【すごく迷っています】大学教育終了時点における自身の博士課程進学への考えについて

私は北大工学部の4年生である。

工学部を卒業後、そのまま北大の大学院(修士課程)に進学する。

ただ、修士課程卒業後の進路がまだ決まっていない。

一般企業に就職するか、それとも博士課程に進学するか…(1年間放浪するのもアリだとは思っているが)。

 

この記事では、修士課程卒業後の進路の一つである”博士課程進学”について現時点で考えていることを書く。

行くか行かないか非常に迷っているので、記事を作って言葉に表すことで頭の中をスッキリさせたいと思ってこの記事を作ることにした。

 

それでは始めていく。

前提として…就職の可能性:博士進学の可能性=51:49です

今の所、就職する可能性と博士に行く可能性は半分半分である。

いや、正確に言うと、就職する可能性がほんの僅かに上回っている

どちらの選択肢も魅力的だし、2年後にはこの2つの選択肢から1つを選び取らなきゃいけないなんて全くもって信じられない。

私の研究室の同期が就職の方へ心が傾いている中、私はいま、迷いに迷っている所である。

 

博士課程に行きたい3つの理由(感情面)

私が博士に行きたいと思うのは、主に感情面での理由である。

以下で一つずつ紹介していく。

 

研究が好きだし向いていると思っているから

まず、自画自賛しているようで申し訳ないが、私は自分が研究向きな性格だと思っている

一つのことに没頭するのが昔から好きだったし、やるとなったらとことんまでこだわり抜く性格だから、少なくとも研究者に向いていないなんて事はないと思っている。

また、自分が興味を持てる研究テーマが与えられたおかげで研究するのがすごく楽しいのだ。

食事をとる時間も惜しんで実験に打ち込めるのはもちろんの事、よく分からないデータが得られた時に考察していく作業もワクワクしながら行える

 

研究の世界が厳しいのは十分知っているし、”好き”というだけでは食っていけないかもしれない。

だけど、企業みたいに頑張り損ではなく、努力が正当に報われる(努力しないと死ぬ)世界に身を置けるのは幸せな事なのではないかと思うのだ。

これからの世の中は大体の事をAIがやってくれるようになるらしいし、だったらなおさら自分の興味の赴くままに突き詰めていく作業に集中できるようになるだろう。

研究者と私の性格の相性はすごく良いように考えている。だから私は博士に行って研究者になりたいのだ。

 

自分の名前を後世に残せるから

確かに、企業に行けば国家プロジェクトのような大仕事ができるかもしれない。

しかし、(大企業だと)あまりにも大人数で成し遂げるため”歯車の一部分”という扱いになるし、そもそも表に出るのは企業の名前である。

いくら自分が大車輪の働きをしようとも、上がっていくのは企業のブランド。

少しはボーナスをもらえるかもしれないし、社員からチヤホヤされるかもしれないが、結局はその程度で終わってしまうだろう。

 

一方で、博士を出て研究者になれば、自分の名前を前面に出して業績を発表できる

その他大勢に埋もれることはないし、自分が生み出した学術論文は今後永遠に残り続けるのだ

拝金主義の世の中でお金にならない仕事は軽蔑される傾向にあるが、得られる金額は少なくとも、世の中のまだ見ぬものを生み出す仕事(研究職)に私は非常に大きな価値を感じている

自分の名前を後世に残せるという名誉に変わるものなんて、世の中にそう多く存在しないだろう。

 

いつか海外で働きたいから

博士号を取れば日本での就職は不利になるらしい。

最高学位を持つほど努力した人材を冷遇する日系企業の思考回路を私は全く理解できないのだが、海外に目を向けると博士号を持つ人を積極的に募集している傾向が強いという事がネットでの調査により発覚した。

私の成果主義的な性格は日系企業とは合わない気がしているし、もっと自由に海外で働きたいと昔から思っていたから、海外で働きやすくなる博士号を取ろうと思うのは自然な流れだと言えるだろう

