私は現役北大院生(修士)である。
この記事では、大学院生として過ごした最初の一ヵ月に私がやったことを書いていく。
大学生初月の私は本当に何もやっておらず、しかも新歓回りに失敗して部活やサークルに入りそびれるという大失態を犯してしまっていた。
先月の私は少なくとも4年前の自分よりかは生産性のある時間を過ごせたんじゃないかと思っているので、とりあえず安堵している次第である。
それでは早速振り返っていこう。
Contents
私が4月にやったこと
勉強
まずは学生の本分、勉強についてだ。
15本の日本語論文+10本の英語論文を読んだ



先月は月間読破論文数の自己ベストを更新した。
通常の月であれば日本語論文5本英語論文4本ぐらいなのだが、今月はペースを一気に上げて大量の文献を頭に叩き込んだ。
沢山の論文を読んだのには2つの理由がある。
一つ目は、もうすぐ自分の実験を学術論文にまとめられそうな気がしているため、
- 論文のイントロダクションを書くために必要となる知識
- 引用に使えそうな質の高い論文
これらを仕入れ、探しておく必要があると思ったからだ。
私は既にB4の3月に一本論文を出版した経験があるが、その時の論文執筆は締め切りに追われて非常に慌ただしかったのをよく覚えている。
あの時の辛さ・しんどさを思い出し、(次に論文を書くときにはもうちょっと入念に事前準備をしておくべきだな)と考え、少し早めに文献調査をしておこうと思い立ったわけである。
普段からコンスタントに論文を読んでいるため多少の論文ストックは手元にあるが、学術論文を執筆するとなると少々心もとないので、今月一気にストックを増やし、未来の私を楽にしてやろうという作戦であった。
沢山の論文を読んだもう一つの理由は、後輩の実験の面倒を見るためである。
私の後輩(B4)が挑戦する実験は世界で継続的に取り組んでいるグループがいないテーマのため、何を実験したらどんな結果が得られるかという目途が全然付けられない性質を持っているのだ。
そして、そんな茨の道を進む後輩に少しでも良いアドバイスができるよう、後輩の実験と似通っている論文を読み込んで、実験の行く末を自分なりに想像しておく必要があると思ったのである。
論文を読んだ結果、どんな結果が出そうかある程度イメージはついたので、あとは後輩がもがき苦しむ様子を傍でニヤニヤ笑いながら観察しておこうと企んでいる。
できうる最高のTOEIC対策を行った



数か月前に4/25のTOEICを申し込み、高得点をとるために自分がやれる中で最高の対策を行った。
10回分のTOEIC模試を時間計測の元で解き、その都度復習や音読を徹底的に行った。
目標点数は750点、あわよくば800点を超えてたいと思って受験した。
試験の手応えは、
- リスニング:あまり自信がない…(7割はあるはず)
- 筆記:過去最高の手応え。たぶん85%は超えているはず
こんな感じである。
TOEICを受験したのには2つの理由がある。
一つ目は、高得点を取っておけば就活のインターン申し込みに有利になるんじゃないかと思ったからである。
同じぐらいの学歴の人間が申し込んできたならTOEICの点数が高い方をインターンに採用したいはずなので、ライバルに少しでも差をつけるためにTOEICを受験しようと考えた。
もう一つの理由が、もし博士課程に進学しようと思ったら、大学院試験の際にTOEICのスコアが必要になると知ったからである。
私の保有しているスコアは2018年(B2の10月)に取得したものであり、来年(2022年)の博士課程入学試験には使用できないため、進学しようと思ってもTOEICのスコアはどちらにせよ必要となってくるのである。
今回の試験で狙い通りの点数がとれなかった場合に備え、6月のTOEICにも申し込んでいる。
とりあえず6月の試験までは英語学習を継続し、就活にも進学にも有利な武器を手に入れておきたい所である。
読書
次に読書。
先月は非常に濃い読書体験ができた。
11冊の本を読んだ



先月完読した本は11冊である。
読んだ本の名前とそのカテゴリーを以下に記す。
- 【新書】沈みゆく大国アメリカ <逃げ切れ!日本の医療>
- 【How To】人類最強の「糖質制限食」論
- 【新書】政府は必ず噓をつく
- 【新書】世界が分かる宗教社会学入門
- 【How To】知的生活の方法
- 【歴史】栗田艦隊退却す
- 【小説(海外文学)】アンナ・カレーニナ1
- 【小説(海外文学)】アンナ・カレーニナ2
- 【小説(海外文学)】アンナ・カレーニナ3
- 【小説(海外文学)】アンナ・カレーニナ4
- 【就活】日本で一番大切にしたい会社1
以上11冊が今月読んだ本である。
”沈みゆく大国アメリカ”と”政府は必ず嘘をつく”は同じ作者の本で、世の中はこんなに嘘ばかりなのか!と目を見開かされた。
省エネ生活を送りたいと思って糖質制限に関する本を読んでみたが、パンや玄米が大好きな私には糖質制限は無理そうだと感じた(糖質を減らすべきなのは何となく分かったけれども)。
”栗田艦隊退却す”ではレイテ沖海戦での謎のUターンについてかなり詳しく知る事が出来たし、”日本で一番大切にしたい会社”では(こんな風な理念で動いている会社だったら働いていて楽しいだろうなぁ…)としみじみとさせられた。
今月は読んだ本にハズレのない当たり月であった。
心を揺さぶる本と出会った



