私は札幌の現役理系大学院生である。
2021年の7月~8月初旬は例年になく酷暑であり、ようやく札幌らしい冷夏が戻って安堵している次第である。
この記事では、私が大学院修士課程1年の夏休みにやる5つの物事を皆さんにご紹介する。
大学に入ってから夏休みを有効活用できた年がまだ一年もないので、今年こそ何か一つでもモノにしてやろうと意気込んでいる。
それでは早速始めよう。
Contents
私がM1の夏休みにやる事
専門分野の教科書を1冊コンプリート



まず最初に、専門分野の基礎知識を網羅している教科書1冊を自分の血肉としたい。
コレは本当ならばB4のうちにやっておかなくてはならなかったのだが、B4時代はあまりに知らない事が多すぎて教科書を読み進められるだけの前提知識を持っていない状況だったのである。
現在M1の私は少なくともB4の時よりかは専門分野に詳しくなったので教科書を開いてもある程度は分かるだろうし、英語論文を書き進める過程で基礎のグラつきを痛感したため勉強するモチベーションは十分である。
専門分野の教科書を徹底的に読み、(自分はこの教科書に関して世界で一番詳しいんだぞ!)と胸を張れるぐらいにまで実力を高めたいと思っている。
使用する書籍はコチラである⇓
研究室配属と同時に購入したものの、今までほとんど開かなかったので本棚でホコリをかぶってしまっていた。
改めてこの本を開いてみると、(自分がこの1年半で学んできた内容がすんごく丁寧に体系立てて書かれているなぁ…)と感動させられる。
レベルも厚さも身の丈に合っていると感じるため、2か月間の夏季休暇で何度も読んで10月からは本の中身を自由自在に使いこなせるようになっていたい。
高校化学の復習



次に、高校化学の復習をしたい。
なぜかと言うと、昨年度のセンター化学(酸化還元と有機化学)を解こうとした時に




と愕然とさせられたからである。
化学系大学院生のクセに高校レベルも怪しいなんて、恥ずかしすぎて現役高校生に顔向けできない。
せめて受験期の実力にまで戻し、最低限センターレベルであれば瞬時に解けるようにしたいのである。
化学の復習には受験期にお世話になった重要問題集を使用する⇓
3回ぐらい解き直し、後期に入るまでに戦闘レベルを高校生レベルまで引き上げておきたい。
この復習はおそらく専門分野の理解を一層確実にしてくれるだろう。
一石二鳥を虎視眈々と狙い、夏に確実にレベルアップし周囲をアッと驚かせたいと思う。
ファイナンシャルプランナー3級受験・合格



3つ目は資格試験のお話である。
私は7月にファイナンシャルプランナー3級に申し込んだ。そして、その試験が9/12に実施される。
合格率80%オーバーの試験なので、ちゃんと勉強すれば誰でも合格できる国家資格である。
だから私は資格そのものではなく、資格取得に向け勉強する過程で得られるお金にまつわる諸知識の習得に意味を見出している。
保険や投資、相続など、本来絶対に持っておかねばならない知識を私は一切保有していなかったので、”FP3級合格”というエサを鼻先にぶら下げ,勉強するモチベーションとした訳である。
FP試験に向けた勉強は試験2か月前に開始した。
YouTubeを見るとインフルエンサーの方が「3級なら1か月前からで余裕ですよ!」と仰っていたが、私がもし試験のひと月前から勉強をしていたとしたらおそらく試験に間に合わなかった(もしくは合否スレスレラインだった)と思う。
というのも、あまりなじみのなかった保険・不動産分野の知識が全然頭に入らなかったのである。
何十回もテキストを読み直してようやく(あぁ, そういう事なのね)と納得できたものもあったので、試験準備の開始は早いに越したことはないと思った。
使用しているテキストは以下の2つ⇓
Amazonのレビューに「このテキストだけやっておけば合格できるよ!!」とあったため、それを信じて2冊を攻略し、9/12の決戦に臨もうと思っている。
英語力のさらなる向上&インドネシア語力を日常会話レベルに
英語



4つ目は語学である。
自身の第二言語である英語の力を更に高め、自分の言いたい事を限りなく正確に言い表せられるようになりたい。
現在、瞬間英作文の第3ステージ(英作文回路の形成を終え, 表現の幅を広げる段階)に突入し、一冊参考書をモノにした所である。
そろそろこの本から卒業する段階かな?と思うため、次は大学受験期にお世話になった駿台文庫の英文を丸呑みしたい。
しかし、当時は頭に英作文回路が構築されていない状態で暗記したため、文型や細かいニュアンスなどを完全無視して”丸暗記”してしまっていた。
そんな杜撰な勉強法でも丸暗記できてしまうのが若者の特権とも言える。
けれども、そうやって丸暗記したからと言って英語が話せるようになったわけではないし、受験の英作文の出来もそれほど良くはなかったので、ここらで再度丁寧に一つ一つ理解し直して今度こそは英語運用能力向上の方向へ繋がるような努力の仕方を心掛けたい。
インドネシア語



私より英語を上手く使いこなせる人間など履いて捨てるほど存在する。
それに、いくら基本英文700選を完璧にした所でネイティヴスピーカーには敵わないだろう。
だから、弱者なりに生き延びる戦略を立て、第三言語の習得を目指すことにした。
対象としたのはインドネシア語。インドネシア語を選んだ理由は、
- ネット情報曰く”世界で一番簡単な言語”だから
- 今後ASEANの経済力が伸びるにつれインドネシアの存在感が増してくるだろうから
- マレー語と極めて似ているので、インドネシア語を学べばマレー語を学んだも同然だから(要するにコスパが良いから)
この3つである。




私は過去にスペイン語を話せるようになりたいと思って勉強した経験があるが、残念ながら途中でリタイアしてしまっている。
なぜ途中棄権するハメになったかと言うと、
- 動詞の活用があまりに複雑で頭が全くついていかなかったから
- 長期間ダラダラ勉強したせいで記憶がほとんど定着しなかったから(エビングハウスの忘却曲線を完全無視していた)
- スペイン人が1分間に話す言葉数が日本語の1.5倍もあるため、早口すぎて一切聞き取れなかったから(発音練習しようにも、CDの音源にすらついていけなかった)
この3つが原因である。
これらの反省を踏まえ、インドネシア語は夏季休暇中に日常会話レベルに到達する事を目標とする。
文法と基礎知識を集中的に詰め込み、後期からはインドネシア語の肝となる単語暗記へと進んでいくつもりである。
使用するテキストはコチラである⇓
英語と比較してインドネシア語のラインナップは少なめであるが、その中で自分に合いそうな本を書店で探した所、コレが一番使いやすそうだと判断した。
専門分野の教科書と同様、他の本に浮気せず一冊を完璧にしていこうと思う。
戦争と平和(トルストイ)の完読



最後に5つ目は読書である。
私が好きなイギリスの文豪であるサマーセット=モームが”あらゆる作品の中でもっとも偉大な作品”として挙げた戦争と平和を完読したい。
この作品は文庫本で2,000ページ以上ある超長大な作品である。
果たして本当に読み切れるかどうか怪しい所だが、既に練習としてトルストイのアンナ・カレーニナ(約1,500ページ)を読了できているので、自分のポテンシャルを信じて腰を据えて読み進めていき、夏が終わるまでにはゴールインしてブログ上で何か感想を述べられたらいいなと考えている。
最後に
夏にやるべきことはすべて書き出した。
後は後悔のないよう全力を注ぎ、充実した夏休みにするだけである。