たとえ新卒は日系企業に就職しても、いつか海外で働きたい…この漠然とした願いを叶えてくれるのは博士号をおいて他にない。

 

博士号を取る事は、もし万が一日本国が傾いた時に海外へ逃げ出すためのリスクヘッジにもなるのである。

最近は近隣諸国が物騒な動きをしているから、いつ日本が他国に占領されてしまうか予断を許さない状況が続いている。

そんな中、日本でしか通用しない資格(日本の大学の修士号)を持っていてもあまり意味がないと私は考えるから、将来に保険をかける意味で博士号を取りたいと考えた。

博士を取れば海外でも日本でも働けるけど、修士のままだと海外では(私の専門分野的に)働けないから。

 

ここまで書くと(なんだ、めちゃめちゃ博士に行きたいんじゃんww)と読者の皆さんはお思いになったかもしれない。

事実、私の博士課程への進学意欲は非常に高い。

だがしかし、ここまで大きな進学意欲を妨げる理由が3つ存在するので以下で詳しく述べていく。

博士に行きたいなら行くべきだと思うが、そう簡単に行かないのが難しい所なのである。


博士課程進学をためらう3つの理由(論理面)

研究と就職を両方体験できないまま進学を選ぶのが恐ろしいから

日本の社会構造は、新卒に優しく、レールから外れた者には厳しいシステムとなっている。

そのため、修士課程2年になった時点で

  • 博士に進学するか
  • 企業に進学するか

どちらかを選ぶ必要がある。

現時点で私が経験しているのは研究の世界だけだし、企業で働くことがどういったものなのかなんて全く想像する事ができていない。

従って、博士進学と企業就職を天秤にかけようにも、企業就職の重みが分からないから比較しようがないのである。

 

大学院在学中に企業で2か月ほど働けるシステムがあればよいのだけど、現時点でそれに近いものは長期インターンぐらいしかない。

しかも、長期インターンでは学生はお客様扱いだから、企業の本当の姿は見えてこないだろう。

企業に就職した後に(やっぱり博士に行っておけばよかった…)と後悔するのはイヤなのだが、そうかといって企業で働く価値を知らずに博士に進学するのも恐ろくて仕方がない

何か良い方法はないものか…私は現在必死に策をめぐらせている。

 

学振の採択結果が就活後に分かるから

博士課程につきものなのが経済的な問題である。

博士課程とはいえまだ学生だし、大学に学費を納めなくてはならぬ立場であるから、生活費や食費と合わせてそれなりの金額が必要になってくる。

そんな経済面での心配を解決するのが学振(DC1)であるが、DC1の採択結果が分かるのは10月上旬、つまり、就活をとっくに終えた時期なのである

仮に博士課程に進学すると決めた場合、親からの支援を得られない私は経済面での不安を解消・解決してくれる学振への応募を決めているのだが、仮に就活もせずに学振も採択されなかったら一瞬で行き詰るのが目に見えているため、博士への進学は慎重にならざるを得ないのである。

 

現在、私は英語の原著論文(筆頭)1本を学術雑誌に投稿中である。

「学振に採択されるか否かを大きく左右するのは学術論文に掲載された原著論文の有無だ」と私の指導教員は言っており、学振の申請書を書く時期には原著論文がどこかの雑誌に掲載されているだろうから、もし学振に応募すれば高い確率で採択されるだろうと私は考えている。

だが、世の中に絶対というものはなく、論文を持っていたとしても採択されない可能性は十分にある。(採択率は2~3割だからね)

だったらせめて就活中に採択結果を知りたいのだが、学振を取れた頃には既に内定式の時期だから就職の方を捨てざるを得ないのだ…

 

担当教員が持病持ち&異動する可能性があるから

最後は私の担当教員についてである。

念のために言っておくが、担当教員の悪口を書くのではない。

 

