私は、2017年3月に北大総合理系に2位で合格した現役北大生である。
この記事では、総合理系から医学部医学科や獣医学部を目指すべきではない3つの理由を語っていく。
- 医学部医学科や獣医学部を狙っている総合理系生
- 総合理系からこれらの学部を狙おうと考えている受験生
こうした人たちを念頭に記事を作成した。
皆さんの参考になればいいなと思い、この記事を始めていく。
Contents
総合理系から医学科や獣医学部を目指すのが非現実的な3つの理由
大学で高成績をとれるか否かは運の要素が強くなるから



良い成績をとるには、高校生であれば正しい方法で一生懸命勉強することが最寄り道であった。
しかし、大学ではそのように簡単にはいかないのである。
大学ではサボっていても成績をとりやすい授業とどれだけ頑張っても成績をとりにくい授業があるため、自分の努力が成績に反映されるとは限らないのだ。
もちろん必死に勉強すれば上位の成績をとる事は可能だが、いくら努力しても好評価をくれないひねくれた教授もおり、そうした教授と遭遇するかしないかはこちらの意志ではどうにもならない所があるため、大学で高成績をとろうとするのは運の要素が強いと言わざるを得ないのが正直な所である。
医学科や獣医学部に行くためには移行点4以上の成績が必要である。
これが如何に高い点数であるかは総合理系の皆さんならよく分かっているであろう。
高校生のために説明すると、4というのは全教科A以上(8割5分以上)じゃないと取れない点数であり、一科目でもB(7割)やC(6割)をとってしまった場合、それだけで4を下回ってしまう危険があるというぐらい高次元の話なのだ。
総合理系に2位で合格した私も移行点は3.7763であり、4以上とる人たちは人間ではないとつくづく感じたものである。
- テストで高成績をとれるか否かは運次第
- 移行点4以上は次元が違う
正直言って、医学科や獣医学部を目指すのはよっぽどの強運を持った秀才じゃないと厳しいのである。
私がこれらの学部を目指すべきでないと考えた理由の一つ目はこうした考えからである。
定員がそれぞれ5名と枠が小さすぎるから



あなたが移行点4以上をとれたと仮定しよう。
4以上あったとして、それでみんながみんな医学科に行けるかというと、残念ながらそんな事はない。
総合理系からの移行枠は医学科も獣医学部も5名ずつであり、6番目になってしまった人間は自動的に枠からはじき出されてしまうのだ。
たとえどれだけ努力しようとも、その年にたまたま自分より成績の良い人間が5人いて、その人たちがみな自分の生きたい学部を目指していれば、貴方の努力が報われることはないのである。
同じく高い移行点が必要な薬学部や農学部ですら移行枠が30前後あり、私が所属している工学部に至っては50名以上入れるコースもある。
それに比べ、医学科や獣医学部はたったの5名。
定員が少ない=入れるかどうかは運次第という事である。
高成績をとれるかどうかは運次第、入れるかどうかも運次第…総合理系から医学科や獣医学部を目指すのは(失礼ながら)ギャンブルと一緒なのである。
仮に行けなかった場合、ショックが大きすぎるから



残念ながらどちらの学部にも行けなかった場合、あなたは自分の不本意な学部へと配属される。
一生懸命勉強してもダメだったという事で、あなたは高確率で燃え尽き症候群になってしまうだろう。
学部での勉強は面白くないし、周囲の人間から浮いてしまって友達ができない…なんてケースも考えられる。
せっかく大学受験で北大に入ったのに、これは本当に残念な話である。
私自身、北大ではなく京大が第一志望であり、北大に入学した時は(本当に自分はここの大学に通っていてよいのだろうか)と悩み苦しんだ経験があるので、不本意な組織に所属する事になる辛さは本当によく分かっているつもりである。
私は仮面浪人しようか迷っていたぐらい重症だったし、皆さんには私が味わったような悲しい思いをして欲しくない。
総合理系から超難関学部を目指すのは止めておいた方が良い。
どうしても行きたいというのなら止めはしないが、行けなかった場合に備えて心の用意を整え、他の移行先について調べておくと良いだろう。
総合理系からの移行を目指すなら学部入試での合格を目指した方が良い
総合理系から医学科や獣医を目指すのは運が大きな要素を占めるが、大学入試となると話は違う。
国立大入試は自分の努力がきちんと反映されるし、私大とは違ってコネや裏口入学が存在しない。
だから、総合理系から医学科や獣医を目指すなら、その熱意を大学入試に向けてもらいたいのだ。
総合理系から移行するより大学入試で受かる方が難易度は低いため、もしどうしても超難関学部への思いを諦めきれないという人たちは学部入試に挑戦してみてはいかがだろうかというのが私の考えである。
以上です。
コメントを残す