その中でも特に素晴らしかったのがアンナ・カレーニナである。
ロシアの文豪・トルストイの最高傑作であり、私は光文社古典新訳文庫の4分冊(2000ページ以上!)をメルカリで購入し、2週間ほどかけて息絶え絶えで完読した。
ロシア文学を読むのはB3の夏休み以来。
あの時は北大の芝生に寝っ転がってドストエフスキーの罪と罰を震え上がりながら読み耽った記憶がある。
アンナ・カレーニナを読んだ感想は、(やはり女性の気持ちは分からないなぁ)というものである。
- どうしてそんな事で怒るのか
- なんでそんなに素っ気なくできるのか
- 一体女性たちは何を考えているのか
膨大な文章を読み進めているうちに何が何だかサッパリ分からなくなってしまった。
第一巻でアンナが登場した瞬間は(待ってたぞ~、アンナ!!!)と男ながらキュンキュンさせられ、第二巻の中盤までは(アンナ、可愛いな…)と思っていた。
しかし、二巻と三巻の境目あたりから急にアンナが醜く思えてしまい、四巻目には「こんなきまぐれな生き物をパートナーにしなきゃいけないんだったら結婚なんて絶対無理だわ笑」とハッキリ口に出してしまうまでに考えが変化してしまったのである。
これほど読んでいて苦しくなった本は初めてである。
これほど人生観を揺さぶり、これほど感情移入し、これほど読み終えるのを待ち遠しく思えた本は読んだことがない。
アンナ・カレーニナを人に勧めるかといったら…多分勧めないだろうな。
この本には人をガラリと変える強い力が秘められているので、(今までのままで良いや♪)という方には絶対にオススメできない。
ランニング
私のもう一つの職業、ランニングについて。
先月は基礎固めの一ヵ月と決めていて、予定通り基礎力を飛躍的に高めることができた。
402.7km走った



月間走行距離は402km。
今までの最長月間走行距離が376kmなので、先月はそれを大幅更新する距離を走った。
これだけ沢山の距離を走れたのには、6月に控えている100kmマラソンの存在が理由として挙げられる。
私は100km9時間切りを狙っており、その目標を達成するために足作りをする必要性を痛切に感じていたため、多少疲れていても疲れを無視し、技術だけではなくある程度の根性も駆使してどうにか402km走り切ったのである。
5月は450km走るのを目標にしている。
大会がなくなっても一人で100kmマラソンをやれば良いし、ここで積み重ねたマイレージは秋の一人フルマラソンタイムトライアルに必ず活きてくるはずだ。
5/10から6/5までつくばへ出張に行くため、しばらくは舗装路のみのランニングが続く。
舗装路はウッドチップコースよりもケガをしやすい傾向があるため、足のマッサージや栄養補給には十分注意して楽しいランニングライフを送っていきたい。
10000mを36分33秒で走れるようになった



4/29に参加予定だった豊平川河川敷の10kmロードレースが中止となったのを受け、同日朝に北大土トラックで10000mタイムトライアルを実施した。
基礎力を高めたのが功を奏し、設定タイム36分40秒(3’40″/km)を上回る36分33秒でフィニッシュできた。
中盤は少しだけ苦しさを感じたものの、すぐ楽になって一定リズムをキープできた。
今後もレースがないと思うので、こうした一人タイムトライアルを定期的に実施したいと思っている。



その他
このブログの月間PVが1万を超えた



その他に書いておきたい事は、マラソンソラマの月間PVが初めて1万を突破したという事ぐらいかな?
ブログを始めて2年ひと月目にしてようやく一つの関門を突破できた。
(1万ぐらいイージーっしょ笑!!)と甘く見ていたブロガー初心者時代の私を引っ叩いてやりたい。
全然イージーじゃなかったし、「楽観視するヒマがあったならもっとたくさん記事を書けよ」と伝えてあげたい。
ちなみに、月々にかかるサーバー代(800円ぐらい)は数か月前から十分元を取れている。
今後はもっと記事を拡充して広告収入やアフィリエイト収入を増やすほか、何か自分の商品を作ってマネタイズする方法を模索してみようと思っている。
目指すは月10万円の収入。
これだけ稼げれば生活が飛躍的に楽になるし、つみたてNISAやiDecoも始められて一気にお金持ちになれるはずだ。
最後に
大学院生初月の振り返りは以上である。
5月は4月の自分を少しでもいいから超えられるように、これからも努力を積み重ねていきたい。