私の担当教員は非常に良い先生で、研究室の学生からもお世辞抜きで慕われている。

私自身もその先生を尊敬しており、その先生がいるからこそ現在所属している研究室に入ったのである。

ただ、その先生は心臓が悪いため、健康面への不安が拭えない。

過去に2回も心臓発作を起こした経験があるらしく、先生が病気に倒れてしまったら博士生活に重大な危機がやってくるから、(私が博士課程を出るまでの間、先生は果たして元気でいて下さるだろうか…)と研究面以外での心配が尽きないのである。

 

それに加え、私の先生は准教授である。

研究室には教授がいて、少なくとも5年は上のポストが空かない状態だから、先生が教授になるためどこか他の大学へ行く可能性が十分にあると私は見ている。(他の大学へ行く可能性を過去にそれとなく示唆していた)

もし先生がいなくなったら、私はどうしたらよいのだろうか。

「博士にもなって先生に依存するなよ」と言われてしまいそうだが、研究において指導教員の存在は非常に大切であり、その場その場で適切な助言が必要になる場面が必ずあるのだから、先生抜きで私の研究を結実させることは不可能と言っても過言ではない。

 

M1の前期が終わってから再度考えてみようと思っています

以上が博士に行きたい理由と躊躇する理由である。

B4後期に博士に行くか否かを決めるのは早すぎる気がするので、この決断はM1前期終了後まで先延ばしにしたい。

あと半年間研究すればもっと研究の面白さに惹かれていくかもしれないし、夏休みに企業へインターンに行けば(開催されればね)企業で働くことに価値を見出せるかもしれない

とりあえず今は目の前に転がっているやるべきことを一つ一つこなし、きたるべき時が来たら納得できる線悪ができるようしっかりと準備していく事が大切だろう。

 

以上です。

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3 件のコメント

  • 初めまして、偶然この記事を見つけて共感できる要素が多かったのでコメントしました。

    自身は下記ブログ記事に情報提供し、現在博士課程に在学しています。
    https://nomilenolife.com/peer-reviewed-paper/

    個人的に、査読論文が出版されて世の中に名前が残るプロセスはお金で買えない魅力があります。

    これから修士課程に進学されるとのこと、ぜひ可能性があれば博士課程も考えてみてください。

    • 記事を読んで下さりありがとうございました。
      また、紹介していただいたブログ記事を拝読しました。

      仰るように、査読論文を作り上げる過程には強い魅力を感じます。
      こうした感動や達成感は企業で得難いと思いますし、博士号を取得すれば自分の市場価値を一気に高められる気がするので、現在は博士課程へ進むか否か迷いに迷っています。
      現時点ではとても決められないので、修士で更に研究の奥深さに魅了されたら博士に進もうと思います。
      また、企業就職の道も選べるよう、興味のある業界について少しずつ調べ始めました。

      博士課程の方からコメントをもらえてすごく嬉しいです。
      貴重なアドバイス、本当にありがとうございました!

      • お返事をありがとうございます。
        私自身も修士課程までは就職を考えており、まさか博士に行くとは思ってもいませんでした。

        そのため、北大時代には就職活動で色々な企業を見て、下記サイトに体験記が掲載されました。
        https://www.onecareer.jp/articles/1771
        (正直、どこも魅力に感じる企業はありませんでした)

        気になることや質問等あれば、これまでの経験からお話できることもあるかもしれません。

        このコメントは承認・公開していただかなくて大丈夫なので、
        もし何かあればお気軽にアドレスにご連絡ください。

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    馬術競技からマラソンに転向した北大工学院のM1|国体馬術競技優勝&8回入賞|10000m36’33”|マラソン2°47’50”|100kmレース10°19’17”|英検準一級|TOEIC785点|ラン歴5年|乗馬歴10年|英語の学術論文2報(電気化学)|月間2万PVのブログ運営中|コメントやご相談はTwitterのDMまでお願いします。