとしたら「何をやっているのか分からない」と言われてしまった。日本人相手だと伝わっても外国人相手には伝わらないケースがあると知り、このたびの国際学会は国際交流の難しさ・カルチャーショックをまざまざと感じる良い機会であった。

 

通信環境の乱れやジェスチャーに頼れない事態を想定し、ポスター以外にも補助資料として数ページほどスライドを用意しておく必要がある。

そうしてポスター発表の用意をしていると、ふと

かめ
口頭発表の方が数倍楽じゃないか…?

このような悟りの境地に到達した。

ポスターも口頭もスライドを用意せねばならないのは変わりないし、むしろ口頭の方が質疑応答時間が短いので負担は軽いと思われる。

口頭もポスターも複数回経験した私は断言する、絶対口頭の方が楽である。

【学会】口頭発表とポスター発表はどちらが楽なのか?

2021-08-10

 

他人の目がない環境で行うため、厳しい事をガンガン言われる

オンラインポスター発表4つ目のデメリットは、ブレイクアウトルームというある種の密室で議論が行われるため、普段のゼミのみたく厳しい意見がガンガン飛んでくるケースが稀にある点である。

前述した口頭発表ならば他の聴講者や共同発表者が相席しているからそこまで酷い事は言われないものの、オンラインポスター発表なら他人の目がないので相手も言いたい事を好き放題マシンガンの如く喋ってくるのである。

私が過去に被弾した例の一つに、「その研究、やる意味あるんですか?」(やる価値ないと思いますよというニュアンスで)というものがあった。

何か少しでも言い返せたら少しは気持ちも楽だったのだが、あまりに悔しいのと唖然としたのとで言葉が口から出てこず後になって(アイツ、覚えとけよ…)と腹を立てたものである。

その名は私のデスノートに記載されている。彼の生殺与奪は私次第なのである…!

 

また、聞いた話では、いい年したおっさんお偉いさんが女子学生にハラスメントまがいの事をした例もあったらしい。

密室でのセッションだから逃げるに逃げられず、今後その研究分野で研究していくにあたって悪い評判を立てられたら困るので耐えるしかなかっただろうと思われる。

こうした被害者を出さないためにも、Zoomの録音機能を使用して全ブレイクアウトルームでのやりとりを記録しておくべきである。

質問者がやりたい放題できる状況では、発表者も安心して議論できないからである。

 

セッションが強制終了し、議論を途中で終えなければならない時がある

オンラインポスター発表最後のデメリットは、セッションの設定時間を1秒でも超えるとブレイクアウトルームが消滅してしまう点である。

せっかく議論が深まってきても、Zoomは無慈悲にディスカッションを終わらせてしまうのである。

また、質問者が制限時間の存在を認知していない場合があり、私が経験した例では終了1分前に私のブレイクアウトルームに入室してきて「最初から説明してもらえますか?」といったケースがあった。

一応最初から説明してはみたものの、実験結果に入ったあたりで時間切れになってしまったため、後日その方に発表内容をメールでお伝えし、メール上でディスカッションするという少々面倒な展開になったのであった。

私のポスターに興味を示して頂けたのは本当にありがたいと思っている。ただ、終了1分前にやってきて「最初から教えて下さい」はさすがに無理だよ…と苦笑いを隠せない学会発表であった。

 

最後に

オンラインポスター発表のデメリットは以上5つである。

まとめると、

  1. 貼り逃げができない
  2. 通信環境が悪いとちょっと何言ってるか分からない
  3. 意見の補足にジェスチャーを使えない
  4. 他人の目が行き届かないので厳しい事をガンガン言われる
  5. 終了時刻を1分でも過ぎるとセッションが強制終了する点

このような形になる。

オンライン発表には現地に行かなくて済むので研究費に余裕のない地方大学でも参加できるといったメリットがある。

しかし、私としてはメリットよりデメリットの方が大きいので、早く現地での学会発表を経験したいなぁと考えている次第である。

 

以上です。

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