私は札幌の理系大学院生である。
B4の3月に学会で口頭発表を経験し、先週金曜には別の学会(研究会)でポスター発表をやってきた。
この記事では、口頭発表とポスター発表を両方経験してみてどちらが楽だったか(経験談)を書いていく。
もうすぐ学会があるんだけど、口頭とポスターどちらに申し込もうか迷っている…こんな方にピッタリな記事だと思うので、是非最後までご覧頂きたいと思っている。
それでは早速始めよう。
Contents
口頭発表とポスター発表、どっちが楽?
私の場合だと、圧倒的に口頭発表の方が楽だった。
口頭発表よりポスター発表の方が5~10倍ほどキツかった印象がある。
B4の3月(口頭)とM1の8月(ポスター)を比較しているため、積み重ねてきた勉強量が全く違う中で比較となってしまっている。
しかし、それでも(経験値が蓄積されていたはずの)ポスター発表の方が数倍大変だったという感覚があるため、仮に同時期に両方の形式を体験したとすれば両者の大変レベルはもっと違ってきたのではないだろうか?
口頭発表が楽な2つの理由
私が口頭発表の方がEasyだと感じた理由は
- あまり深い質問が飛んでこないから
- 質疑応答時間が短いから
この2つである。
以下で一つずつ詳述していく。
あまり深い質問が飛んでこないから



口頭発表の場合、自分のペースでプレゼンを進められる。
プレゼン資料中にわざとぼやかした表現を用いる事で狙い通りの箇所を質問させるテクニックが使えるし、(表現は悪いが)相手が深く考える隙も与えないほど圧倒的な量のデータを示して深掘りさせない技も使用しうる。
ところが、ポスター発表の場合、発表者と聴講者が1対1でディスカッションする形になるため、上記のテクニックはほぼ無効となる。
指導教官とディスカッションしているみたいに細かな箇所で突っ込まれるし、何度も突っ込まれるにつれてどんどん深い質問が飛んでくるようになるのである。
質疑応答が短いから



もし何人もの方が自分のポスターを観に来て下さった場合、(有難い事なのだが)その都度対応して深い質問に頭を使わねばならない。
口頭発表では長くても5分程度で終わる質疑応答が、ポスターだと1時間も2時間も続くのである。
また、口頭発表だと次の発表者との時間の兼ね合いがあるため基本的には時間通りに質疑応答が終わるのに対し、ポスターだと発表時間が延長されてアディショナルタイムに突入する場合があるのである。



ポスター発表中の体感時間は一日千秋の如くである。
もし対面でやるとしたらどっちが楽?



上で述べたのはすべてオンライン形式における私の意見である。
まだ対面での学会を経験していないので何とも言えないのだが、もし対面でやるとしても口頭の方が楽なのではないだろうか?
確かに、口頭(オンライン)は
- 座って発表できる
- 発表者ツールを使用して原稿を読みながら発表できる
こうした点で大きなアドバンテージとなっているので、対面となった場合にはオンライン口頭発表の魅力が幾分失われてしまう。
とはいえ、私は普段からランニングをして鍛えているので立っての発表には何ら支障はないだろうし、一生懸命発表練習して原稿を覚えれば原稿なしでの発表さえも乗り越えられるはずなのである。
その反面、ポスター発表はオンラインでも対面でも深いディスカッションはあるだろうから大変さは左程変わらないだろう。
口下手の私には長い長いディスカッションは地獄であるし、立ちっぱなしなら一層過酷となる事受け売りである。
対面でのポスター発表の場合、”誰も自分のポスターに興味を示してくれない”という可能性を懸念せねばならない。
廻りの人間が盛んにディスカッションしている中で自分一人だけ誰とも話せなかった場合の悲壮感と言ったら想像を絶するものがあるから、少なくとも司会進行役とは話ができる口頭発表の方が体力的にも精神的にもかなり楽だろうなぁと勝手に想像している。
最後に
口頭発表とポスター発表両方を体験してみて分かったのは、”口頭発表の方が格段に楽である”という事だった。
私がM1の間(2021-2022)の間はオンライン形式が続くだろうから、M2 or D1になってリアルの場での学会が始まった時にそれぞれの発表形式に対してどういった印象を抱くのかをまたレポートしていければと考えている。
以上です。